“やまぐち”で大盛り上がりのAIイベント。生成AI、すごい!
こんにちは、とくひさです。
この度、今話題の生成AIをメインテーマとした「やまぐちAI・DXソリューション展示会」が開催されましたので、当日の会場の様子をレポートいたします!
イベント中、外は若干雨が降ったりはしましたが、この夏一番熱いテーマということもあり、当日は大変多くの方にご来場を頂き、現地会場はかなりの熱気に包まれましたので、その様子を皆さんにも感じて頂けると幸いです!
やまぐちAI・DXソリューション展示会の背景と目的
新時代の幕開け、デジタルトランスフォーメーションが社会のあらゆる場面で進行中。そんな中、山口県が主催する「やまぐちAI・DXソリューション展示会」は、デジタル技術を駆使して社会課題を解決する新しい取り組みを紹介する場として開催されました。
この展示会の主な目的は、生成AIを中心とした最新の技術を紹介し、今後のビジネスの変革を先導するようなキッカケづくりの一助となること。
そのため今回は、AIの専門家である砂金 信一郎 氏に現地にお越し頂き、生成AIの最先端でご活躍の砂金さんの視点からの生成AIの可能性についての特別講演も行われました。
さて、この展示会がどれほど盛り上がったのか、続きをお楽しみに!
生成AIの可能性: 砂金 信一郎 氏の特別講演のハイライト
まずは特別講演。山口県の村岡知事からご挨拶の後、砂金信一郎様から講演が行われました。
砂金 信一郎 氏、山口県CIO補佐官としての顔を持ちながらも、ワークスモバイルジャパンやZ Holdingsでの経験を持つAIの専門家。彼の講演は、生成AIの未来とその可能性に焦点を当てたものでした。
特別講演では「生成AI等の可能性」と題し、生成AIがビジネスや日常生活にどのような変革をもたらすか、具体的な事例を交えながら解説頂きました。
例として、
・画像さえあれば、英語のスピーチを行う様子を動画として生成できる。
・講演のアジェンダを生成AIとキャッチボールしながらどんどん具体化していく。
・企画のイメージを伝えるために、文章から画像を生成して関係者で認識を共有する。
・生成AIが画像を理解・解釈し、内容を説明したり、そこから得られる情報を基にアイデアを創出する。
などなど、生成AIの驚きの実力について説明して頂いた後は、ChatGPTをうまく使うためのコツであるとか、実際にどのように生成AIがビジネスの現場で活用されているかについての事例紹介がなされ、とても分かりやすく、また惹き込まれるプレゼンテーションとなっていました。
講演の最後には、生成AIをよりよく使っていくための留意点として「AIにはガードレールが必要」という表現で、しっかりと生成AIを使いこなしていくために、我々自身が様々な知識を習得したうえでよいパートナーとして活用していく必要があるということを分かりやすく解説頂きました。
砂金さん、ありがとうございました!
砂金さんの特別公演の後は、アドビの生成AIに関するミニセミナーも開催され、Adobeの阿部成行様より、「誰もが活用できる!アドビの生成AI技術」というテーマで、分かりやすく、これなら本当に誰もが活用できそうだと感じさせられる、アドビ社の生成AIの魅力についても学ぶことができました。
ちなみに、生成AIって何?と思う方もいるかもしれませんが、簡単に言うと、AIが自動的にコンテンツを生成する技術のこと。例えば、この文章も生成AIが素案を書いているんですよ!驚きですよね?
