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JIAA編『必携 インターネット広告』インプレス(2019)

編集・執筆に関わった書籍です。
昨年の秋に発行され,今回3刷となります。

「インターネット広告」とか「デジタルマーケティング」系の書籍は,売上を上げるとか,効率をアップさせる,とかのいわゆるTipsやノウハウ本だったり,単にどこかのソリューションを勧めるといった営業直結のポジショントークな本が多い。しかし,この本には,そういったTipsやノウハウ関連の情報は一切書かれていない。つまりこの本を読んでも,実際に自分が行なっている広告出稿の成果が上がるわけでも,明日から売上がアップする為のお得な情報を得られるわけでもない。

世に出ている本を見れば,もっとキラキラと綺麗事ばかりを書いて,インターネット広告は便利!もっと使おう!使えばビジネスの課題も即解決!と言ったほうがいいのであろうが,この本はどちらかといえば,現在インターネット広告が抱える様々な問題がなぜ起きているのか,なぜエロサイトの広告がたくさん出てしまうのか,詐欺の様な景表法違反の広告がなくならないのはなぜか,広告は個人情報漏洩なのか,その様な問題や課題を乗り越えていく為には何をしなくてはいけないのか,インターネット広告を本当に活用する為に必要なことは何か?と言ったハードボイルドな内容が詰まっている。

「詰まっている」というと他人事であるが,業界の課題の本質を今明らかにしておかないと,ネット広告が嫌われ者になり,昔の電話ボックスに貼られたチラシに落ちぶれてしまうのでないだろうか?そうはさせない!,と言った思いを込めたというのが実際に編集・執筆に関わったスタッフの一人として思いである。

マスメディア時代から広告業界の中にいて,インターネット広告が登場した当時から関わって,その立ち上げ,有象無象な企業の参入と撤退などの中でもずっと携わってきた編集メンバーだからこそ,今の時点で世に送り出せたのだと思う。

ちなみに,第3章は私が担当させていただきました。

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