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発達障がいの息子を深く理解!精神科医師と臨床心理士さんに心から感謝!

息子は(自閉症スペクトラム・ADHD)昨年の6月に就職支援の事業所でパニックになり、その後お休みさせていただいております。

それからは精神科にて、臨床心理士さんより認知行動療法というカウンセリングを受けております。

自閉症特有の状態らしいのですが、息子は環境の変化に対応するのが非常に苦手です。


突然の事態が起こると、思考は停止してしまい、反対に頭の中はヒートアップし続けます。
見た目にはジッとしているように見えますが、長い時間我慢すると、何かの形で爆発してしまう可能性があります。


多くの定型発達の人(発達障がいではない人)から見れば、何でもない事が原因になることが多々あります。

息子の場合は、事業所でお昼ご飯を食べる際、机の配置が変わっていたことがきっかけでした。息子は、いつもの席ではないので落ち着かないながらもなんとかご飯を食べ終えました。座っていた奥の席からドアに向かって歩き、部屋から出ようとしました。

狭い通路には他の人がいて、息子は通れなかったそうです。

「すみません…」

そう、声をかけたそうですが、息子は声が小さいうえに、相手の人は耳が不自由な方だったそうです。しかたないので、遠回りして別の通路から出ようとすると、そこにも人が…

息子は「すみません…」また小さな声を出しました。

今度の人は耳は遠くいない人だったそうですが、それでも何の反応もなくジッと座っておられたんだそうです。


私なら大きな声でもう一度声かけするか、それともちょっと肩でもポンポンと軽くたたいて合図を送るでしょう。

しかし、もうそこで息子はどうしていいのか分からなくなってしまうのです。2回だけ小さく「すみません…」と言った後は、思考停止に陥ってしまいました。

そして、頭の中はパニックになり、持っていたお盆の上の食器を全部放り投げてしまいました。それだけでは終わらず、椅子も床に向かって投げてしまったのだそうです。あああ…


事業所から連絡をいただき、私は菓子折りを片手に黒スーツ姿で謝りに行きました。

当時はまるで、犯罪者の親のような気持ちでした。周囲の人達を驚かせ、怖がらせ、事業所のスタッフさんにもご迷惑をおかけしましたから。


しかし精神科で事情を話すと、医師は…

「事前に配置が変わった事についての説明が全くなかったなんて、事業所側の配慮不足でしかありません。」

「その後の流れを聞いても、まるで息子さんだけが悪のような対応で、発達障がいの人を受け入れるところとは思えないひどいものです。勉強不足もはなはだしいですよ!」

「理解のない場所で、我慢し続けた息子さんのほうが気の毒です。」
と、意外にも怒ってくださいました。


それからは臨床心理士さんも交えて、息子の心の状態の分析の後、今後の復帰に向けて、息子の状態に合わせた様々なワークをしていただきました。


カウンセリングやワークを通して、感情のコントロールが少しずつできるように変わっていった息子。
まだまだ不安だらけですが、4月から徐々に事業所に復帰していくことを本人が決めました。


それにあたって、今後事業所側にどのようなお願いをしたらいいのかを医師と臨床心理士さんが真剣に考えてくださいました。、
お願いすべき点を箇条書きにした内容は、A4の用紙に2枚、びっしりと書かれてありました。

息子のために、ここまで考えてくださるとは感激でした。


また、事業所の所長さんも素晴らしい方で、
「是非専門の方々のご意見を聞いて今後に活かしたい」とおっしゃっていただきました。

近々一緒に精神科まで足を運んでいただき、今後の息子の事業所での過ごし方について、皆さんで話し合いをする運びとなりました。


「空気を読む、折り合いをつける、臨機応変に、その時の流れで…」
これらは息子にとって、全く意味不明の言葉の羅列でしかありません!

そんな息子の特徴を十分に理解し、時には感情を出してまで励まし続けていただいている医師と臨床心理士さんがいてくださり、私の心も救われました。感謝で涙が出そうです。


発達障がいは周囲に理解されにくいものです。しかし、理解できる人、理解しようとしている人も必ずおられることがわかりました。


たおたおです。よろしくお願いいたします。
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