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○○をして、糖尿病リスクを下げよう🔥

ご覧いただきありがとうございます😊
管理栄養士のゆっこです。
高齢者の糖尿病におけるクレアチニンレベルの低下
今回は、備忘録の一環として、
この論文をテーマに
まとめてみたいと思います!

▶︎論文の概要

元々、後天的に(生まれつきではない)発症する2型糖尿病は、
インスリンの効きにくさ
ブドウ糖の取り込みの悪さを示す、
インスリン抵抗性の改善のために、
筋肉量を増やして、基礎代謝を上げる、
運動療法が有効とされてきていました。
※主治医の指示に基づいて行いましょう

しかし、

糖尿病であることで
筋肉量がより低下するかどうか

は、
あまり研究されてきていない部分でした。
今回は、広島大学の研究グループにより、
見解がもたらされました。
データ:関東の健診施設の1998〜2006年データを活用。6,133人の65歳以上を対象として各年齢群での糖尿病と筋肉量低下の関係を評価。

▶︎出典

糖尿病ネットワーク

広島大学大学院先進理工系科学研究科
Low creatinine levels in diabetes mellitus among older individuals: the Yuport Medical Checkup Center Study(Scientific Reports 2021年7月26日)→詳細はこちら

▶︎論文の結論

・2型糖尿病患者の高齢者では、筋肉量低下のリスクが高くなる
・加齢と糖尿病の負のサイクルを防ぐことは、健やかな老後(サクセスフル・エイジング)を達成するために重要

◼️日本だけではなく、世界的な問題
今やどの国でも、高齢化が進み、
あわせて糖尿病患者も増加の一途を辿っているといわれています。
※2019年時点で、世界の成人の11人に1人が糖尿病。

糖尿病は、合併症が怖いことから、
出来れば罹患率を下げておきたいですし、
予後不良者を最小限におさえておきたいところ。

運動・活動量アップによる筋肉量の維持が、
予後を良好に保つのであれば、
小さなことから少しずつでも、
意識して取り組みたいですね!

▶︎論文を読んでの感想

今回の研究データによって、
重症化予防に貢献できることがわかったので、より、運動療法についても

他職種ともうまく連携
保健指導では管理栄養士・保健師も
運動指導の一端を担うので自己研鑽

を進める必要があると再認識しました。

また、糖尿病の前段階、
高血糖の方についても同様に
運動アプローチの大切さを伝えていけるように引き続き貢献したいと思います。

同時に、フレイル、サルコペニア(いわゆる虚弱)の予防にも有効ということで、
健康寿命の延伸も見据えて、健康の底上げアプローチも引き続き頑張りたいと思いました。

▶︎管理栄養士としてできること

◼️食事療法
・過剰な食事摂取を避ける
・糖質の余剰は特に注意🍚🍙🍞🥐🍜🍝
・間食、ジュース、アルコールの摂取の見直し
・夜間の過食を調整する
※夜間シフトの方、諦めていませんか?
工夫はいくらでも出来ます。
・活動量に見合った食事量を目指す
→減らすだけではなく、活動量をアップさせた上で見合った食事量に近づける
※見合った量の指標は体重ベースで検討する。
・筋肉量の低下を避けるためにも、たんぱく質の摂取を推奨
(3食の食事を揃える、1食につきメインのおかずを揃える🍖🐟🥚大豆製品🐄🥛など)
・高血糖のリスクを下げるために、野菜・海藻・きのこ類の摂取を促す
・食欲のコントロール、食べ方のコントロールを促す(早食い、ドカ食い、おかわり🍚してませんか?)

◼️運動療法
・食後の有酸素運動の促し
・まずは+10分身体を動かす意識
・運動が難しい方はまず歩くことから

◼️休養
・ストレスフルになっていませんか?
※ちなみに、ストレスを暴飲暴食、喫煙🚬で発散しても、一時しのぎにしかならないので、根本的に向き合う必要があります。⚠️
・例えば、仕事が山積していたとしても、メリハリをつけてオフを確保することも重要です。(仮眠を取る、お風呂に入る、深呼吸の時間を作る、思考のアウトプットをする)

◼️喫煙
・たばこは紙でも加熱式でも、代謝異常のリスクを上昇させるほか、周囲の方の健康リスクも増大させます。
・また、ニコチンはストレス増幅の作用もあるため、長い目で見た時には、たばこと決別出来るかも向き合うべき課題になります。

◼️服薬コントロールのフォロー
・糖尿病は完治しない病気です。一度状態が良くなっても、また均衡が崩れれば、検査値の悪化や重症化のリスクも再燃します。薬を自己中断することは何よりもリスクになりますので、処方がある方は主治医の指示にきちんと従いましょう。

◼️検査値の見方、どんな病気なのかを伝える(リテラシーを上げる)
→今日は話題が膨れすぎるのでカット✂️

▶︎そもそもどんな研究だったのか(引用)

研究グループは、筋肉量を知るために「血清クレアチニン値」を利用。
(筋肉で産生される老廃物)
 年齢の増加とともに、糖尿病の人でも糖尿病ではない人でもクレアチニン値は増加するが、糖尿病の人では男女ともに、よりクレアチニン値が低くなり、筋肉量が低下していることが示された。
 また、早期高齢者(65~69歳)、中期高齢者(70~74歳)、後期高齢者(75歳以上)の群で、それぞれ糖尿病患者および非糖尿病患者で、クレアチニン値が低くなる(25%tile以下、男性 61.9μmol/L、女性 53.0μmol/L)割合をみたところ、どの年齢群でも糖尿病群は非糖尿病群に比べ、クレアチニン値が低くなる傾向がみられた。
 この関係性は年齢層によって異なり、とくに75歳以上の後期高齢者でより顕著だった。
 これらから、加齢は糖尿病と低クレアチニン値(筋肉量の低下)の関係に影響をおよぼすことや、糖尿病の人が後期高齢者になると、筋肉量が低下するリスクがより高くなることが明らかになった。
 これまでも、筋肉量の低下が糖尿病のリスクを高め、糖尿病は筋肉量の低下をもたらすことが知られていたが、その両方向の負のサイクルは高齢化するとさらに加速することが示された。

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