戸田 裕之

「まじわるデザイン」代表。ひと・もの・ことが「まじわる」ところに新しい何かが生まれます…

戸田 裕之

「まじわるデザイン」代表。ひと・もの・ことが「まじわる」ところに新しい何かが生まれます。そんな楽しい場を「デザイン」することを仕事にしています。

最近の記事

#043:チームにはフォロワーシップが必要

兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 今回の記述は、私が所属している日本チームビルディング協会の考え方をベースにしていますが、独自の見解も含まれています。 日本チームビルディング協会で開発された、事業者さま向けチームづくりのコースは「フォロワーシップ講座」という名称になっています。 フォロワーシップとは、 他のチームメンバと協働しながら、チーム目標の達成に貢献する能力 です。 メンバ全員がフォロワー

    • #042:支援事例

      兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 引き続き支援者について書きます。 前回の投稿です。 引合時などで、支援の事例を提供してほしいという要求を受けることがあります。 そういうときは基本お断りしています。 支援者にとっては実際の事例は、お客さまの所有に属するものです。従って、お客さまに断りなく事例の内容を他者に提供することは、どんな形でお客さまに影響が及ぶか予測ができませんし、そもそも職業倫理に反しま

      • #041:支援者と資格

        兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 前回に引き続き支援者について書きます。 前回の投稿です。 支援者は、いろいろな呼ばれ方をします。明確な定義はありません。また、資格とセットになるので、両方を私なりに整理した図です。 ・士業:いわゆる「さむらい業」。公的資格は、「○○士」という名前がついていることが多いので、こういう呼ばれ方をします。これを意識して、民間資格でも「○○士」という名前をつけることが多

        • #040:支援者の価値

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 今回は、私のような支援者=事業を外部から支援する人のことを書きます。一般に、コンサルタントとか士業とか言われる人のことです。 事業者さんの多くは、支援者が苦手です。「役に立たない」「めんどうくさい」「自分のところでは使えない」「高額報酬とられる」みたいな印象があるのでしょう。 確かに思い当たる節もあります。私も前職在職中は、「高い金払って外の人間を雇うより社内の人

        #043:チームにはフォロワーシップが必要

          #039:宝物リスト

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 前回は、PDCAサイクルを使いこなす方法について書きました。 PDCAサイクルは、Pの計画がないと回り始めません。 そして、計画を作る前には、目標が必要です。 目標は、本気になることができるものになっている必要があると以前書きました。 本気を引き出す方法について、私が所属している、日本チームビルディング協会では、「宝物リスト」という説明の仕方をします。 納得度高

          #039:宝物リスト

          #038:PDCAサイクルを使いこなす

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 PDCAサイクルは、ご存じの方が多いでしょう。 ものごとはこのサイクルを何度も回せばうまく行くというもので、ISO9000シリーズの普及とともによく知られるようになりました。 Plan:計画 Do:実行 Check:評価 Action:改善(是正処置) 一番大切なのは、Aです。Aによって改善されたPができることで、良くなっていきます。 私は、PDCAサイクルはとて

          #038:PDCAサイクルを使いこなす

          #037:自己開示してみました

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 良いチームのは良いコミュニケーションから生まれます。そして、コミュニケーションの前提の1つは自己開示です。相手がどんな人なのかがわかると、コミュニケーションのよいきっかけになります。 今回は、自己開示のサンプルとして、自分の勤め人時代のことを書いてみます。 私は、製造業をなりわいとする企業に就職して、実質的にそのまま1社で36年間過ごしました。 けっこういろいろな

          #037:自己開示してみました

          #036:組織の成功循環モデル拡張版

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 組織をうまく機能させるためのモデルとしては、ダニエル・キムさんの組織の成功循環モデルが有名です。 このモデルは単純ですが、とても納得性が高いです。 私は、組織をうまく機能させるためには、計画が必要だと考えていますので、成功循環モデルに、計画の要素を入れたモデルを考えてみました。 「行動の質」を上げるためには、「計画の質」を上げることが有効です。「計画はいらない」

