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大学生のはなし、から1年

瞬く間に卒業なのだろうと語った大学3年生のあの日から約1年が経った。本当に瞬く間であったと思う。卒業は2ヶ月後。 そんな私には大切にしたいものがたくさんある。 大学生の間、私の居場所になってくれたものたちだ。サークル、友達、好きな人。時間だけがただ足りないと感じる日々、それとは真逆に近づく卒業。 大学のために実家を出て、愛するものが増えた。 愛する場所、愛する人、愛する思い出が増えた。 愛するものが増えるということは、私にとってとても辛いこと。いつかくる悲しみに備えなけれ

    • マヒトゥ・ザ・ピーポーのファンとカフカファンの方へ

      「さよならグレーゴル」マヒトさんが歌うこの歌がとても好きです。どこまでも切なくて、それでもなぜか暖かくて。全ての過去を愛せるような気持ちにさえなります。 この歌の「グレーゴル」についてですが、これはカフカの「変身」に登場する、虫になったグレゴールを指しているのでしょうか?本人にお聞きしたいくらいですが、そんなわけにもいかないので。 グレーゴルと検索して出てきたのがカフカの著書「変身」に出てくる虫になった人間の名前でした。訳では「グレゴール」とされているため、マヒトさんの歌と

      • どうでもいいことばかりで

        人に譲れないものなんてほとんどない。 100相手が悪くたって謝れるし、死ぬほど憎む相手とも、他の人と相違なく喋ることができる。 全部どうでもいいのだ。誰が誰と付き合おうと、体の関係だろうと、後輩の礼儀がどうとか、友達の友達の話とか全部、心底どうでもいいのだ。というより、それに対してあたかも「自分が正義です」といった顔で口出しをする人が心底嫌いなのだと思う。そういう人は、そういう自分に酔いしれているだけに違いない。どう考えてもそうとしか思えない。 人間は元より弱い。欲に弱い

        • 2023年、今年の夏は暑かった。勉強に明け暮れていたがそんな夏も終わりを迎えた。 大学の卒業が近い。この住み慣れたアパートの一室も、綺麗とは言い切れない出来事の全ても、顔馴染みのバイト先も居酒屋も喫茶店も、この街全部を静かに当たり前のように忘れていってしまうのだ。 卒業したら地元に戻ると親に約束して行ったが、正直確証はなかった。大学で出会った人と結婚することが多いと聞いていた私は、もしそうなったらどうしようと不安がっていた。まあ、そんな心配はご無用だったが。 そして地元に

        大学生のはなし、から1年

          腕の傷が消えるまで

           別れて一年が経った。夏は眩しすぎて、迎えられる気がしていなかったがどうやら一年を越すことができた。去年の今頃の私、あれはきっと鬱状態だったと思う。食欲がなくなり、食べなきゃと思って食べたものの味は分からず、吐き出したりお腹を下したりした。1日の中で1番怖いのは夜だった。静けさが脳の回転を加速させてくる。だからたくさん寝て、深夜にはお酒片手に散歩した。酒を飲まないと眠れなかった。  大学を休んだ日もあった。誰の言葉も励ましも入ってこなかった。あの時の私は人間について考えすぎ

          腕の傷が消えるまで

          東日本大震災

          12年前の今この時間。ロッカーの上で左右に激しく揺れる金魚の水槽。泣き叫ぶ女の子たち。それを笑って平静を保とうとする男の子たち。雪がちらつく校庭。校舎の窓から上着を投げてくれた先生。迎えがきて一人一人いなくなる。残った私と兄、そしてもう1人の男の子。3人で下校する。揺れるといつも意地悪な兄が私を庇うようにしてくれた。帰り道の断層、壊れた食器たち。津波と地震の情報で溢れるテレビ。聞き慣れない言葉、原子力発電所、放射能、圏内。いつでも出られるようにと窓を開けて2人震えながら過ごす

          東日本大震災

          鬱々としたとき、音楽と私

          また来た。眠れない夜が、来た。 身の毛もよだつような静けさに負けてしまいそうな夜。 こんな時にいつも寄り添ってくれるのは、神聖かまってちゃんや銀杏BOYZ。青葉市子やマヒトゥザピーポーの作る音楽も大好きだけれど、眠れぬ夜には刺激が強すぎるので、かまってちゃんや銀杏を聴く。この孤独を、虚しさを知っているのは彼らだと勝手に思う。 前に銀杏BOYZのライブに行った時に、峯田は曲に書いた人は歌えば歌うほど遠くなっていくと言っていた。悲しいけれど、きっと事実だ。息をするのにも意識が

