Dentsu ScienceJam

電通サイエンスジャムでは、ニューロリサーチを活用して人々の感情を定量化することで、 様…

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電通サイエンスジャムでは、ニューロリサーチを活用して人々の感情を定量化することで、 様々な企業の研究開発やマーケティング活動をサポートしています。 https://www.dentsusciencejam.com/

最近の記事

脳波計測でメンズメイクの可能性を探る-感性変化で見るメイクの効果-

ダイバーシティーという言葉が盛んに聞かれるようになり、現代は多様性が認められる時代になりつつあります。これまで固定概念として当たり前のように存在していたことが、当たり前ではなくなる時代。 メイクもその一つではないでしょうか? 元来、メイクを日常的に行うのは女性だけというイメージがありました。 しかし、現代においてはスキンケアはもちろん、ファンデーション等のベースメイクをはじめ、アイブロウなどのポイントメイクを取り入れる男性も増えています。さらには美容系YouTuberとして

    • 「心地良さ」をデザインする-明治大学 井上教授インタビュー-後編

      <前編>に引き続き、井上教授のインタビュー<後編>をお届けします。 <後編>では、井上教授が考える未来に焦点を当ててお話を伺いました。 デザインを通じて環境問題の解決に取り組むDSJ 「ここからはフリートーク形式でお話できればと思います。」 「先ほど、熱的快適性について、視覚と聴覚に関係があるというお話があったかと思うのですが、視覚というのは照明の色等も関係してくるということでしょうか?」 井上先生 「はい、そうですね。今は専用の実験部屋を用意して、調光が可能なライトを

      • 「心地良さ」をデザインする-明治大学 井上教授インタビュー-前編

        「感性アナライザ」は主に企業のお客様に商品開発、既存製品の評価やPR等でご活用いただくことが多いサービスですが、電通サイエンスジャムでは、そのようなビジネス活用の側面だけではなく、産学連携企業として未来につながる研究をサポートするべく、様々な大学や研究機関とのパートナーシップも築いています。 その一環としてアカデミアパートナー制度をご提供していますが、今回はこの制度を通じて「感性アナライザ」をご活用いただいている、明治大学 理工学部機械情報工学科 設計システム研究室の井上全

        • ブレインテック・コンソーシアム 藤井直敬代表理事インタビュー<後編>

          前編に引き続き、藤井直敬さんのインタビュー<後編>をお届けします。 <後編>では、よりビジネスとしてのブレインテックに焦点を当ててお話を伺いました。 “役に立つ”事例を積み重ねていくことでブレインテックの魅力を伝える 現在と今後の展望に続き、少し方向を変えて投資先としてのブレインテックの魅力についてもお伺いしました。そして、世の中にブレインテックの魅力を伝えていくためのBTCの役割とは? 【藤井氏】 恐らく、投資家の皆さんが何に投資の意味を見出すかによって違ってくると

        脳波計測でメンズメイクの可能性を探る-感性変化で見るメイクの効果-

          ブレインテック・コンソーシアム 藤井直敬代表理事インタビュー <前編>

          今、少しずつ盛り上がりを見せつつあるブレインテック業界。 そんな中、脳科学とテクノロジーの融合によるブレインテックを産業として健全に発展させることを目指し、2021年7月 ブレインテック・コンソーシアム(以下 BTC)が発足しました。 今回は「脳科学とテクノロジーの融合によるブレインテックの産業化とそのエコシステム創造」をミッションに掲げ、精力的に活動を行っている、ブレインテック・コンソーシアムの代表理事であり、株式会社ハコスコの代表取締役を務める、脳神経科学者の藤井

          ブレインテック・コンソーシアム 藤井直敬代表理事インタビュー <前編>

          休憩の科学-脳波から仮眠とワークパフォーマンスの関係を探る-

          人は休息なくして働き続けることはできません。 もし無理をして働き続けたとしても、肉体的・精神的に大きな負荷がかかり、十分なパフォーマンスを維持することはできないでしょう。人間よりも遥かに長時間稼働し続けることのできるロボットや機械でさえもメンテナンスが必要なように、人には適切なメンテナンスが必要です。 さまざまな場面において休息をとることは必要不可欠であり、特に勤務中においては作業能率の向上と、健康的な活動を促すため、法律でも休憩の取得が義務付けられています。 今回は、私た

