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辛いけど優しいうつの朝

夜は寝れている。
…はずだった。



昨日はなぜか
途中で目が覚めてしまって
3時間ほど寝れなくなった。

もちろん
寝起きはめちゃくちゃ悪い。



倦怠感、重量感。
それだけじゃない。

無力感、孤独感
不安、恐怖も相まって
起き上がるまでに苦戦する。



誰にも会いたくない。
何もしたくない。

今日はやることがあるでしょ。
それだけでもやろうよ。

心の声を必死になだめる。



やっぱりうつなんだな。

こういうときに
自分の病気を実感する。



調子が悪いことは
家族には言っていなかった。

だけど
母は何かを察していたみたい。



晩御飯ハンバーグにしようと思うの。
楽しみに帰っておいで。

今日はね、お豆腐の新しいレシピよ。
きっと美味しいからね。

しんどかったら
途中でも帰っておいで。

遅れてもいいから
安全運転で行っておいで。



私の好きな料理を作ってくれるし
出勤時間が遅いことにも触れない。

母なりに私を
心配し励ましてくれている。



申し訳ない。ごめんね。
…でもありがとうね。



そう心の中で呟きながら
仕事行ってくるねー!
と私は言う。



いってらっしゃーい!

いつもの明るい母の声が
家の中から聞こえる。



これが私の朝の日常。
辛いけど優しいうつの朝。