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今日の発見🔍 見る

うどん県OTのだんです。
日々の臨床現場の中で見つけたことや再確認したことなどをまとめていく「今日の発見🔍」シリーズです。
主に経験則なので、エビデンスなどがあるわけではありませんのであしからず。

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今日は右片麻痺の方との発見です。
この方は前回の感覚入力で発見のあった方で、発症から1年が経過している方です。

この方は「麻痺手は動かない」と頑なにおっしゃっていますが、触った感じとして随意性を秘めているようでした。
色々と工夫をして介入していましたが、あまり手を見ることは少なく、ただ動かされているだけのように感じてました。
そんなある日、指の感覚入力をしている際に痛みが出ました
私は焦ってましたが、この方は「1年ぶりの痛みだ!
なんて喜んでました。
その次の日、机上で指に介入していると、なんと、手を見てくれているではないですか!
しかも、痙性も緩んで手のひらを開いて机上に置くことが!
ちょっとチャレンジ!
「指曲がる?」と聞くと、首をかしげて何をしたらよいのかわからないような感じ。
そこで、私が他動的に指を曲げ伸ばしすること数回。
再チャレンジ!
すると、頑張って動かそうとしてくれて、最後には全指の集団屈曲が可能に!
ヨシ!

考えてみた

きっとこの方は「麻痺側は動かない」と諦めていたのではないでしょうか。
実際に、随意性を発揮することは難しく、施設に入所していたため、動かす機会もなかったんでしょうね。
そういう生活が続いて動かすことを忘れ、動かないものとして扱うようになったんでしょうね。
それが、痛みを感じたことで、麻痺手に注意が向いたのかもしれません。
(怪我の功名???)
麻痺手を見ることができ、チャレンジした結果、随意性の発掘につながったのでしょう。
麻痺手に気づく!
動きに気づく!
チャレンジする!

大切なことですね。

あらためて勉強です📚

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