          休憩の科学-脳波から仮眠とワークパフォーマンスの関係を探る-

          心が揺らぐ時とは-neurocam-

          日常を過ごす中で、ふとした瞬間に気持ちが動かされることはありませんか? 例えば買い物に行く途中、ふいに金木犀の香りがしてその橙の花がどこにあるのかを探したり、おなかが空いて立ち寄ったコンビニのパンコーナーで、学生時代によく食べていた「コッペパン」を見つけ、部活帰りを思い出したり。 ただ、このように無意識に気持ちが和んだり、パッと明るくなったりした瞬間は、買い物が済んだり、おなかが満たされるという目的が達成されると、いつの間にか消えてしまいます。 でも、もしできることならばそ

          心が揺らぐ時とは-neurocam-

          「感性アナライザ」×「コミュニケーションデザイン」~慶應義塾大学 当麻教授インタビュー~

          「感性アナライザ」って、どんなことに活用できるの? 「感性アナライザ」を使うメリットってなんだろう? 脳波データの活用に関心はあっても、導入に至るまでに多くの方が抱かれる疑問ではないかと思います。 現在、電通サイエンスジャムでは、企業だけではなく様々な大学と連携し、研究分野でも「感性アナライザ」をご活用いただいています。 今回は、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 コミュニケーションデザインラボの当麻哲哉教授(以下、当麻教授)をお迎えして、実際にどのよ

          「感性アナライザ」×「コミュニケーションデザイン」~慶應義塾大学 当麻教授インタビュー~

          リモートで脳波計測!!メディテーションヨガを科学する

          突然ですが、“6月21日”って何の日かご存知ですか? 答えは「世界ヨガデー」 2015年にスタートし、今年で7度目を迎えました。 記念日が制定されるほど世界中に広がり、日本でも人気の高い習い事・趣味のひとつとして定着しているヨガですが、元々は古代インド哲学を起源とする心身訓練法でした。 2020年に日本ヨガインストラクター協会が行った調査によると、「ヨガを始めた一番の理由」について“健康のため”や“ダイエット”と回答した方が7割を超え、日本ではどちらかというとトレーニン

          リモートで脳波計測!!メディテーションヨガを科学する

          "感情コントロール”のカギは”ホルモン”にあった?! -慶應義塾大学 満倉靖恵教授 ウェビナーレポート-

          「ホルモンを制する者は心を制する。」 満倉教授は熱く語ります。 Covid-19影響下での生活が始まって、早くも1年以上が経過しました。 新しい生活様式に慣れてきた部分もある一方で、急激な環境の変化に適応しきれず戸惑いを感じたり、長引く自粛生活に閉塞感や疲労を感じている方も多いと思います。 民間企業が行った医師への調査によると、実際に外出自粛やリモートワークなどの影響で、精神疾患を患う方が増加していることがわかってきました。 人はどうして自分に負荷を与え続けてしまうの

          "感情コントロール”のカギは”ホルモン”にあった?! -慶應義塾大学 満倉靖恵教授 ウェビナーレポート-

          脳波計測が導き出す「ワーケーション」の最適化

          新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、この1年で私たちの生活は大きく変わりました。電通サイエンスジャムでも昨年からリモートワーク主体の業務体制へ移行し、日々新しい働き方にトライしていますが、同じように模索している方々も多いのではないでしょうか。 きっかけこそネガティブではあるものの、変革せざるを得ない事態に陥ったことで働き方改革が急速に進み、今後より個人の自由が尊重される時代が到来するのではないか、という新たな希望も感じます。 今回はそんな「New Normal」な働

          脳波計測が導き出す「ワーケーション」の最適化