発達障害とは?脳の働きが悪いのではなく、強弱のバランスが関係する話
初めての診察の日、現在息子がお世話になっている精神科の医師が、発達障害についてこう説明してくださいました。
身長に例えるとわかりやすいかと思います。
例えば男性の平均身長を仮に170センチとしましょう。その基準の中で、2メートル40センチもある人、反対に1メートルしかない人は生活が不便ですよね?
脳は正常で、体もいたって健康ですが、平均身長からかけ離れていると、生活が不便なことが多いですよね?
特に日本は「平均的、普通、周りと同じ」というようなことを重視する傾向がありますから、余計に大変です。
……私はまだこの段階ではぼんやりとした理解です。
上の図の中の「学習障害」、「多動性障害」以外は、ほとんど息子にあてはまります。症状や、その症状の強弱は千差万別だそうです。
医師は続けてこうおっしゃいました。
脳は場所によっていろいろな役割があります。
発達障害の人は、脳の働きが悪い、あるいは劣っているのではなく、その役割が強かったり弱かったり、バランスが一般の人と違うのです。
次に、以下の図に山が三つあります。
一番右の山が発達障害の人、真ん中の山が大学生、左の山は一般的な社会人です。
グラフの線が右にいくほど
空気が読めない、周囲の動きが理解できないそうです。
反対に左にいくほど
周りを気にしすぎるということだそうです。
数回のアンケート調査や聞き取り検査の結果、息子は右の山の中でもやや右よりの数字が出ました。(見えにくい図ですみません!)
「今まで学校や職場でずいぶん辛かったでしょうね!?」
医師がそうおっしゃいました。
介護にかまけて気づくのが遅れてしまった!ごめん!
私は息子の状態を把握せずに
「考えが甘い!」「働け!」と責め続けていました。
本当にかわいそうなことをしました。
これからは相談員さん、精神科の医師、臨床心理士さんや家族と相談しながら、息子が自分にあった自立をしていくように、サポートしていきたいです。
暗くならずに、前を向いてゆっくり…
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