中山淳雄『オタク経済圏創世記』日経BP(2019)
今までのいわゆる経営史日本の経営史やグローバル展開の視点といえば,今までは,機械,自動車といった第2次産業が戦後に急速に復興し,その勢いで世界進出を果たしていった文脈で語られていることが多い。さらに,その後バブルの崩壊とともに停滞し,日本経済はそこから抜けられずにいるという見方をすることがほとんどであろう。
そして,失われた10年とも20年とも言われる期間が今でも続いており,そこからどのように脱出をするのか,停滞した中からの新規事業やイノベーションを生み出すにはどうするのか