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大学生のはなし、から1年

瞬く間に卒業なのだろうと語った大学3年生のあの日から約1年が経った。本当に瞬く間であったと思う。卒業は2ヶ月後。

そんな私には大切にしたいものがたくさんある。
大学生の間、私の居場所になってくれたものたちだ。サークル、友達、好きな人。時間だけがただ足りないと感じる日々、それとは真逆に近づく卒業。

大学のために実家を出て、愛するものが増えた。
愛する場所、愛する人、愛する思い出が増えた。
愛するものが増えるということは、私にとってとても辛いこと。いつかくる悲しみに備えなければいけないからだ。失うのは得るからで、別れるのは出会ったから。しかし全てを手に入れ今を幸せに生きたいと思う自分に、人間の醜さを覚える。

人は失っても失っても、また新たな幸せを見つけて生きていく、醜い生き物だと思ってしまった。愛ゆえに、人間は生きていくのだ。愛のせいで、人間は生きていくのだ。愛のおかげで、人間は生きていくのだ。そんなふうに思った。

美しい人へ、美しい街へ、永遠の愛をここに。

2023/2/4

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