ダイキリ

クイズが好きです

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最近の記事

良かったクイズ大会2023

こんにちは。ダイキリです。 2023年は素晴らしい大会が非常に多く、本当に楽しい年でした。間違いなく私の人生で一番楽しかった一年でしょう。ということで、昨年私が実際に参加した中で特に思い出に残っている大会を振り返ります。 さとししょうちゃんそうちゃんかわりょクイズ(SSSK)  まずは2月に開催された「さとししょうちゃんそうちゃんかわりょクイズ」。名前の通り、川向さん・福本さん・藤田さん・川上さんの4人の問題を出すという大会です。  メンバー的に硬め学問系が多くなるかなと

    • 革命的クイズ大会「リンゴ農園収穫祭2023」に行ってきた

      こんにちは。ダイキリです。 2023年10月7日(土)に開催された「リンゴ農園収穫祭2023」というクイズ大会がとにかくすごくて、これは何としても記録に残そうと思ったのでレポートを書きます。 概要リンゴ農園収穫祭2023は、主にオンラインで活動する「リンゴ農園」というクイズサークルのメンバー8人が主催する大会です。 当日は48人程度が公民館の部屋に集まり、全員が4つのラウンドに参加(+敗者復活と決勝)できるという構成でした。 コンセプトは「個性と実験」で、8人の個性を出した

      • 自作問題解説 その6

        こんにちは。ダイキリです。今回は2023年2月に私が主催した「いろは第3回」に出した問題から2問抜粋して、何を考えて作ったかを書きたいと思います。 前回の「自作問題解説 その5」はなんと2年前でした。筆不精。あれから作問で考えられることもかなり増えたので、今後はもう少し書く頻度を上げたいところ。 ではまず1問。 Q. Tシャツブランド・グラニフの「コントロールベア」のデザインで、クマが両手で持ち上げているものは何? A. 自分の頭(顔でも○) この問題で言いたいことは

        • アルテマ ペーパー振り返り

          2022年10月9日に行われたクイズ大会「アルテマ」のペーパーが楽しかったので振り返り(ペーパー以外もめちゃくちゃ楽しかったのですが、とりあえずペーパーを振り返ります)。解いてない方はネタバレに注意してください。 僕は55/80で2位でした。もっと取れた感があるし、徳久さんに負けたのも悔しい。 print ○ Pythonはちょっとできる。 『悲愴』 ○ チャイコフスキーの有名どころを書いたら正解した。聞いたことあったのをうっすら覚えてたのかも。 たぬき・むじな事件 ○

        良かったクイズ大会2023

          いろは第二回の問題を直そう

          この前「いろは第二回」というクイズ大会をやったら、ありがたいことにフィードバックをたくさんいただきまして、その中で「こんなカス問題出すな」みたいなのもたくさん見つかりました。 そこで、今までカスポイントが指摘された問題の中で重大なやつを取り上げ、なぜそうなったか書いた上で、直せるやつは直してみようと思います。今改題案が思いつかないやつは、後から思いつき次第追加します。これもカス問題だよ!という指摘含め、皆さんからの助言も待ってます。 カス問題その1(追記あり)Q. みんなの

          いろは第二回の問題を直そう

          Megalomania Tokyo2 振り返り

          2022/1/9に行われたクイズ大会「Megalomania Tokyo 2」の振り返りです。問題集が出たので振り返れるじゃん!ということで遅すぎですが書きます。 問題のネタバレをまあまあするので読んでない方は注意してください。 大会前 MegalomaniaはプロトタイプのTQC放送で優勝して「これこそ出たかったクイズ大会」と感動し、大きく影響を受ける。第1回大会ではLFで負けて悔しい思いをしたが、万全の対策をとれないまま第2回に。ただし、高いヘッドフォンを買う、前回のス

          Megalomania Tokyo2 振り返り

          個人的クイズ大賞2021

          注:取り上げたものに対し、掲載してほしくないなどあれば連絡ください 今年も個人的クイズ大賞発表の時期がやってまいりました。私・ダイキリの独断と偏見(ここ大事)で、2021年に世に出たクイズコンテンツの中で特に良かったものを紹介します。個人の好みなので文句言わないでくださいってことですね。 今年からその日に印象的だったクイズを書き留める日記をつけ始めたのですが、世の中には面白いクイズが溢れていることに改めて驚きました。 まず入賞作品を発表し、最後に大賞を発表します。 入賞作