          鬱々としたとき、音楽と私

          キブン、デ、、ニッキ(ただの日記です)

          2023/3/9 昼にカフェで食べたガパオライスが美味しかった。最近は精神が安定しない。夜コンビニで買ったフルーツオレと煙草の相性が悪くてちょっとイラッとしたが、ゴイステの東京少年を聴いて帰り、少し気分が良くなった。そのときにふと、私は怒らないのではなく怒りを押し込める理性の部分が発達しすぎてしまっただけなのかもしれない、などと思った。むしろ怒りを感じる頻度は人よりも多い気がする。 3/11 毎年この日だけは、どんなに悲しくても向き合いたいと思う。東日本大震災が起きて12年

          キブン、デ、、ニッキ(ただの日記です)

          吉本ばなな キッチン

          喫茶店で勉強するはずが、今日買った本に夢中になってそのまま閉店を迎えた。吉本ばななのキッチンである。 この世界のすべての音楽とか詩と同じようにこの本も愛や死について書かれてて、決して幸せな話とは言えないけど読み終えて幸せな気持ちになった。というより、この本は時間が経って憎くなってしまった思い出について、幸せなこともたくさんあったのを思い出させてくれた。 読み終わってみてなぜか、友人や元彼のバイト終わりに自販機で熱々のカフェオレ2缶を買いダボダボのスウェットの袖に入れて運ん

          吉本ばなな キッチン

          大学生のはなし

          私が今住んでいるこのアパートはもうしばらくしたら出て行かなければならない。だけど、この部屋はただの部屋じゃない。そんなふうに思いたい。思いたいだけだけど。 目を瞑ればこの部屋に来た数々の友人たちが思い浮かぶ。忘れたくない、若い思い出たち。 1年生。先輩に恋をした。片想いにおいて1番忌まわしい行為である「思わせぶり」をされた。サークルの先輩や同期とこの部屋で宅飲みをした。 2年生。先輩への失恋から、遊んで暮らした。その後悔も滲む部屋である。夏、彼氏ができた。初めてちゃんと

          大学生のはなし

          3、あなたの幸せが一番

           「この歌を聴くとあの時のことを思い出す。」きっと多くの人が感じたことがあると思います。 あなたの家族や友達、さっきのコンビニの店員さん、煙草をふかす女の人、みんなそんなものを背負って生きているのだと思います。 ある程度の年になると、過去の恋愛について語るのは恥ずかしいような気もしますが、忘れるよりかはいいと思って書いてみます。 あなたの幸せが1番(LEX) この歌を聴くと、中学生のときに初めて本気で好きになったある人のことを思い出します。 周りが茶化すくらい仲がいい

          3、あなたの幸せが一番

          iPhoneのメモ書き

           写真とか記憶とかそういうのってその瞬間から過去になっていくから、ちゃんと自分の時間と労力を使ったっていう事実と、そこまでして忘れたくない感情があったって事実を形にしておきたくて私は絵を書いたり曲を作ったりしてみてる。すばらしい写真家が機材を揃えて写真を撮るのもきっと、そういうことなんだと思う。  多分日記を書く人とかもそうなんだろうなあ。最近なぜか絵画にすごく惹かれるようになったんだけど、作者は時間や労力をかけてまで風景とか人とか、そこから湧き出た感情とかを残したかったん

          iPhoneのメモ書き

          自己紹介

           時々Twitterで目にするnoteを始めてみた。書き方とか全然分からないので、ただ日記を書くように、適当に私の内面の自己紹介をしたいと思う。  私は音楽が好きで、ギターで歌を作ったりもする。でも知っているのは基本のコードくらいで、細かいことは知らない。知らないというか、知ろうとする情熱が私にはない。それでも歌を作ったりするのは、はっきり言えば、書き溜めた詩が覇気のあるものになって、死に物狂いで生きていた過去の私が報われて欲しいと思うからだ。  また、目の前のものだけを

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