次お願いします 【こちら覆面DI室 #062】
「この薬の特徴は、・・・となります。臨床成績のご紹介です。・・・、DI情報ですが・・・」
20代外資メーカーMRのTさん、今日は新薬のヒアリングです。
スライドのハンドアウトを使いながら説明をしているのですが、
聞いているうちに、どのスライドを説明しているのかよくわからなくなってきました。
筆者が医療現場に出たての頃は、
学会発表と言えば35mmのスライドフイルムを使っていました。
学会の数日前までにスライド原稿を作成し、
写真屋さんでリバーサルフィルムに現像してもらいます。
学会間際になってくると、
「あの写真屋だと半日でできる」
などという情報をMRさんに聞いて作りに行きました。
スライド送りは会場スタッフです。
壇上で
「次お願いします」
と言い忘れて読み原稿とスライドがずれてしまったこともありました。
最近は、発表の直前まで自分のPCでスライドを修正できますし、
「次お願いします」と言わなくてもスライド送りは自分で操作できます。
本当に便利になりましたよね。
最近のMRさんは、
「次お願いします」
って言わない方が多いです。
だからヒアリングをする際に、
ハンドアウトを渡しておきながら、
どんどん先に行ってしまうことがあります。
ぜひ注意して欲しいところです。
同行者は「次お願いします」って言ってなかったら教えてあげて!
「こちら覆面DI室」は休刊となった週刊approach誌に連載されていました。そのコラムを少しだけ改編して掲載しています。
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