いつか「読書が趣味」と 言うまでの記録【トークイベントでよせてゆく。】
【イベント】トークイベント:気楽なつながりのつくり方/鶴見済さん
【日程】2024年8月24日
【会場】本屋 BREAD & ROSES(千葉県)
2023年11月
図書館で借りて読んだ
「人間関係を半分降りる:気楽なつながりの作り方」
の著者、鶴見済(つるみわたる)さんのトークショー参加募集の投稿をXで見つけた。
コンサートやお芝居といった類のものは見に行ったことがあったけれど、トークショーというものには縁がなく、今回は
この本が!とか
この著者が!というよりは
トークショーそのものに興味があり、申し込むことにした。
鶴見済さんはかつて「完全自殺マニュアル」を書いた著者であり(当時学生か社会人になりたてのわたしも、興味本位で購入した。)現在の肩書は「フリーライター」
そして月に1度、つながりのない人がつながる「不適応者の居場所」
路上で使わない物を放出する「くにたち0円ショップ」などを開催している。
会場は 2023年10月14日 千葉県松戸市、新京成線の常盤平駅にオープンした本屋「BREAD & ROSES」
以前別の用事で隣町に出かけた際、この本屋を見つけ入店した。
Xのアカウントプロフィールには
「性別や世代、国籍を問わず、生きづらさを感じている人、世の中のありように疑問を感じている人、人間らしい生活や社会を追求しようとしている人に寄り添い、次の一歩を後押しできるような本屋をめざします。」
と書かれている。
本は読んだし、場所もわかる。
開催日近く、本屋のXで「まだ定員に達していません。気になっている方はお早めに・・」というツイートを見て、身体中の「えいっ」と「やー!」をかき集め、HPから「トークショー参加希望」とメールを送り、返信を受け参加することが決まった。
それから当日までにもう一度図書館で「人間関係を半分降りる:気楽なつながりの作り方」を借り、再読した。
当日、イベント開催の18時めがけて本屋を目指す。
最寄りの常盤平の駅から徒歩で約10分。
到着したのは時間ギリギリの17時55分。
入り口で名前を言い、参加費1000円を支払う。
鶴見さんはもう席についており、参加者は鶴見さんに対面する形で配置された椅子に座る。
決して広いとは言えない店のディスプレイテーブルを片付けて会場が作られていたものの、それでも著者との距離は近いと感じたわたしは、3列並んだ椅子の最後列。端から2番目の椅子に座った。
参加者の8・・9割は女性という印象。
時間になり、本屋店主の挨拶から鶴見さんのトークが始まった。
鶴見さんはインタビュー形式で話すことはあっても、一人で1時間話すということをしたことがないので、大丈夫かと心配しているとのことで最初は緊張もあったのか声が小さめ。
マイクはないので、最後列に座ったことが心配になったけれど、鶴見さんが慣れたのかそれともこちらの耳か・・すぐに問題なく聞き取れるようになった。
会は鶴見さんのお話を伺い、間に質問コーナーを何度か挟む形で行われた。
話の中でわたしがメモしたこと。
(トークの流れを無視した切り取りを箇条書きしているため、完全に個人的なメモであると理解してください。)
・みんなが問題だと思ってることは本当に問題か
・一番人を不幸にするのは身近な個人なんじゃないか
・関係性の攻撃(コミュニティの人間関係を操作して攻撃すること、例えば無視や仲間外し)という言葉を流行らせたい
・コミュニティ内多数決とは、人数の多さで正しい間違えが決まること
・ハラスメントや発達障害という言葉が一斉にメディアに取り上げられてブーム(のように)になるように、兄弟や家族問題が早く世間に知られるようになってほしい
・潜在的な問題は突然ブームになることで社会問題化する
・「人間関係を半分降りる」が韓国語で翻訳されたときのタイトルは「離れるほど幸せになる」
・人間関係のトラブルは言っていかないと顕在的にならないので、言っていったほうがいい
・離れてしまった人間関係に悩む人は、離れてもそうしなくてもどちらにしろ後悔がおこる
・学校 会社 家庭 以外のサードプレイスの必要性
鶴見さんお話はもちろん、質問や感想などの挙手も積極的にあり、参加者の個人的な体験を聞くことも楽しかった。
【交通費】往復約1000円(一部定期券利用)
【参加費】1000円
【滞在時間】約2時間
会場となった本屋 BREAD & ROSESのインタビュー記事。
店主の鈴木さんは定年後に、この本屋を開いたそう。
鶴見さんへの質問や感想で挙手された方の中に、サードプレイスのような役割として「夜の散歩」を開催していると発言されていた方がいて、今後出てくるかもしれないコミュニティ内のトラブルにどのようにかかわるべきか・・と質問されていた。
トークショー終了後、質問された女性に「夜の散歩、わたしも参加できますか?」と声をかけ、連絡先を交換させてもらった。
今わたしはコミュニケーションの対象として「特定の誰か」ではなく
「強制や義務でなく、自分の気分で行けるいくつかの場所(サードプレイス)」を探している。
前回「夏休みのお出かけでよせてゆく。」で書いた
「唐突に積極性を発揮することがあるわたし」
が、今回は表面化した。
いつか「読書が趣味」と 言うまでの記録。はこちらから。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?