戸田 裕之

「まじわるデザイン」代表。ひと・もの・ことが「まじわる」ところに新しい何かが生まれます…

戸田 裕之

「まじわるデザイン」代表。ひと・もの・ことが「まじわる」ところに新しい何かが生まれます。そんな楽しい場を「デザイン」することを仕事にしています。

最近の記事

#035:学習する組織:本気

兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 今回は本気ということについて。 「学習する組織」の本の中では、コミットメントという呼び方をしています。「コミットする」といつの間にか言うようになりましたが、以前はなかった言葉です。日本では、カルロス・ゴーンさんが使い始めて一般的になったような気がします。 わかりにくいので、私は「本気」と言い替えています。私の発明と考えていたら、野田稔さんという方が著書でそういう説明

    • #034:コミュニケーションの3つの壁

      兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 事業が成果を出すためには、計画・チーム・システムの3つが大切です。 今回は、良いチームを実現する条件としてのコミュニケーションについて書きます。 なお、日本チームビルディング協会の考え方に基づいた内容になっています。 お客さまとのプロジェクトが始まるとき、私は最初に「成功循環モデル」を説明します。 その次に、チームづくりにおけるコミュニケーションの重要性の説明を

      • #033:組織の成功循環モデル

        兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 今回は、組織開発の分野でよく知られている「組織の成功循環モデル」を紹介します。 マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱したモデルで、頻度高く引用されます。 私が、チーム活動のプロジェクトを始めるとき、早い段階でこのようなシートを使って成功循環モデルの説明をします。 こんな説明です。 ・成果をあげるためには、まず、メンバの関係の質を上げることで、心理的安

        • #032:チームの成長プロセス

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 今回は、チームの成長プロセスについて、日本チームビルディング協会の考え方をもとに解説します。 日本チームビルディング協会の代表理事である齋藤秀樹さんの「Good Team」には、良いチームを実現するための実践的な考え方がまとめられており、チームづくりのすばらしい教科書です。 また、齋藤さんはとても魅力のある方です。 次の図は、「Good Team」の入口のところを

        #035:学習する組織:本気

          #031:チームの定義

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 今回は、チームの定義について、組織行動学の有名な教科書である「組織行動のマネジメント」をもとに整理をしてみました。 この本では、チームのことについて、「”チーム”を理解する」という1つの章をあてて詳しく記載しています。 チームを、「協調を通じてプラスの相乗効果をもたらすもの」と定義して、グループと比較して、どういうものかを整理しています。 このように比較してみる

          #031:チームの定義

          #030:学習する組織・推論のはしご

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 今回は、学習する組織のツールキットのうち、メンタル・モデルのディシプリンで使用される「推論のはしご」を紹介します。 「メンタル・モデルには違いがあり、二人が同じものを見ても、異なる形で記述される。異なる人は異なるところに注目する。メンタル・モデルのディシプリンがもつ役割は、言葉にされなかった前提や態度を表面に出し、人々がお互いの違いや誤解について防衛的な態度を取ら

          #030:学習する組織・推論のはしご

          #029:経営戦略の流れ

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 今回は、敬愛する三谷宏治さんの「経営戦略全史」から。 三谷さんは、1900年代からの経営戦略の流れを4つの期間で捉えています。 テイラーさんの科学的管理を先頭に置いていることがユニーク。テイラーさんは私が強い影響を受けた人のひとりです。 科学的管理は人間性を無視しているといった印象をもたれることがありますが、大きな誤解です。 テイラーさんの著書にはこんなことが書

          #029:経営戦略の流れ

          #028:学習する組織におけるリーダー

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 引き続き「学習する組織」から、第15章「リーダーの新しい仕事」を紹介します。 組織やチームのことを考える時、リーダーをどう扱うかは1つのポイントです。 (リーダーに関する誤解) ・「私たちがこうした人たち(経営者など)を「リーダー」と呼ぶ場合、もっと広いメッセージを暗号化しているのである。それは、「変化をもたらす力をもっているには階層のトップにいる人たちだけであり

