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あふれる
みなぎる
いのちというもの
ここでは
気持ちがいいほど
人間は脇役へと押しやられ
かといって
誰が主役というわけでもない
音に満ちて
躍動が充満するみずくうきひかりかげいし
わたしも
あなたも
なんてちっぽけで
わたしは
あなたは
躍動が充満するみずくうきひかりかげいし

すべての色が濃くて
すべての音が心に響く
それは共鳴ということば
しかしことばはいしを持たず
自我のないあなたや
あなたに触れたときに湧き出るわたしの心が
いしをもつ
大きな深いいし
けれどとてもしずか

ここでは
時間も濃くて
いや時間と呼ぶにはあまりにも
それはいのちの鼓動
過ぎ去るものではない
留まるものでもない
だから無限で一瞬の
それはいのちの輝き

ああ
人は
いきものは
生まれて
こうして生きる
ほら、そこに死がある
けれど死という言葉にいしはない
ではなんと表現したらいい
感じたらいい
ここに満ちているものは
みなぎっているものは

わたしは
で はじまる
わたしのことば
なんてちっぽけで
なんて

ほら


2021.07.21

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