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複数のイラストを眺めてリーディングする簡単なコツ リーディング解説1

こんにちは、詳細を話す占い師コタです。

アルカナの意味を知り、リーディングをしても、漠然とした方向性だけで具体的に細かい状態まで分からないと悩んでいる人。

そんな時に活用するのが、イラストからリーディングする技術です。

イラストのリーディングもやり方は様々ですが、初心者にオススメしたいのが全体の印象


アルカナ一枚一枚のイラストからリーディングしても、結局は全体のストーリー作りに四苦八苦してしまいます。

暗記したカードの意味を合わせるのと作業があまり変わりません。

とりあえず例題をもとに実践してみましょう。




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これはとあるカップルの相性を占った結果です。

1.現在:悪魔

2.過去:死神 逆

3.未来:隠者 逆

4.相手の気持ち:ペンタクルの5

5.相談者の気持ち:ペンタクルのキング 逆

6.アドバイス1:カップの6

7.アドバイス2:ワンドのエース 逆



1.アルカナの意味をリーディングする

悪魔、死神、隠者と出ていることで、2人の関係が良くないことは一目瞭然です。

では、どのように良くないのか?


悪魔のカードは、ざっくり言えば『まともな恋愛ではない』という意味になります。

なぜまともな恋愛ではないのか?
なぜそんな恋愛になってしまったのか?



その要因は過去にあります。

死神の逆位置は、『過去の恋愛に縛られている』『過去の影響を受けている』です。

つまり、過去に縛られた状態で現在恋愛をしているということ。

しかもその過去は、もはやどうやっても手に入らないものです。



結果、未来では『気持ちのすれ違い』『寂しさを感じる恋』『心変わりで恋が終わる』となります。



相手の気持ち、相談者の気持ちに出たカードも、過去の恋を諦められないという意味が含まれています。



そしてアドバイスのカードでも、過去に向き合い、思い出として割り切ること。

過去を経験に現在に活かすことと出ました。



アルカナの意味だけで、『過去の恋愛に縛られている関係』という方向性が読み取れました。


では、具体的に掘り下げてみましょう。




2.全体のイラストの印象をリーディングする

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まずリーディングにおいて、注目するのは人物です。

大アルカナの人物を優先し、次にキング、クイーン、ナイト、ペイジのカードですね。


過去と未来の左右に位置するカードが大アルカナなので、まずは注目してみてください。

現在に対して、背を向けている印象を持ちませんか?

つまり、今に向き合っていないのです。



次に注目するのはキング

アルカナにキングは4人いますが、その中でもペンタクルのキングは努力で這い上がる人です。

王の威厳を振りまいて先導するというより、みんなを支える印象を持つ王と言えます。

つまり、一般的な王のイメージに比べたら、王らしくないカードなのです。



逆向きにいる王が、悪魔に引き寄せられている印象を持ちませんか?

今まで得たものを捨て、悪魔に身を任せようとしているのです。

最初のリーディングで、悪魔は『まともな恋愛ではない』と解釈しました。

どうまともじゃないのかと考えた時、悪魔に身を任せようとしている王をイメージに加えてみてください。

快楽に身を委ねて過去を忘れようとしている、とイメージできませんか?

しかも人物が女性のクイーンではなくキングなので、男を快楽の対象に選んでいる心理が伺えます(相談者は女性)。

毅然としたキングではないので、元々心が強いほうではないのでしょう。


つまり、精神的な愛よりも肉体的な快楽に依存しているということです。





3.別の要素で深掘りをしていく〈色〉

例えば色。

全体的に灰や黒の印象が強い結果です。

しかしそんな中、黄色が少し目立ちます。

つまり、暗い色を消し飛ばす可能性を持つのは、黄色だということです。


黄色とは、成長を表す色です。

要するに暗い色を吹き飛ばすには、自分が成長するしかないということですね。

先ほど過去の恋を諦める必要があると解釈しましたが、ただ諦めるのではなく、完全に乗り越えるまでに至らなければ良い未来に繋がらないことを暗示しているのです。




4.別の要素で深掘りをしていく〈数字〉

次に数字です。

アルカナにはキング、クイーン、ナイト、ペイジを除けば、必ず数字が含まれています。

その数字一つ一つに意味を持っているものですが、今回注目するのは5。

相手の気持ちで示されたペンタクルの5です。


そもそもペンタクルの5の意味は単純なものですけど、なかなか複雑な心境を物語っています。

そういう意味では解釈が少し難しいカードです。


このアルカナのイラストは、貧しい人が温かな雰囲気を感じる教会の前を見ることなく横切る場面です。

教会は貧しい人に手を差し伸べる場所なのに、そんな存在をスルーしています。

心を閉ざしているからか、プライドが邪魔をしているからか。



そして"5”という数字。

5はターニングポイントを表しています。

つまり、彼が閉ざした心を解放することで、2人の物語が大きく変わっていくことを暗示しているのです。




5.総合

今回の結果は、お互いが過去に縛られていることで、現在と未来の幸せを遠ざけているイメージです。

しかし相談者側(女性)は心を閉ざしているわけではなく、彼が心を閉ざしているがゆえに肉体関係によって幸せ(気持ち)を感じようとしています。

キーパーソンは彼のほうで、彼が心を開かなければ前に進めません。

もしくは、彼女が彼にきちんと向き合う必要(あくまできっかけ要素)があります。





6.さいごに

いかがでしたか?

悪魔のカード一つをとっても、嫉妬、執着、欲望、堕落、誘惑、邪心、喪失、悪意といった意味が含まれています。

方向性は似ていても、全く異なりますよね?

基本は直感でワードを決めていいのですが、悩んだら他の要素とのストーリーに当てはめてみるのです。

例えば今回で言うのなら、「過去に縛られているだけから、悪意を持って付き合っているわけではないな」といった感じです。

消去法で意味を突き詰めるのも一つの手段ですよ。



本日も22時に8/5の占い(恋愛運)の結果を公開します。
今回は将来に向けての恋愛的なアドバイスです。


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