Dear わたし「がんばるな、がんばれ」~みけにゃんさん~
「がんばるな、がんばれ」……?
我ながら、矛盾しております。しかし、僕がこんな謎めいたタイトルを考えたのは、あの企画をお届けしたいからです。
放送作家の僕があなたを描きます。
きょうは、みけにゃんさん。〝#自己肯定感〟〝#適応障害〟に興味のある方は読んでみてください。
今回、みけにゃんさんからはあるリクエストを承りました。
こちらの記事、自己紹介が他人からどう捉えられるかに興味があるとのこと。さっそく読んでみると、なかなかにインパクトのある冒頭でした。
これまで何十人と描いてきましたが、こんな自己紹介は初めてです。
冷やし中華をはじめるが如く、自己肯定感が低いと宣言するなんて。
そのあとも……、
「若干メンタル弱い」
「結構泣く」
「生きてることを実感したい」
「極度の寂しがり屋」
「孤独とどう向き合うか模索中」
「心身共に元気になりたい」
「適応障害にて四ヶ月休職中のち、復職中」
と、ネガティブな文章が次々と。悩みに悩んでいる様子が伝わってきます。
中でも「適応障害」という言葉――。
病名こそ違いますが、僕にもメンタルヘルスに通う家族がいます。はたして、復職までどんな道のりを歩んだのだろうと興味が湧きました。
適応障害が発覚したのは一昨年、noteをはじめて5カ月後のことです。
体調の異変が出てきて、遂には電車に乗れなくなってしまいました。息苦しさと気持ち悪さと喉の渇き。さらには手足のしびれまで。
職場の環境が変わり、自分の居場所がないと感じていた時期でした。
もともと、繊細で感受性が豊かな方なのだと思います。
自分の本音を言おうとすると無意識に涙が出る。昔は自分の名前を言っただけでも号泣していたそうですから。
適応障害の発症は、様々な要因が重なってのことだったのかもしれません。
こうして、医師から「今は休みましょう」と告げられたみけにゃんさん。4カ月にも及ぶ〝休職日記〟がはじまったのでした。
僕の家族も、休養と復帰をくり返しています。
休むしかないのだけど、休むことしかできないことに落ち込む。よくなったと行動を起こすと、途端に発作が出る。
しんどいです。みけにゃんさんも、連日ゆれる思いを綴っています。
それを読み進めていくと……、
徐々に前向きな言葉が増えていくんです。
変化の裏には、ある習慣が関係していました。
こちらの最後に書いてあるんですが……、
〝日記&自褒め〟
コツは、当たり前にできることも褒める。しっかり起きれたとか、ゴミ出しできたとか。
ドラマ『僕らは奇跡でできている』にもありました。
発達障害の主人公が、相手のすごいところを100個挙げるシーン。彼は「時間を守る」とか「よく食べる」とか、誰にでもできることを挙げていきました。そして、こう言うんです。
「誰でもできることは、できてもすごくないんですか?」
みけにゃんさんも、日記で自分のすごいところを日々書いていったわけです。
さて、そろそろタイトルの回収と参りましょう。
まず「Dear わたし」の部分。
これは自分を褒めるための日記が、まるで自分への手紙に思えたからです。
そして「がんばるな、がんばれ」の部分。
ヒントとなったのはこちらの記事です。
病気になる前は、周りに認められるために頑張っていたというみけにゃんさん。しかし、休職中に自分と向き合ったことで、こう考えられるようになったといいます。
僕はこの記事を読んで、こう思ったんです。
「頑張るな、顔晴れ」
周りを気にして無理して頑張ることはない。自分のしたいことを優先していい。
自分の価値を決めるのは周りではなく、自分なんですね。
🌟もし、この記事があなたの心を動かすことができたなら、ジュース1本分だけでもサポートをお願いしてもいいですか? 🌟サポートいただけた方には当ページであなたの紹介記事を掲載します。