          #036:組織の成功循環モデル拡張版

          #035:学習する組織:本気

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 今回は本気ということについて。 「学習する組織」の本の中では、コミットメントという呼び方をしています。「コミットする」といつの間にか言うようになりましたが、以前はなかった言葉です。日本では、カルロス・ゴーンさんが使い始めて一般的になったような気がします。 わかりにくいので、私は「本気」と言い替えています。私の発明と考えていたら、野田稔さんという方が著書でそういう説明

          #035:学習する組織:本気

          #034:コミュニケーションの3つの壁

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 事業が成果を出すためには、計画・チーム・システムの3つが大切です。 今回は、良いチームを実現する条件としてのコミュニケーションについて書きます。 なお、日本チームビルディング協会の考え方に基づいた内容になっています。 お客さまとのプロジェクトが始まるとき、私は最初に「成功循環モデル」を説明します。 その次に、チームづくりにおけるコミュニケーションの重要性の説明を

          #034:コミュニケーションの3つの壁

          #033:組織の成功循環モデル

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 今回は、組織開発の分野でよく知られている「組織の成功循環モデル」を紹介します。 マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱したモデルで、頻度高く引用されます。 私が、チーム活動のプロジェクトを始めるとき、早い段階でこのようなシートを使って成功循環モデルの説明をします。 こんな説明です。 ・成果をあげるためには、まず、メンバの関係の質を上げることで、心理的安

          #033:組織の成功循環モデル

          #032:チームの成長プロセス

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 今回は、チームの成長プロセスについて、日本チームビルディング協会の考え方をもとに解説します。 日本チームビルディング協会の代表理事である齋藤秀樹さんの「Good Team」には、良いチームを実現するための実践的な考え方がまとめられており、チームづくりのすばらしい教科書です。 また、齋藤さんはとても魅力のある方です。 次の図は、「Good Team」の入口のところを

          #032:チームの成長プロセス

          #031:チームの定義

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 今回は、チームの定義について、組織行動学の有名な教科書である「組織行動のマネジメント」をもとに整理をしてみました。 この本では、チームのことについて、「”チーム”を理解する」という1つの章をあてて詳しく記載しています。 チームを、「協調を通じてプラスの相乗効果をもたらすもの」と定義して、グループと比較して、どういうものかを整理しています。 このように比較してみる

          #031:チームの定義

          #030:学習する組織・推論のはしご

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 今回は、学習する組織のツールキットのうち、メンタル・モデルのディシプリンで使用される「推論のはしご」を紹介します。 「メンタル・モデルには違いがあり、二人が同じものを見ても、異なる形で記述される。異なる人は異なるところに注目する。メンタル・モデルのディシプリンがもつ役割は、言葉にされなかった前提や態度を表面に出し、人々がお互いの違いや誤解について防衛的な態度を取ら

          #030:学習する組織・推論のはしご

          #029:経営戦略の流れ

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 今回は、敬愛する三谷宏治さんの「経営戦略全史」から。 三谷さんは、1900年代からの経営戦略の流れを4つの期間で捉えています。 テイラーさんの科学的管理を先頭に置いていることがユニーク。テイラーさんは私が強い影響を受けた人のひとりです。 科学的管理は人間性を無視しているといった印象をもたれることがありますが、大きな誤解です。 テイラーさんの著書にはこんなことが書

          #029:経営戦略の流れ

          #028:学習する組織におけるリーダー

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 引き続き「学習する組織」から、第15章「リーダーの新しい仕事」を紹介します。 組織やチームのことを考える時、リーダーをどう扱うかは1つのポイントです。 (リーダーに関する誤解) ・「私たちがこうした人たち(経営者など)を「リーダー」と呼ぶ場合、もっと広いメッセージを暗号化しているのである。それは、「変化をもたらす力をもっているには階層のトップにいる人たちだけであり

          #028:学習する組織におけるリーダー