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鬱々としたとき、音楽と私

また来た。眠れない夜が、来た。
身の毛もよだつような静けさに負けてしまいそうな夜。

こんな時にいつも寄り添ってくれるのは、神聖かまってちゃんや銀杏BOYZ。青葉市子やマヒトゥザピーポーの作る音楽も大好きだけれど、眠れぬ夜には刺激が強すぎるので、かまってちゃんや銀杏を聴く。この孤独を、虚しさを知っているのは彼らだと勝手に思う。

前に銀杏BOYZのライブに行った時に、峯田は曲に書いた人は歌えば歌うほど遠くなっていくと言っていた。悲しいけれど、きっと事実だ。息をするのにも意識が必要なくらい私が苦しんでいた頃に、唯一心を空にしてできるのが曲作りだった。空になるというよりかは、心のわだかまった部分を歌に移行するような感じだ。そこに書いた元彼は遠くなっていった気がする。いや、正確には、歌にすることで”私だけ”がいつでも過去を現在に呼び起こすことができるようになってしまったのだ。実際はしっかりと過去のものになっていっているのに。

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