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哲学メモ

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哲学っていうとなんですが、考え事をただ書いていきます。
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#神秘哲学

カバラ「弁証法的に発展するセフィロトツリー」

或る人達に向けて書いたのですが、重要だと思ったので載せます。

前に弁証法的にカバラのセフィロトが成り立っている、と言ったことなんですが、少し書いてみます。実は井筒の『意識と本質』のp.261から読めば明らかなんですが、それを参照しながら。

第一の「ケテル」意味は「王冠」存在流出の究極的始原で、絶対無や意識のゼロポイントのようなところ。

そこから第二の「ホクマー」「叡智」

第三の「ビーナー」

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「形相と質料の統一」

 形相に形相を重ねることにより、質料が生成される。形相は雰囲気となって現れるので、形相は表現された瞬間、気化するのだが、この気というのはいわゆるプネウマのことである。事物も呼吸をしている、と言わなければならない。事物のプネウマが事物の雰囲気なのである。私たちの認識というのも、呼吸から考えなければならない。私たちが事物を直接に経験するというのは、その事物において呼吸をするということである。呼吸の中心

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『心の研究』要約

 拙著『心の研究』ですが、今のところ出ている情報が目次しかないので、
要約を書いてみようと思います。『表』と『裏』の内、ほとんど『表』についての要約です。宣伝になりますが、『心の研究』 井上 こん でググると出てきます。始めに本の紹介文を載せます。その下が要約になり、最後に目次を載せます。

紹介文

 始めに、心と物の関係から考え、現代的な物心、心脳の捉え方を見直し、世界に潜在する心に目を向ける

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「象徴的なこの世界」

 『心の研究』で書かれた「表」の章、あの思想の解説と解明をしたい。何故なら、自分でもあそこで書いたものは、どういう原理であのようになっているかが分からないからだ。しかし、自分の思想を書き連ね、その思想に類する思想を調べているうちに、だんだんとそれが明確化してきた。中でも神秘主義と象徴、これが『心の研究』で書かれた「表」を明らかにしてくれることが分かってきた。
 ここで自分の位置付けをはっきりさせ、

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