おまけ その1
新入社員・太郎くんのアイデア:
「この生成AIって、例えば私たちの会社の商品カタログやプレゼンテーションを自動生成してくれるんですか?それなら、新商品の提案や営業資料の作成が楽になるかも!」
AIコンサルタント・佐藤さん:
「太郎くん、そのアイデアは面白いね!生成AIは確かにそのような用途にも使える。ただ、データの質や量が重要だから、きちんとしたデータを用意することと、AIの出力を確認・修正するための人間の目を持つことが大切だよ。」
新入社員・太郎くん:
「なるほど、ありがとうございます!それなら、生成AIを使って、社員の趣味や特技を元に、毎月の社内イベントを自動で企画してくれるシステムはどうでしょう?例えば、今月は『AIが選ぶカラオケ大会』とか(笑)」
AIコンサルタント・佐藤さん:
「(笑)それは面白いアイデアだね!技術的には可能だけど、社員のプライバシーやデータの取り扱いには注意が必要だよ。でも、新しいアイデアをどんどん出して、AIの可能性を広げていこう!」
先進ソリューション展示: 未来の業務改革を体感
さて、10階のY-BASEでの先進ソリューション展示についてですが、こちらは、まさに未来の業務改革を目の当たりにすることができる場所でした。数年後の業務環境を先取りして体験することができるデモンストレーションが数多く展示されていて、とても貴重な機会となりましたよ。
具体的にここでは、アドビ社の画像生成AI “Firefly”をはじめ、これまでの資料作成などの手間が一気に減少する未来を体験できるというデモンストレーションが色々と展示されており、ChatGPTなどを用いた生成AI活用サービスのデモも大変な人気でした。
やはり百聞は一見に如かず。
実際にプロダクトを触れることで、それぞれの特徴や違いを体感することができますよね。
ちなみに、画像生成AIとしてのFireflyの存在は、デザインやクリエイティブ業界での業務効率化や新しい表現方法の提供という点で、非常に注目されている技術。今後のアップデートや展開にも期待が高まりますね。
あ、さらにちなみにChatGPTってご存知ですか?OpenAI社が開発したテキスト生成AIで、今この文章を考えているのもChatGPTがいい感じに助けてるんですよ!技術の進化ってすごいですよね?
おまけ その2
新入社員・田中さん: 「この展示を見て思ったんですけど、私たちの企業でも、顧客の要望やフィードバックを収集して、生成AIを使って新しい商品のコンセプトやデザインを自動生成するサービスって作れないですか?」
AI専門家・山下さん: 「いいアイデアですね、田中さん。生成AIを活用することで、確かに多くのアイディアやコンセプトを迅速に生成することができます。ただ、留意点として、生成されたコンセプトやデザインはあくまで参考の一つとして捉え、最終的な判断は人間が行うことが重要です。また、データの質や量も大切ですので、しっかりとしたデータ収集と整理が必要です。」
新入社員・田中さん: 「なるほど、ありがとうございます!それと、もう一つ思いついたんですけど、生成AIを使って、社員の日常の悩みやストレスを解消するための「楽しいジョーク」を毎日自動生成して、社内SNSに投稿するサービスはどうでしょうか?笑」
AI専門家・山下さん: 「それは面白いアイデアですね!笑。社員のコミュニケーションやモチベーション向上にも繋がりそうです。ただ、ジョークの内容には注意が必要ですね。全ての人が楽しめる内容を生成するように工夫することが大切です。」
課題解決ソリューション展示: AIを活用した実用的なソリューション
ところ変わって1階のイベントホールでの課題解決ソリューション展示は、企業や自治体が早期に導入できるAIソリューションの宝庫でした。事前申し込み不要という手軽さもあり、多くの来場者が足を運んでいました。
この展示の中では、AIをはじめとしたデジタル技術がどのように実際の課題解決に役立つのかを具体的に見ることができました。例えば、自治体の業務効率化や、企業の生産性向上など、さまざまなシーンでのAIの活用例が紹介されていましたよ。
私も会場での様子を色々と気にしていたのですが、展示会では、来場者だけでなく、出展者さん同士でも「このサービス、どんな機能なんですか?」「へ~!それは凄いですね!」といったような会話や交流もたくさん見聞きできて、とても嬉しくなりました!
