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#041:支援者と資格

兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。
「ムダをなくしたいだけ」です。

前回に引き続き支援者について書きます。
前回の投稿です。

支援者は、いろいろな呼ばれ方をします。明確な定義はありません。また、資格とセットになるので、両方を私なりに整理した図です。

支援者と資格

・士業:いわゆる「さむらい業」。公的資格は、「○○士」という名前がついていることが多いので、こういう呼ばれ方をします。これを意識して、民間資格でも「○○士」という名前をつけることが多いですが、私の定義としては、士業に入れていません。
・講師:講師は、支援者のうちでは大きな分野で、一般の方の多くは「支援者=講師」というイメージを持っています。講師専業の人も多いですし、士業の人が講師をやる場合も多いです。
・コーチ:ビジネスコーチという名乗りで、事業の支援をする方も多いです。アメリカ風です。コーチングは伝統のある分野ですので、流派や民間資格が多数存在します。
・コンサル:ちゃんと書くとコンサルタントです。なんでもありの玉石混交領域です。自由に名乗ることができます。

事業経営に直接的に関連する士業をまとめた表です。士業には、他に、公認会計士、弁護士、司法書士、行政書士などがあります。
私はこのうち認定支援機関、診断士、社労士、技術士を保有していて、そういう組合せの人にはまだお目にかかったことがありません。このうち3つの人は多いですが、社労士&技術士という人が極端に少ないはずです。

士業の例

公的資格については、一般的な誤解があります。
例えば、税理士は、税務の専門家ではありますが、お金の専門家であるとは限りません。
社労士は、労働・社会保険関連諸法令の専門家ではありますが、人の専門家であるとは限りません。
また、独占業務の領域について、当事者が自分で実施することは問題ありません。しかし、当事者以外がやる場合は、対応する士業以外は実施できません。例えば、自分の税務申告は自分でできますが、他人の税務申告を税理士以外が業として実施することは法律で禁じられています。
公的資格はこういうところがわかりにくいです。

支援者と資格(公的、民間)の関わりはこのような整理ができます。
・わかりやすさ:資格名を名乗れば、何をしてくれそうかをある程度想像することができます。知名度が高い資格であれば、より的確なイメージが伝わって、話が早いです。
・能力の担保:資格取得のためには、所定の研修を受講する、所定の試験を合格するといったことが必要になります。また、資格によっては、更新制度があって、定期的に最新知識の習得や実務実施実績が必要になるものもあります。
・資質、倫理の担保:資格はその資格を運営する組織が必要で、その組織の重要な責務は、その資格を保有している人が「まともな人」であることを証明することです。これがあるからお客さまはその資格を持っている人に安心して仕事を依頼することができます。例えば、社労士会の毎月の会報には会員の処分の告知が載っています。社会からの信頼を得るためには、必要なことです。
・コミュニティとしての価値:資格にはその資格を保有する支援者のコミュニティという側面があります。コミュニティとしての広報に加えて、個々のメンバががお客さまの期待に応えることを通じて、その資格の価値を高め、知名度を上げていくことで、総和として世の中への貢献度を高めることができます。

なお、これは、コミュニティ内輪で楽しくやっていかなければならないということとは別で、あり方・やり方はいろいろあります。例えば、コミュニティとは関わりなく自分が成功する→同じやり方で成功する人が増える→救われる人が増える、ということでよいわけです。実際に、コミュニティとは一線を画して活動している支援者の人はたくさんいます。
私も、コミュニティとそのメンバは、コミュニティの外に対してどれだけ発信するか・直接的に世の中のお役に立つかが大切で、内輪の親睦ばかりに意識が向いてしまっているコミュニティは、原点に立ち戻ったほうが良いのではないかと考えます。

写真は、香川県善通寺市にある金倉寺(こんぞうじ)さまです。四国88箇所第76番札所で、安産祈願のお寺。
もよりのJRの駅は、金蔵寺駅。よみは同じですが表記が違います。住所表記も金蔵寺町なので、お寺の名前だけ違うようです。近所に超有名な釜あげうどんのお店がありますが、いつも大行列らしいので行ったことがありません。
===誰一人取り残さない===

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