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三山 優
2021年7月29日 08:08
あふれるみなぎるいのちというものここでは気持ちがいいほど人間は脇役へと押しやられかといって誰が主役というわけでもない音に満ちて躍動が充満するみずくうきひかりかげいしわたしもあなたもなんてちっぽけでわたしはあなたは躍動が充満するみずくうきひかりかげいしすべての色が濃くてすべての音が心に響くそれは共鳴ということばしかしことばはいしを持たず自我のないあなたやあ
2021年7月20日 09:56
静けさが欲しいここは煩すぎるからもうこれ以上多くを語らないようにしようみんなが喋ってもだんまりだった私それでよかった人が必要としている時だけ喋ればいい話せることが嬉しくてつい喋りすぎてしまうけれどもう喋らなくていい沈黙を共有できるふたりでいいおしゃべりな猫と住む無口な人でいよう心にぴんと水を張ってその水面の揺らぎに耳を澄ませて生きよう家には静けさを溜めていつでも帰
2021年7月11日 08:06
三つ、四つくらいの幼な子が道の真ん中で母の背中に泣いている張り裂けんばかりの大声はもっともっとより大きくとそれだけを精一杯いっしんに他のことは一切頭になくただただもっと大きくと少し成長した体で力の限り泣く声はいじらしい心とは裏腹にけたたましく母は背を向けて振り返らずに向こうへ歩いて行く大きな声で泣けばそれだけ助けてくれたひとりでは何もできな
2021年7月9日 08:43
涙の季節にあなたと出会い以来7月7日は止んでいたそれまで必ず降っていた雨さえ前日まで晴れていても必ずその日は雨だった会いたい人に会えない涙が空から溢れていたあなたわたしの何もかも変えたわたしの涙声悲しかったのにいつもひとりだったのにいまわたし、笑ってるみたい今朝、起きたら窓の外、雨が降りしきってあなたとの約束を思った一年で一日だけ降らないでと願う日に初