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雇用形態の違い①「正社員と契約社員」

こんにちは。良ちゃんこと良平です。

平成元年世代。人生100年時代に仕事もプライベートも長く現役で楽しみ、いずれは多くの人に火をつけるきっかけを与えていきながら多くの仲間と「村」を創るというビジョンを掲げています。
最近は自身の転職エージェントの活動や自分の実体験、職業紹介を通じ感じたことや気づきを書き起こしています。
前回は「転職でやっちゃアカンシリーズ~意外に知らない“転職”と“転職活動”の違い」というテーマで書かせていただきました。ぜひご覧いただけたら嬉しいです。

様々な働き方が出てきていますが、
今でも多くの社会人の方が、企業に雇用される形で働いています。
(もちろん、近年は副業や起業も選択肢では出てきていますが)
その雇用形態の代表例として正社員契約社員派遣社員紹介予定派遣があります。

私も転職エージェントとして、雇用形態の理解を深めて求職者のニーズに応える提案をしていきたいので、このテーマで書いていく事にしました。
さらに私自身、正社員、契約社員、派遣社員を経験しているため
自分事に捉えやすいテーマでもあるなと思ったのも書くことにしたきっかけです。
内容が盛りだくさんのため、このテーマは3本立てとし
1回目は「正社員と契約社員」というテーマで書かせていただきます。


1.正社員とは

正社員とは正規労働者ともいい、雇用期間に定めのない「無期雇用」で働く事ができます。
日本では正社員の解雇条件が厳しく、一度採用されるとよほどの理由がない限り解雇される事はありません。
労働者本人が自ら退職を願い出たり、懲戒解雇に至る事由(犯罪など)に該当しない限りは、定年まで働き続ける事ができます。

正社員のメリット

正社員を魅力をいくつか挙げますと

①中長期的に働くことを前提としているため、給与やスキル開発といった制度が整っている点
②意欲や能力に応じて裁量権のある仕事を任せてもらえる
③賞与や退職金が支払われることが多く、生涯賃金が高い

先ほど述べたように、正社員は簡単には解雇になりづらいため、
雇用される働き方の中では一番安定していると言えます。また、賞与や退職金、福利厚生(有給休暇や手当など)も充実している事が多いです。

正社員のデメリット

①2~3年スパンで異動や転勤を命じられる
②自分の意に反する命令がくだるときもあり、基本的に拒否権はない
③退職しづらい仕組みのため、転職しづらい(退職交渉などが必要)
④役職が上がればあがるほど、残業手当がつかないケースがある

正社員は、漢字の通り「正しい社員」、つまり会社で働く上でリーダー役に任命される事も多く、様々な部署や土地を経験してほしいという会社側の意向から、企業によっては2~3年スパンで異動や転勤を命じられる時もあります。自分の意に反する命令がくだるときもあり、基本的に拒否権はないので従わなくてはいけません。
雇用されている人は「従業員」ともいいます。恩恵が多い分、会社からの命に従う事も多く、ワークライフバランスも崩れがちです。

転職エージェントの観点から言えば、無期雇用=会社が社員を守ると同時に辞められては困るという事情があり、責任が増せば増すほど引き継ぐ業務量も増え、退職のハードルが上がります。つまり転職の時代では重たい部分もあるとも言えます。
さらに企業平均寿命が今は約20~25年のため、リストラや早期退職も増えております。実際、私も27歳の時に倒産を経験しました。
その時の事を書いたブログもありますので、良かったら見てみて下さい。

昔はほとんど終身雇用だったため考えなくてもよかったですが、必ずしも正社員がいいとは言えないです。
また、退職するための手順もきちんと踏む必要があります。
退職交渉については別の記事で細かく書いているので、そちらもぜひ読んでみて下さい。

2.契約社員とは

契約社員とはとは、雇用契約期間が事前に決まっている「有期雇用」で採用される社員を指します。(非正規労働者ともいいます)

企業側が更新の意思を示しても、労働者側にそのつもりがなければ自分の意志で雇用契約を終了できます。
契約終了後は転職活動をする必要がありますが、他の記事でも何度も触れているように、転職は当たり前の時代になりつつあるため、契約社員として働く人も年々増えてきてます。

契約社員のメリット

①派遣社員などの他の有期雇用形態と比べると待遇はいい傾向にある
②どちらかというと、正社員に比べ補助的な仕事が多く、転勤や異動がない
③会社都合で契約終了した場合、すぐに失業保険をもらえる

契約社員として働く方が増えているのは、転職希望者が増えてきているのと比例しているように見えます。
勤務地は固定、残業や転勤、社内行事への強制参加をしなくていい場合も多く、ワークライフバランスの充実を求める人も多くなってきてるからでしょう。雇用期間中に転職活動を同時進行し、計画的にキャリアチェンジしていきたい人にはオススメとも言えるかもしれません。

契約社員のデメリット

①補助的な仕事が多い分、基本給が低く抑えられている場合が多い
②補助的な仕事であるため、スキルアップに限度を感じる場合がある
③景気変動や社会情勢によって契約更新されない不安定さがある
④賞与や退職金はもらえない場合がほとんど

契約社員は、正社員に比べ責任が小さい分、スキルアップの機会や待遇や福利厚生は劣ります。しかしこれも、転職で実務経験を増やしたり収入アップを図るなどでカバーできる部分もあります。

3.まとめ


とても簡単ではありますが、正社員と契約社員の特徴を転職エージェントの視点も交え紹介させていただきました。
今では、試用期間は契約社員として雇い正社員に登用する企業もあれば、「正社員登用制度」を導入している企業もあります。
他にも、2013年4月1日に改正された労働契約法により、
契約社員として5年間継続して更新した場合、期間の定めのない無期雇用に転換できるルールができたため、これを利用するパターンもあります。(自動ではなく、労働者本人が希望する場合のみです)
私見としては、時代が変わり正社員が優れていて契約社員が劣っている、と言い切れなくなっている印象が強いです。
「正社員最強説」は、産業時代の話。今は企業寿命もどんどん短くなってきており、定年を迎えずに転職する事になったり、企業側に余裕がなく退職金制度を設けていない企業も増えています。
一番大事なのは、それぞれの雇用形態の特徴を知り、人生100年時代と言われる今、自分はどう働いていきたいか?キャリアプラン、人生のプランを考え続けていく事ではないでしょいうか?

次回は第2回「派遣社員特徴、契約社員との違い」について綴っていきます。お楽しみに。




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