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ありふれた題材も個性的に。あなたにも伝えたかった文章講座。

先月、みなさんにこんなお誘いをしました。

放送作家による文章講座を受けてみませんか。

日々、バリバリ番組に関わって培ってきたノウハウをマンツーマンでお伝えしようという試みでございます。おかげさまで、第2弾は受講者が増えました! ありがとうございます😌

きょうは次回に向けての宣伝も兼ねて、講座の内容を一部だけ公開しようと思います。

では、考えてみてください。

あなたは旬の話題について書くことにしました。一体、どんな工夫をしたら個性的な記事になるでしょうか?

旬な話題だけに、たくさんの方が取り上げようとします。個性的にするには、人とはなにかを変えなくてはなりません。

答えのひとつは〝切り口〟ではないでしょうか。

ここで、ちょっと昔話をします。

実は僕、23歳のときにある新聞社の文章講座を受けたことがあるんです。そのとき出された課題というのが……、

「球春到来」をテーマに、400字で記事を書くこと。

僕が選んだ題材は、もちろんオリックス。しかし、取材には行っていないので、切り口で勝負する必要がありました。そこで考えたのが、こんなストーリー。

🖊今年、オリックスには古溝克之が復帰した
🖊投手ではなく、打撃投手として汗を流している
🖊「球春」とは新たなシーズンの始まり
🖊古溝にとっては、第二の人生の始まりでもある

この講座、講師の先生が気になる原稿をピックアップして、受講生同士で議論させるというものだったのですが……、

真っ先に選ばれたのが、僕。

……まあ、変化球すぎるとか、ニュースバリューがないとか、いろいろ言われましたけども。しかし、切り口が変わっていたからこそ選ばれたんだと思うんです。これこそ、個性ではありませんか。

このように「〇〇の視点で描く」ことが、独自の切り口に繋がります。

もうひとつ。

今度は、かなり昔話をします。

1924年(大正13年)、ある文豪によって『桃太郎』が書かれました。作者はなんと、芥川龍之介。

その中身はとても独創的です。なにしろ……、

桃太郎がクズで、鬼は被害者なのですから。

地味な山仕事・川仕事をしたくないと家を飛び出し、お供の動物たちには黍団子をケチり、鬼ヶ島に上陸してからは平和に暮らしていた鬼たち相手に好き放題。「自分たちはなにか悪いことをしたのか」という鬼の問いには「征伐したいと思ったから」の一言。

それはそれは、日本一のクズですわ。

こちらは「もしも桃太郎が✕✕だったら」と設定を変えたことが、独自の切り口に繋がった例ですね。

今回の講座、前半ではこうした事例をいくつか紹介しました。受講者のみなさん、ナイスリアクションごちそうさまでした😊

そして後半は、事前に出していた課題の講評。

20字:「家族」について
400字:「最近のニュース」について

字数に制限がある中で、どのように考えたら独自の切り口になっていくかをお伝えしました。

この20字&400字は次回もテーマを変えて出題しようと考えています。

この〝個性が出る〟文章講座、第3弾の準備を始めています。

note上でも告知を出しますが、メールでの通知を希望される方はこちら(↓)にその旨をお書きください。

第2弾の募集もまだしていますので、遠慮なく。特典として、講座で使った資料をプレゼントしております。

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