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記事一覧

利尿薬の副作用を比較【血圧は?腎機能は?電解質は?】

利尿薬を使用するときに,副作用を気にすることは少なくないですよね.

利尿薬であれば脱水は共通の懸念事項になりますし,カリウムなどの電解質異常,腎機能の悪化など留意すべき点は多数あります.

すると,いろいろな副作用がありすぎて,なにを気にしたらいいのか,頭の中がゴッチャになることありませんか?

今回は,利尿薬の副作用を整理するとともに,「この利尿薬ではこの副作用にとくに注意」「この利尿薬なら,

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【異常値は?】SpO2とPaO2はどっちが大事?【高すぎもダメ?】

SpO2,PaO2,どちらも酸素化の指標ですよね?

敷居が低いのはSpO2なのではないでしょうか?

クリニックから病院まで,外来から入院,もっと言えば,最近は新型コロナの影響もあり,一般の方がSpO2モニターを購入したりしますよね.

一方,PaO2は,動脈採血が必要です.

敷居がうんと上がります.

そこで浮かぶ考えがこう.

「わざわざ侵襲的な検査をしているので,PaO2の方が重要に違い

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「浮腫に利尿薬は使用しません」【浮腫治療における適切な利尿薬の使用方法を考える】

みなさん,浮腫に利尿薬は使用しますか?

「いや,使用するでしょ?」
「適応病名にも"浮腫"って書いてあるよ?」

そうですね.

利尿薬の適応病名には浮腫があります.

でも私は,滅多なことでは「浮腫に利尿薬は使用しません」.

➤浮腫に利尿薬が使用される理由
➤適切な利尿薬の使用方法

この点を解説していきます.

1.「浮腫に対して利尿薬は使用しません」タイトルとすこし変えたのわかりましたか

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【エビデンスや適応を再確認】ACE阻害薬を心不全に使用する理由【ARBやARNiとの違い】

ACE阻害薬といえば,心不全治療薬です.

降圧薬にも分類されていますが,その真価は血圧を下げることではなく,心臓や腎臓に対する臓器保護作用にあります.

昨今,アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬ARNiが心不全治療の新薬として話題に上がることが多いですが,ARNiのすごいところは「ACE阻害薬に勝ったこと」なんです.
(≫ARNiの解説記事はこちら)

前提として,いかにACE阻害薬が心

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「うっ血性心不全患者さんが入院しました」利尿薬・最初の一手【基本から私見まで】

心不全は,とてもありふれた病気です.

ともすれば,非専門でない医師であっても,うっ血性心不全の症例に出会うことはよくあります.

みなさんは,うっ血性心不全の症例をみたときの初期対応,できる自信はありますか?

「うっ血性心不全」とひとえに言っても,外来で対応できる軽症のものから,補助循環を要する超重症のものまで,幅広く存在します.

私自身,そんなさまざまな心不全症例すべてで完璧に初期対応がこ

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【意識障害を見抜く力】てんかん発作や痙攣の考え方【一過性意識障害は失神だけではない】

前回の記事で,失神と意識障害の病態の考え方を解説しました.

重要な点は,意識障害は脳の障害であり,失神は脳血流の障害であること.

失神は,脳血流のトラブルを病態に,一過性の意識障害を来します.

しかし,一過性の意識障害の鑑別は失神だけではありません.

特に重要なのが,”てんかん発作epilepsy seizure”です.

一過性の意識障害の原因検索として,失神とてんかん発作の鑑別は非常に

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【病態から鑑別】失神と意識障害【循環器内科医による意識障害の考え方】

失神と意識障害がごっちゃになっている人がいます.

先日も外来で相談があったのは,「房室ブロックで当科受診歴がある人で,意識障害で救急要請されました」

この時,私が思ったこと

「房室ブロックの情報は,ほぼ意味をなしていないな」

です.

ひらたく言うと

意識障害は,循環器疾患が関与しないことが多い

ということ.

