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海外のお客様が多いので、たくさんの外国語を聞く毎日です

バイトに出勤するのは朝です。

店に足を踏み入れた途端、いえ もっと早く鞄を置いてエプロンをつけた瞬間から戦場です 

おはようございます、と、先輩バイトに話しかけても「はよっ!」と忙しそうに通り過ぎていき、頭がまだ動いていない状態から お客様のエクスキューズミー!があちこちから聞こえ、日本語の挨拶もそこそこに英語にまみれます

最初「これを取ってください」と英語で言われても「これですか?ディース?」という感じだったのが、
そのうち「これですか?ディスワン?これでいいですか?全部ですか?ザッツ オール?ザッツ イナッフ?他には?エニスィングエルス?」と、少しづつ英語が増えてきました

といっても、使う質問や答えは限られているので、語学力が上がるというほど喋ってはいません。

カタコト英語が少し増えるだけです

もちろんお客様は英語だけではないので、こんにちはがオラーだったり、素晴らしいがトレビアンだったり、ありがとうが謝々だったりコップンカーだったりテリマカシーだったりダンケシェーンだったり、色んな国の言語が飛び交っています

ある日 お面がディスプレイされたコーナーで、かわいい女子のお客様が2人立って話をしているのが聞こえてきました
「イゴ?」「イゴイゴ」「イゴー!」と笑っています。

なんだろう?

それから、この"イゴ"という言葉を、そのお面のコーナーでよく聞くことになりました

数人の男子がワチャワチャしている時に、また聞こえてきます
「イゴーー!」「イゴヌン」「イゴイゴイゴ!」

ある日、レンタル着物を着たかわいらしい女子のお客様2人が、クスクス笑いながら「イゴ?」と言って、こちらに向かって日本語で「スミマセーン、コレ、イクラですか?」と、声をかけていらっしゃいました。

なので、
金額をお伝えすると同時に質問しました

あの、イゴってなんですか?

すると2人はとても嬉しそうに「イゴ?あはははは。韓国語で"これ"って意味です」

なーるほど。

思い返すと、お客様たちは、お面を指さしたり触ったりしながらイゴイゴ!と言ってました

"このお面似合うよ!"「イゴ!」
"こっちのお面のほうが良くない?"「イゴー?」
"それよりこれがかっこいいよ"「イゴイゴ」

きっとそういう風に言っていたのでしょう

実はイゴと一緒に気になっていたのが
「キヨー!!」っと歓声をあげること

女子に多いのですが、男子もたまに言います
おじさまやおばさま、歳が上の方はいいません

彼女は教えてくれました
「かわいいって意味です」

かわいいを"キヨッタ"って言うんですか?

「キヨッタではなくキヨッッッパッです」

彼女は丁寧に、発音を教えてくれました。

それからは、「イゴ、キヨッパー」と聞こえてくると、韓国のお客様だなと見ていましたが、そのうちに、この2語をお客様に使ってみたくなりました。

アンニョンハセヨ、イゴ?
イゴ、ヌン、キヨッパー!

お客様たちは笑ってくださいます

日本人がカタコトで韓国語を喋ろうとしている姿が見ていて面白いのかもしれません

中には「韓国語喋れるんですか?」というような韓国語を仰って、早口の韓国語でたくさん話しかけてくださるお客様もいらっしゃいます

ごめんなさいね、その単語しか言葉にできないのです

韓国のお客様の、一部のおじさまの中には、ものすごい勢いでスタッフに肩をぶつけて店内に入ってくるような(これがかなり痛い)とても横柄な態度のお客様がいらっしゃいます。
日本にも横柄な方はいらっしゃいますが店に入る際に人にぶつかってくるようなお客様はいらっしゃいません。
韓国のそうした一部のお客様は、態度も要望も雰囲気も、はっきりわかりやすく、横柄です

こういう方を日々親戚だったり、会社などで相手にするのは大変だろうな

屈託なく笑って嬉しそうにお買い物くださる韓国のお客様、せめて日本旅行の間はキヨッパなものにたくさん触れて、日本を楽しんで、癒やされて帰ってくださいね。






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