あと、展示物の中にデジタルサイネージがあったのですが、この機能の中に「自分でデザインした魚をその場でサイネージとして泳がせる」というものがあり、こちらはご来場いただいたお子様たちも喜んで体験されていましたよ。(事務局職員の甥っ子さんもいらっしゃって体験されていましたが、2歳児には少々難しかったようです・・・)
ちなみに、そもそもAIって一体何?と思う方もいるかもしれませんが、AIは「人工知能」の略で、人間の知能を模倣するコンピュータプログラムのことを指します。最近では、スマートフォンのアシスタントや、オンラインショッピングサイトの商品推薦など、日常生活の中でさまざまな場面でAI技術が活用されていますよ。
おまけ その3
新入社員・大助くん「展示ブースを見て回りながらふと思いついたんですけど、自治体の業務効率化のために、AIを使って市民からの問い合わせを自動的に分類し、適切な部署に振り分けるシステムはどうでしょうか?」
AI専門家・加藤さん「大助さん、素晴らしいアイデアですね!そのためには、過去の問い合わせデータをもとにAIを学習させる必要があります。ただ、機密情報や個人情報を取り扱う際のセキュリティ対策や、間違った振り分けを防ぐための監視体制も考える必要がありますよ。」
新入社員・大助くん「ありがとうございます、加藤先生!それを踏まえて、さらに、AIが市民の問い合わせのトーンからその人の気分を判断し、応答する自治体職員にアドバイスを出すシステムはどうでしょう?例えば、市民が怒っている場合、AIが「この市民は少し怒っているかもしれません。優しく対応してください」とアドバイスを出すとか。」
AI専門家・加藤さん「面白いアイデアですね!感情分析の技術を活用することで実現可能です。ただ、感情の判断は完璧ではないので、職員が完全にAIの判断に頼るのではなく、あくまで参考の一つとして利用することが大切です。」
新入社員・大助君「なるほど、ありがとうございます!それなら、AIが市民の問い合わせ内容から、その人がランチに何を食べたいかを予測して、おすすめのランチスポットを教えてくれるシステムはどうでしょう?笑」
AI専門家・加藤さん「それはちょっと突飛なアイデアですね!でも、技術的には可能です。ただ、市民のニーズと合致するかは別問題ですね。面白い取り組みとしてはアリかもしれませんね!」
展示会の総括と感想
今回開催された「やまぐちAI・DXソリューション展示会」は、新時代のAI技術とその可能性を多くの人々に伝えるための素晴らしい場となりました。会場には定員を超える多数の申し込み者を含め、多くの方のご来場がありました。現地会場の写真を見るだけでも、現地会場が大いに賑わった様子が伝わってきますね。
特に、生成AIの可能性に関する砂金 信一郎 氏の講演や、先進ソリューション展示でのデモンストレーションは、参加者から大きな反響がありました。
また、課題解決ソリューション展示では、AI技術がどのように実際のビジネスや自治体の課題解決に役立つのかを具体的に見ることができ、多くの来場者の皆様にとって、新しい知識やヒントを得ることができる機会となったのではないでしょうか。
私自身も、この展示会を通じて、AI技術の進化とその可能性を改めて感じるとともに、これからの時代、AIを活用した新しい取り組みやビジネスモデルがさらに増えていくだろうことに、期待がどんどん膨らみ、ワクワクしています。
当日会場にご来場いただいた皆様、そして出展された企業の皆様、また関係された多くの方々、是非これからもこうした最新技術をどんどん取り入れ、自社や地域の課題解決と新たな価値創造に積極的に取り組んでいきましょう!
最後のおまけ
新入社員・花子さん「この展示会を見て、自治体の公園管理にAIを活用して、公園の利用状況や設備の劣化を自動で検知し、修繕の必要性を予測するシステムを思いついたのですがどうでしょうか?」
AI専門家・橘さん「花子さん、実用的なアイデアですね!そのためには、センサーやカメラを公園に設置し、データを収集する必要があります。ただ、プライバシーの問題や、設備のコストを考慮する必要がありますよ。」
新入社員・花子さん「なるほど、ありがとうございます!それを踏まえて、公園の遊具が自動で動くAIロボット遊具はどうでしょう?子供たちが遊んでいると、それに合わせて遊具が動き出すとか。」
AI専門家・橘さん「それは斬新なアイデアですね!技術的には実現可能ですが、安全性を最優先に考える必要があります。子供たちの安全を確保しながらの実装がポイントとなりますね。」
新入社員・花子さん「ありがとうございます!それなら、公園のベンチが、座る人の好みに合わせて形を変えるAIベンチはどうでしょう?笑」
AI専門家・橘さん「面白いアイデアですね!技術的には挑戦が必要ですが、公園がさらに楽しい場所になりそうですね!」
おわりに
如何でしたでしょうか?この記事を読んで、少しでも当日の会場の雰囲気を感じて頂けると幸いです。
ぜひ皆さんも、色々な機会で情報をインプットした際には、今回の記事の中の”おまけ”に記載したように、自分ならどんな活用をするだろう?と周りの人と話をしながら、アウトプットしてみてはいかがでしょうか?
なお、当日1階で展示されたソリューションの一覧はこちらです。
また、Y-BASEで展示されたデモの一覧はこちらです。