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「応援購入」という新しい体験を広めるため、妥協せずにプロダクト改善を進める開発チーム。直近の事例を紹介します

アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」では毎日のように新しいプロジェクトがスタートしており、新しい発見や出会いを楽しみにして日々多くのユーザーがアクセスします。より使いやすく、よりわくわくするプラットフォームとなるために、「Makuake」では日々サイトの改善を行っています。「Makuake」にプロジェクト掲載する実行者、プロジェクトを応援購入するサポーター双方の体験向上に向き合うプロダクトオーナー(以下PO)に、マクアケのプロダクト改善フローやその事例について話を聞きました。

語り手プロフィール:
開発本部 プロダクトマネジメント局 PO/PdMチーム マネージャー 岡本拓也 
サイバーエージェントでエンジニアとして新規事業に関わった後、2017年にマクアケ入社。デザイナーとしてUI/UX領域を担当した後、現在はプロダクトオーナーを束ねるマネージャーとして活躍。


プロダクトに向き合うマクアケ開発組織

マクアケの開発本部はプロジェクト掲載から応援購入までの流れをひと繋がりとし、「Makuake」でのユーザー体験向上をミッションとしたチーム編成を行っています。2023年10月時点では、「プロジェクトページ改善」「応援購入体験の改善」「社内オペレーション改善」などといった指標ごとにチームが分けられており、それぞれのチームに担当POがいます。各チームが持つ目標を実現するために取り組むべき課題を洗い出し、どんなアクションが必要なのかを考え、施策を実行しています。

▼マクアケ開発組織について

マクアケ開発組織の特徴の一つにチームの自律性があります。それぞれのチームが意思を持ち、クリエイターのようなマインドを持って開発を進めていて、プロダクトへの思い入れが強いです。他の記事では「プロダクト愛が強い」とも言われていると思います。決められたものを下請けのように作るのではなく、担当領域を追求し、自ら「こうしたい」「こうしたほうがいい」、と考えて行動することを大切にしている組織です。

応援購入という新しい体験をプロデュースしていく

施策の企画立案は、マクアケの目指すビジョン、現状の課題をもとに各チームで自律的に考えて実施しています。また、全社でビジョン実現のために取り組むべきポイントを議論する社内の部署横断プロジェクトチームとも連携して施策を進めます。現在は、プロジェクトとの出会いやすさ向上や、何度も「Makuake」を使いたくなる仕組みづくりなどに注力して開発を行っています。 

僕たちは売上だけでなく、顧客満足度を指標に置いて開発を行っています。「Makuake」を使ってくださる方々の満足度向上のためのプロダクト改善を目指しているんです。取り組むべき課題に関して、「なにを」「どう」改善してゆくのかを決め、仮説をいくつか立ててA/Bテストやユーザーインタビューにより仮説検証を行い、具体的にどう企画を立てていくのかを各チーム内で立案します。実行者とサポーターそれぞれへのアプローチや、両者総合的にアプローチすることなど、様々な観点から考えながら施策を進めています。

「Makuake」は挑戦が集まるプラットフォームであり、挑戦を応援できるプラットフォームです。プラットフォームとしての機能をさらに強化し、より多くの挑戦が生まれる場所にしたいと思っています。いろいろな挑戦が生まれれば、それらを応援したいという気持ちの人たちがより多く集まるようになり、より多くのプロジェクトとの出会いが生まれますよね。そういう出会いを楽しむ人が増え、「Makuakeを使っているとカッコいいよね」と思ってもらえるようにしたいと思っています。

目指したい姿は明確になっているのですが、実現するためにするべきことはめちゃくちゃたくさんあって。社内では日々「こうしたらもっと良くなるんじゃない?」というアイデアが生まれているのですが、直近のリリース事例も少しお話ししますね。

直近のリリース事例 

「応援購入サービス」というのは全く新しいサービスなので、どうあるべきかという定義も決まっていません。あるべき姿を言語化し、そこに向けて現在の状態には何が足りないのかを洗い出し、試行錯誤して改善を重ねていくことが求められます。今までになかった「応援購入体験」をどう作り出して世の中に広めていくか、何が最善なのか、プラットフォームとしての土台部分を固めている段階かなと思っています。

開発としてぶらさないようにしているのが、ファクトベースの施策出しの部分です。きちんと根拠を持って良し悪しを見極め、「Makuake」ユーザー(実行者およびサポーター)が求めていることに応える施策をスピーディにアウトプットし、満足度向上につなげていく、というのを意識しています。

・注目の応援コメント

プロジェクトページ内の改善として最近取り組んだ事例の一つが、注目の応援コメント表示です。プロジェクトページをより魅力的にさせることにコミットする開発内のチームが自発的に調査&仮説検証&実装まで行いました。

