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さあ集おう!中山間地域の課題解決に挑もう!

こんにちは。デジテックfor YAMAGUCHI運営事務局のもんじゃです。

3年ぶりに山口で開催されたWILD BUNCH FEST.2022。
9月17日~19日開催のはずが、残念なことに台風の影響で2、3日目が中止になってしまいました。。。3日目に行くつもりで、この日を心の支えにしてきたため、気持ちは当分晴れそうにありません。
来年こそ必ず!色々大変とは思いますが、運営さん、期待しています!

さて今回は、この秋10月29日(土)・30日(日)の2日間で、中山間地域の課題についてデジタル技術を活用して解決に挑戦するイベント「エンジニア・キャンプ YAMAGUCHI」のご紹介をします。
参加エントリーいただければ何よりですが、「おもしろそう」と感じていただいたり、周囲の「こんなイベント好きそう」という方にご紹介いただいてもうれしいです。

イベントの詳細・お申込みはこちら
https://digitech-ymg.org/event/705

 

きっかけ

デジテック発足して間もなく、スペシャルサポーターの水田千惠さんに、デジテックを盛り上がるいいイベントについて伺ったところ、過去にご経験されたイベントをいくつかご紹介いただきました。

中でも印象的だったのは、岐阜県の山間に位置する根尾地区で、域内外のエンジニアたちが集まって1泊2日でその地区の課題を抽出し、IoT等でプロトタイプを作成する、というイベント。

遠方から集まったエンジニアたちが、共に地域の方と交流しながら、課題について考え、解決のための何かを作ることに挑戦とは!めちゃくちゃ面白そうじゃないですか。
・地域の課題を自分ごと化して解決に取り組むシビックテックの取組につながりそう
・県内外の市民エンジニアや学生、地域の方が参加すれば、これまでにないネットワークを作る機会になりそう
これは、中山間地域が多くある山口でやるしかない!と思いました。

形にしてみた

このきっかけから構想約1年、ついに形になりました”エンジニア・キャンプ YAMAGUCHI”!!
場所は、山口県宇部市小野地区
この地区で生産される茶葉「小野茶」が有名で、山間の静かな「小野湖」ではカヌーの体験ができ、主に琵琶湖に生息する珍魚ワタカもよく釣れます。このイベント開催時期にはきっと紅葉も美しく、キャンプ場もあります。

のどかで緑豊かな地ですが、一方で宇部市内では高齢化率が最も高く、人口も減少傾向にあります。
こうした背景から、現地の方が日頃の生活の中で不便に感じること、これらを課題として設定し、その解決に挑戦します。
広く県内外の市民エンジニアをはじめ、地域課題の解決に興味のある方々の血が騒ぐことを願っています。

その内容とは

ざっくり申しますと、県内外から集まったエンジニアたちが、共に地域の方と交流しながら、課題について考え、解決のための何かを作ることに挑戦!(上記の根尾イベントの紹介をコピペ)

【1日目】 現地視察、解決策の検討
【2日目】 試作品の作成・発表

 

現地の方にもご参加いただけるため、実情を伺いながら現地を見て、イメージが湧いたところで、何かできることはないかとアイデアを出し、翌日、とりあえず何か形にしてみる、これらをごく短期間で一気に行います。

あら?これどこかで聞いたプロセスな気が。
これはデザインシンキングのプロセスを濃縮したイベントなのでは!?

大阪工業大学ロボティクス&デザイン工学部HPから引用

最近山口県でも力入れている「デザインシンキング」。このイベントを通じても体感できそうですね。まずは、いかに現地のお困りごとを自分ごと(共感)として考えられるかが大きなカギになりそうです。

本イベントのウリ

よくあるアイデアソン、ハッカソンイベントと何が違うのか、というと、
やはり、直接現地を見て、現地の方の話を聞くことができることでしょう。現地の様子を見ておくことで、試作品作成の際にそれが置かれたり使われる様子をイメージしながら作ることができます。

現地の方との対話も重要です。お話の中から、現地の方も気づいていない課題の本質を、他の参加者と共に探るという体験ができます。
出てきたアイデアはすぐに現地の方に相談でき、その場でブラッシュアップできます。かなり紆余曲折するかもしれませんが。。。

こうした経験はきっと普段のお仕事等にも役立つはず、、、自己研さん、人材育成の観点からもピッタリですね。

今回挑戦するテーマ

私がお会いした小野地区の方は、皆さん地域のことを真剣に考えておられ、本イベント開催に否定的な意見は全く聞かれません。
「やるならいいイベントにしよう」「デジタルならどういうテーマがいいだろうか」とすごく前向きに捉えていただきました。
こうした現地の方とじっくり2時間話し合って選んだ4つのテーマを用意しています。

①地域の草刈りをもっと楽にしたい
小野地区で運営する有償ボランティア団体に寄せられる最も多い依頼は「草刈り」です。
作業の担い手が不足しており、作業自体も大変、草はどんどん伸びる、ということで、ソフト面で担い手を集める、ハード面で物理的に負担を軽減するなど、様々な観点から解決に向けたアプローチが考えられそうです。

②獣害を軽減するためサル等を追い払いたい
山口県でサルは非常にホットな問題ですが、急に現れたわけではなく、ずっと山にいらっしゃいます。駆除は難しいとしても、日常的にどう追い払うか、田畑や家屋への被害を減らすかということも、現地の方の深刻な課題です。今回は追い払いを軸に、現在使用しているロケット花火に代わる効果的な方法等を考えたいと思います。

③地域での高齢者見守りを強化したい
小野地区では、地域コミュニティが薄れておらず、各自が声掛けを行ったり、民生委員がフォローしたりしていますが、地域としても見守りの体制を充実したいと考えておられます。また地域の方は実際に会って話をする交流の機会を大切にしておられることから、気軽な交流のきっかけづくりなどから見守りにつなげられないかと考えています。

④小野地区出身で遠方在住の方が持つお墓・空き家の近況を届けたい
コロナ禍でなかなか地元に帰れず、お墓や家のケアが十分できていない、というケースが多いようで、もちろん小野地区も例外ではありません。もし自分が遠方に住んていて、なかなか帰省できない状況ならば、何か遠方から、現地の方を介して受けたいサービスはどういう形かを考えてみませんか。

いかがでしょうか。いずれも「ありそう」でイメージしやすい課題ではないでしょうか。抜本的に解決すれば全国に名声を轟かせることになりそうですが、それよりも挑戦したいのは、どうすれば現地の方にとって使いやすいのかどう課題解決につながるのか便利になると感じてもらえるか、などをワイワイ考えていただくことです。
こうした過程からできた試作品は、結果はどうあれ、素晴らしい「こだわりポイント」を持ったものができるはずです。

挑戦してみませんか

実は、主催側と関係者だけで、5月に小野地区でプレイベントを行いました。1日間でひと通り行程を流してみたのですが、思いのほか盛り上がりました。試作品作成時間は2時間もなく、段ボール中心の構成でしたが、それぞれにアイデアの籠ったものができあがりました。

右下は力作の段ボールドローン(製作時間10分)

このイベントは面白い、、、そう確信しました。
皆さまにもぜひご経験いただきたいです。現地を見て、現地の方の話を聞きながら、参加しなければ出会うことのない参加者同士で交流しながら、何かを作ってみませんか!現地の方々も皆さんのお越しを心待ちにしておられます。10月29(土)、30日(日)現地でお会いできるのを楽しみにしています!

イベントの詳細・お申込みはこちら
https://digitech-ymg.org/event/705

大事なことは2回言う