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覆面DI室担当薬剤師
2024年5月30日 10:17
「薬事委員会の書類を提出させて頂きたいのですが...」 製薬会社の方が「書類」を入れてくるクリアファイルには、会社名か製品名が入っていますよね。(注:今は製品名を入れることは禁止されています)それは、たいてい院内で再利用されています。こちらから「書類」をクリアファイルに入れてMRさんに渡すときは、その方とは違う会社のものになってしまうこともあります。これは特に意識しているわけ
2024年5月18日 16:53
「毎朝、暑いのに大変ですね」 筆者の施設では朝、MRさん達が「おはようございます」と並んでいる場所があります。暑いときも、寒いときも挨拶のために並んでいます。そういえば小学校の前にも子供達が並んで「おはようございます」と挨拶しています。「あいさつ運動」などと呼ばれているそうですが挨拶が自然に交わせるようになるための練習だそうです。朝、声を出して挨拶をすると脳も活性化されま
2024年1月15日 20:19
「この薬の特徴は、・・・となります。臨床成績のご紹介です。・・・、DI情報ですが・・・」20代外資メーカーMRのTさん、今日は新薬のヒアリングです。スライドのハンドアウトを使いながら説明をしているのですが、聞いているうちに、どのスライドを説明しているのかよくわからなくなってきました。筆者が医療現場に出たての頃は、学会発表と言えば35mmのスライドフイルムを使っていました。学会の数
2023年2月19日 02:48
「先生! 今度、弊社の講演会で特別講演をお願いしたいのですが」 筆者もときどき講演依頼をいただくのですが、”特別”講演となるとちょっと身が引き締まります。「喜んで! で、特別講演って何分くらいですか?」「10分くらいでお願いできればと思います。」ちょっと苦笑いです。10分の特別講演って、どんな会なんでしょうね?「え、それって特別講演なの?」「はい、先生はこの領域の講演がお得
2022年7月1日 20:53
以前「マツコ&有吉の怒り新党」というテレビ番組が、テレビ朝日系列で放送されていました。その中に「新・3大○○調査会」というコーナーがあったのですが、今回のコラムはそれを意識したものとなっております。2013年の週刊アプローチ誌にこれを書いたわけですが、正直、読者は「怒り新党」を知らない方も多いと思われますので、私のコラムは何のことを言っているのかを、編集後記のところに編集長が説明し
2022年6月5日 15:10
明日は3社のヒアリングを受けることになっているのですが、中堅メーカー若手MRのRさんは、その3社のヒアリング後に割り込んで、どうしてもヒアリングを受けたいみたいです。筆者の施設では、ヒアリング後に宣伝許可となるのですが、ヒアリング日を決めて、先々まで予約を入れてもらっています。明日は、既に3社予約が入っていて、次回も埋まっているので、ふつうに考えたらもう少し先になってしまいます
2022年5月31日 00:30
「オペ室に払い出した注射本数と、レセプトの本数が全然合わないんですよ…」医療情報システムのSEをしているQさんと話しているときに、嘆いていました。聞くと、オペ室で使用した注射薬をカウントするシステムを構築して、某施設で運用を開始したとのこと。カウントした注射薬の総本数とレセプトから出て来た総本数を確認して、請求誤差を追求したいそうです。使った注射薬の本数と、保険請求した本数
2022年5月20日 00:20
最近、担当交代となった、がん専門MRのPさん。まもなく発売となる抗がん剤のヒアリングを行っていました。「えー、この薬のきんいですが、1番目は妊婦または妊娠している可能性のある婦人、2番目は授乳婦、そして、きんいの3番目は本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、となっています...」この彼、禁忌を「きんい」と読むので気になって仕方ありません。ヒアリングのときって、会社でプレゼ
2022年5月15日 02:47
はい今回も2013年に書いたコラムの再掲になります。あの頃は、販売情報提供ガイドラインとか無かった時代ですね。ふと私の机を見ると、週刊誌FRIDAYの記事のコピーが置いてありました。記事の内容は『ドル箱降圧剤の論文撤回「有名教授と製薬会社の闇」』これはネガティブキャンペーンですね。どこかのMRさんが置いていったものです。久々にこんなプロモーションしているのを見ましたよ。誰の
2022年5月9日 22:35
先に書いておきますが、今回のコラムも、2013年頃に週刊approach誌へ執筆したものに、少し付け足しました。古さを感じる部分が各処にありますので、あまり参考にされないように。。。春先は塾や予備校のCMやチラシをよく目にしますよね。でも、なぜみんな塾や予備校に行くの?学校だけでは合格できないから? 浪人したから?勉強は家でもできます。わざわざ塾まで出かけて行く動機って何
2022年1月14日 00:21
こちら覆面DI室の、記念すべき第50話ですが、ベッドの上で書いています。ちょっとした小手術で入院することになりました。先ほど無事オペも終わり、セフェム系の抗生剤と、痛み止めとしてNSAIDsが処方されました。NSAIDsを飲みましたが、じわじわとした痛みに耐えながら夜を過ごしています。今回、自分の所属する病院に入院しているのですが、色々と気付かされる事が多いですね。なんと言
2021年11月15日 22:12
東日本大震災のときのお話しです。筆者も当時、福島県の郡山市や田村市などに、支援へ行かせていただきました。いま思い出してみると「支援」なんてとんでもなく、勉強させていただくことの連続でした。災害の講演会で聴いたのですが、過去の災害医療の現場では、医療従事者は重宝されていて、どのような場面でも歓迎されていたとのこと。しかし、東日本大震災では、必ずしも歓迎されているとは限らなか
2021年6月29日 22:52
「東京都の災害医療の現状とBCPについて」という講演を聴講してきたとの話です。災害などで企業や病院が被害を受けたときに、できるだけ業務が中断されないように短い期間で再開することが望まれます。この事業継続に備える計画を事業継続計画(BCP;Business Continuity Plan)といいます。詳細は東京都福祉保健局ホームページの「医療機関による事業継続計画(BCP)の
2021年6月12日 00:36
またまた、2013年頃の話です。平成24年度第3回JASDIフォーラム「病院DIにおける医薬品評価と安全対策」に参加してきました。「DI室」をテーマにした勉強会って少ないんです。だから超満員でしたよ。注目度の高い研究会だったと思います。フォーラムでは4人のシンポジストがそれぞれの立場で、新医薬品の評価、抗菌薬の評価、抗がん剤の評価、安全性情報への対応などを講演されました。