今までページ下部に新着順に3つ表示されていた応援コメント。新機能では、アルゴリズムでピックアップされたものが「注目の応援コメント」としてページ上部に表示されるようになりました

「Makuake」ではサポーターから実行者へメッセージを送ることが出来る「応援コメント」という機能があります。サポーターと実行者間の一体感を高めるのに一役買っているこの機能ですが、「プロジェクトを応援購入する後押しにできないか」と社内で意見が出ていたんです。チームの週次スプリントの中で、どうすれば応援コメントを有効活用する仕組みづくりができるか議論がなされたものがアイデアとして取り上げられ、実装までつながりました。

「Makuake」に掲載されている商品・サービスは今まで世の中になかったアタラシイものばかりです。ということは、他のECのように購入済みのユーザーからのレビューや口コミが存在しません。「Makuake」としてプロジェクトの魅力に気づくきっかけづくりが出来ないかと検討していた時に応援コメントの活用が意見として出てきました。

応援コメントを分析してみると、「同じ実行者さんの前回のプロジェクトはここが良かった」「今回の新商品はこんな場面で使おうと思っていて楽しみだ」といった具体性の高いコメントがあることがわかりました。こういったコメントをより見やすい場所に配置すれば、買うか買わないかを検討しているユーザーへ有意義な情報提供になるのではと仮説を立て、A/Bテストを実施したところCVR率が上がることを立証する数値結果がものすごくきれいに出たんですね。そこですぐに実装化へと進めました。

「注目の応援コメント」のピックアップロジックは、サポーターにとって参考になるコメントが選びだされるようにアルゴリズムをしっかりと設定しています。今後はさらに精度を高めるために、AIを使ってさらにアルゴリズムを強化しようと模索しています。
 

・もうすぐ開始

プロジェクトページ改善チームが行ったもう一つの大きなリリースが「もうすぐ開始」機能です。

これまでは「Makuake」上で未来に開始するプロジェクトについての情報はありませんでした。「気になるアタラシイものやサービスを買い逃ししたくない」というサポーターからのご意見や、「プロジェクトの事前告知をできるようにして公開直後のアクセスをさらに向上させたい」という実行者からのご要望をいただいており、全社で取り組んでいた機能開発がやっとリリースされました。

▼リリース詳細はこちら

「Makuake」ではプロジェクトの実施期間が限られており、いつでも応援購入できるわけではありません。だからこそ、サポーターにとってはプロジェクト開始直後に情報を見つけられることが大切で、また実行者にとっても、プロジェクト開始直後に応援購入を集める「スタートダッシュ」は、プロジェクト終了までの伸びにも影響するため大切になります。今回のリリースは「Makuake」上で実施するプロジェクトとサポーターの出会いのチャンスを増やすことが目的でした。

この機能開発にあたり、開発本部内だけではなく社内の多くの部署を巻き込んで調整を行いました。「Makuake」で10年蓄積されてきたプロジェクト公開までのサイクルから変えることになるので、審査フローの見直しや、プロジェクト公開用管理画面の改修、キュレーターを巻き込んだ実行者へのお知らせなど、本当に全社一丸で実現させたリリースです。 

開発の部分で言うと、「Makuake」のWebページ改修・アプリ改修からはじまり、実行者用管理画面へ「もうすぐ開始」の有無を選択する設定を追加すると同時に、サポーターのマイページ上への「もうすぐ開始」メニュー追加も行いました。将来的には、外部のカレンダー機能との連携なども視野に入れた開発も進めています。

※このプロダクト開発に関してさらに詳しく別記事でまとめていますのでお楽しみに…!
 

・プロジェクトレビュー

全社横断プロジェクトチームと連携したものとしては、「プロジェクトレビュー」の関連機能も最近リリースされました。これは開発本部内で、実行者とサポーターのつながり強化に注力しているチームが担当しました。

▼リリース詳細はこちら

「Makuake」は一般発売前のテストマーケティングの場として実行者に活用されるケースが多く、「サポーターの反応や意見を今まで以上に詳しく集めたい」という要望がありました。また、以前はサポーターから実行者へ声を届ける手段が「応援コメント」や活動レポートへの返信のみだったので、より幅広いサポーターの声を実行者へ届けるように環境整備を行いました。ユーザーの声を実行者にフィードバックし、今後の商品開発に活用してもらうことで、「Makuake」上で良いサイクルが生まれてくれば良いなと思います。

サポーター側のマイページ「応援購入履歴」でレビューが出来るようにしたり、そのレビューを実行者用管理画面で集計して表示されるようにするなど、各所での開発が重ねられました。今後もレビュー関連の開発は改善を重ねてリリース予定です。

そしてまだまだご紹介したいこだわりの「Makuake」開発エピソードがありますので、次回をお楽しみに!


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いかがでしたか?マクアケに少しでも興味を持っていただいた方は、是非カジュアル面談でお話しませんか?お気軽にご連絡ください!

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