          #028:学習する組織におけるリーダー

          #027:学習する組織を実現する戦略

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 今回は、センゲさんの「学習する組織」の抜き書き。 第14章として「戦略」という章があります。 ・「以前からわかっていることだが「学習する組織」を構築できる特効薬などありはしない。公式も「三つのステップ」も「七つの方法」もない。だが、見事な結果を、しかも楽しみながら生み出す職場環境を築くことについては、これまで多くの学習がなされてきており、今なおその学習は続いている。

          #027:学習する組織を実現する戦略

          #026:自分の「声」で書く技術

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 今回は、おもしろい本を読んだのでその紹介です。 ピーター・エルボウさん、「自分の「声」で書く技術」 私は、文章を書くときは、書くことをしっかり固めてから書くのではなく、思いついたことを書き散らしていればそのうちなんとかなるという書き方をします。 このやり方は特殊で効率悪いのだろうと考えていましたが、それでかまわないということをこの本に教えてもらいました。とてもうれ

          #026:自分の「声」で書く技術

          #025:DX化の原則

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 2月22日は、おともだちの竹内美紀さんが主宰する「DX学校春日部校」の開校セミナーに参加しました。 DX学校は、梅埼健理(うめざきけんり)さんという方(1993年生まれ)が立ち上げた活動で、すでに全国70か所の拠点があるそうです。 開校セミナーで紹介があった、「IT導入の原則」が素晴らしかったので紹介します。 ・多くの従業員が恩恵を受けることができるツールを先に

          #025:DX化の原則

          #024:システム思考の法則

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 前回に引き続き、「学習する組織」から抜き書きをします。 あらためてじっくり読んでみると、改善を考えるヒントが大量にちりばめられています。 今回は、第4章「システム思考の法則」(P108以降)からの抜き書きとコメントです。 「」でかこっている文章が「学習する組織」からの引用部分です。 センゲさんは、学習する組織の5つのディシプリンのうち、システム思考を特に強調して

          #024:システム思考の法則

          #023:あなたの組織は学習障害を抱えていないか

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 前回に引き続き、「学習する組織」から抜き書きをします。 あらためてじっくり読んでみると、考えるヒントが大量にちりばめられています。 今回は、第2章「あなたの組織は学習障害を抱えていないか?」(P56以降)からの抜き書きと感想です。 ・「ほとんどの組織がうまく学習できないのは偶然のことではない。組織の設計や管理の仕方や人々の仕事の定め方、そして最も重要なことだが、

          #023:あなたの組織は学習障害を抱えていないか

          #022:「学習する組織」抜き書き

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 私が事業のお手伝いをするベースに、「学習する組織」という考え方があります。 ピーター・M・センゲさん(マサチューセッツ工科大学経営大学院上級講師)が提唱し、世界中の企業や公共団体などの組織で活用されている体系です。 581ページもある厚い本で、一気に読むのはしんどいですが、手元に置いて、たまにぱらぱら読むと発見があります。 たまたま、人に聞かれて本を開いたら良いこ

          #022:「学習する組織」抜き書き

          #021:ビジョナリープラン

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 事業を行う上で、大切と考えることを言語化することで、メンバそれぞれが自分で判断できることが増え、行動のスピードを速くすることができます。 ビジョン、ミッション、パーパス、経営理念、経営指針などさまざまな呼び方があって、流派争い風になっている感もありますが、自分と所属のチームがやりやすい呼び方/やり方で良いと考えています。 言語化されて、共有されていることが重要。

          #021:ビジョナリープラン

          #020:分けると分かる

          兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。 「ムダをなくしたいだけ」です。 私の本業では、例えば改善活動や新事業検討など普通とちょっと違うことを実行するのが難しいと、相談受けること多いです。 そこで「ときほぐす」わけですが、コツは分けること。分けてみると、難しいこと、経験ないことは、ごく一部だけ。そこをさらに分けていけば、実は全部できることだったりします。ごく少しだけ残ったとしても、そこを集中して考えればなんとかなるものです。 言葉遊びで

          #020:分けると分かる