でも,なんとなくごっちゃになっているのは,失神と意識障害の病態が混ざっちゃ

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【知っていると管理がしやすい】心拍数を診る!考える!【遅い・速いはなぜ悪い?】

心拍数(脈拍)と言えば,大事なバイタルサイン.

多くの医療者の方は,バイタルサインの1つとして心拍数(脈拍)を管理しますよね.

※この記事では,統一するために”心拍数”の話をします.
厳密には,心拍数と脈拍数は違います.
心拍数は,心臓が拍動する回数.
脈拍数は,脈を触れる回数です.
不整脈でなければ,これら2つは同じ値になります.つまり,脈拍数=心拍数です.
一方,頻脈性不整脈の時などは,脈

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【今さら聞けない】カテコラミンの使い分け,これだけ知っとけばok【保存版】

※2021/4/13,こちら☟のページに改訂・改良した記事を掲載しました.

以下は,改訂前の過去記事です.

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急性期の病院であれば,カテコラミンを使用しない病棟はほぼないかな,と思います.

「ショックの際のノルアドレナリン」

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低酸素血症のない急性冠症候群に酸素投与は不要なのか?【少し懐かしい知識を掘り返す】

現在,医療現場にいる方々は,学生の頃などに,心筋梗塞(特にST上昇型心筋梗塞)の初期対応として,MONA(塩酸モルヒネ、酸素、硝酸薬、アスピリン)を習いませんでしたか?

その1つに酸素投与があります.

しかし,現行のACSガイドライン(2018年改訂版)では,低酸素血症のない症例でのルーチンな酸素投与は推奨されていません.

先日,Twitterでのご質問にお答えしましたが,意外にこの推奨が浸

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【要確認】利尿薬とは何か【間違ったイメージは事故のもと】

利尿薬は尿量を増加させる薬剤です.

浮腫などの体液貯留を改善させるために使用されますよね.

そもそも,利尿薬って,どんな薬たちのことを指してますかね?

利尿薬のことを

「尿をたくさん”こし出させる”薬」

のように考えてませんか?

それは,ちょっと違いますよ.

この勘違いをしていると,たまに”事故る”んで一応確認しておきましょう.

■尿の作られ方今回の話をするために,この増やすべき尿

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【要確認】β遮断薬を降圧薬として選択するとき【第一選択薬じゃないのにあえて使うのはどんな時?】

心不全や心筋梗塞に対する確立したエビデンスがある一方,β遮断薬は,2014年のガイドライン改訂で,降圧薬の第一選択から外れました.

それでも,(心不全歴・心筋梗塞歴がないにもかかわらず)β遮断薬が選択されているときも,ありますよね?

どういったときに,β遮断薬は降圧薬として選択されているのでしょうか?

解説していきます.

1.心疾患合併高血圧兎にも角にもこれ.

心不全や心筋梗塞はもちろん

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【使いづらいんだけど,ほんとに使わなきゃダメ?】虚血性心疾患に対するβ遮断薬【目的と推奨】

β遮断薬といえば

心不全と虚血性心疾患に対するエビデンス

ですよね.

この2つの疾患群がなければ,β遮断薬が日の目を見ることはウンと少なかったでしょう.

今回は,その1つである虚血性心疾患とβ遮断薬の関係を解説します.

1.β遮断薬を虚血性心疾患に使用する意味・目的なぜβ遮断薬を虚血性心疾患に対して使用するのか.

その理由は大きく分けて2つだけ.

➀胸痛などの自覚症状軽減β遮断薬は,

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【CKD合併高血圧】腎不全と高血圧の関係【薬の選択など,治療のポイントは?】

※2021/2/3加筆修正

高血圧は,腎臓に対して機能的な変化,器質的な変化をもたらします.

腎障害は,さまざまな機序を介して高血圧の原因となります.

今回は,そんなCKDと高血圧の関係を解説します.

 

■高血圧の時,腎臓で何が起こるのか:輸入細動脈による糸球体の保護
体血圧は,正常でも収縮期で100-120mmHgです.

一方,糸球体内圧は,輸入細動脈の圧調節機構によって,50mm

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