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私の得意は任せて

今日の午後は
ずっと前からやらなきゃ
って思っていた
文書作りをしていた。

だいたい全体像はできた。
あとは細かい所を。



やっぱり得意なんかも。
こういうの。

それに
先々の予測や計画が立つと
ほっと安心する。

私はこの道を行けばいいんだな
って確信を持てるからだ。



文書作りをしながら思い出したのは
大学生時代のレポートや卒論だ。

文献や資料を探して
実験結果を考察する。

私は人一倍時間がかかった。

それは楽しくてのめり込んで
時間を忘れてしまうからだ。



私のレポートや卒論は
教授から高く評価された。

忙しかったし大変だった。
だけど
目に見えて結果が出るのは
とても嬉しかった。



一方で
患者の動作観察、分析、考察は
本当に苦手だった。

実習先では
患者の動作を見て書き出して
文献や資料から引用して
レポートを作っていた。

でもそれは違うと言われた。

意味が分からなかった。



患者の動作の原因は
文献や資料には載っていない。

患者の身体を
触って検査して測定して治療して
やっと原因がわかるんだ
と教えてもらった。

それでも
私の頭の中は
ハテナでいっぱいだった。



不器用だった私は
検査や測定はできても
触って理解することや
治療をすることが
とっても苦手だったからだ。

わからない。
わからない。
わからない。

大学の実験レポートは
高く評価してもらえたのに
実習レポートの評価は
本当にひどかった。
ぎりぎりだった。



どれだけ努力しても
乗り越えられなかった不器用さだった。

そんなことを思い出していた。



私と逆のパターンの人は
世の中にはいる。

器用だし
コミュニケーション能力は高いけど
文書作りが苦手な人。



そんな人に
文書を作るのをお願いするのは
ときに酷なんだろう。

私はオープンにしているつもり。
そんなときは
私に文書を任せてってね。