          個人的クイズ大賞2021

          高校生クイズ感想と長い自分語り

          2021年の高校生クイズで、とても好きな問題が出たので、その感想を書こうと思います。少し複雑な問題なので、状況を説明します。 まず、3チーム1組になり、1チームから1人ずつ計3人のメンバーが、ある部屋に入ります。残りメンバーは指示を出す係。部屋には数字を示すカウンターがあり、ある法則で増えるようになっています(最初カウンターは1分間見えないので、増えていたらそこまでの行動から法則を予測する必要がある)。そのカウンターの数字を早く100まで増やせればクリア、というルール。部屋

          高校生クイズ感想と長い自分語り

          個人的クイズ大賞2020

          私・ダイキリが独断と偏見で選んだ「今年良かったクイズ」を紹介する個人的クイズ大賞の時期が今年もやってまいりました。初開催となる今年は、一問一問のクイズとクイズコンテンツも、全て同一部門で審査します。 まずは入賞作品を発表し、最後に大賞を発表します。 入賞作品・Q. 水の量が多いのは? 日本1年分の生活用水 OR 琵琶湖 A.琵琶湖 (ネプリーグ2月10日放送分) まずはこの1問。クイズ番組『ネプリーグ』の「トロッコアドベンチャー」で出題された問題です。生活用水が147億㎥

          個人的クイズ大賞2020

          自作問題解説 その5

          ダイキリです。最近人と話して、そういえば作問でかなり大事にしてるのに文章化してないことを見つけたので文章化します。「理解のレベルを操作しよう」という話です。 「理解のレベル」というのは私が使っているだけの言葉(学習心理学の影響を受けているが……)です。有り体に言うと「ある物事をどれだけ深く/多面的に理解しているか/知っているか」ということです。 結論から言うと、クイズの作問とは、どれだけの理解のレベルにある人に答えてもらうかを選択する営みであると換言しても良く、特に難易度

          自作問題解説 その5

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          自作問題解説 その4 補足画像

          自作問題解説 その4 補足画像

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          自作問題解説 その4

          ダイキリです。問題集の宣伝もかねて、自作問題の解説をYouTubeにアップしようとしたんですが、喋りが下手すぎて結局原稿を書くことになったので、その原稿をちょっと直してnoteに上げた方が早いという結果になりました。なので今日は口語っぽい表現が多いかもです。 なお、問題集『Break The Barriers』ご購入はこちらからお願いします。 さて、今回紹介する問題はこちらです。 Q. 蜘蛛の巣のようなスパイダーの中心に、雄牛の目のようなブルズアイ。これは、何という遊びで

          自作問題解説 その4

          "信じられる心理学"とは何なのか

          どうも。ダイキリです。 クイズ界隈での心理学問題の嘘問の多さについて普段から嘆いている私ですが、「じゃあ何が出せるのさ」「じゃあ何を信じたらいいのさ」ってことをざっくり説明しようと思います。 勉強をサボりまくっている学部生のくせして偉そうに、という感じですが、批判だけしててもしょうがないということで。薄々感じておられるでしょうが、私はおそらく心理学徒の中でも過激派です。 また、「ヒトの意見や思想」というのは非常にバイアスを孕む可能性が高い、ということが知られているので、

          "信じられる心理学"とは何なのか

          自作問題解説 その3

          こんにちは。いろはも終わったことだし、いろはの問題で作問技術的な面で書けることを書こうと思います。つまり、いろはの問題のネタバレ注意。 私は作問するとき、本、ネット、問題集などでいわば受動的に(まあ本を読んだりする行為自体は能動的ですが)得た情報をもとに作ることが多いです。というか多くの人はそうだと思います。 しかし、別の方法として「有名なもの(で掘れそうなもの)を思いつく→実際に出題できるか調べてみる→出題できそうなら問題文を考える」という順で作問することがあります。「

          自作問題解説 その3

          いろは 問題群を作るにあたって

          先日、「いろは」という大会を主催しました。問題は全て自作だったので、ここでは問題群全体を作るにあたって意識したことなどを書こうと思います。問題のネタバレを含みますので注意。 そもそも作問者なんて出しゃばらない方がよく、出された問題は好きに楽しんでほしいというのが私のスタンスではあるのですが、技術的なことは残しておこう、という意図で書いています。解釈不一致が嫌な方は読まないことを推奨します。 大きく「難易度」「ジャンル」「時事」について書きますね。 ・難易度 今回の難易

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          自作問題解説 その2

          ダイキリです。「その1」を公開したところ、「めちゃくちゃ参考になりました」と言われたので味を占めて「その2」を書きます。今回は「前フリ+落とし」構文を相対化しようという話です。 では問題 Q. ホメオボックス遺伝子の発見者ゲーリングが注目した「8本肢の蝶」の像がある、有名な世界遺産はどこ? A. 東大寺 この問題は「早押しチャンピオンシップ」という難問主体の企画に提出した問題です。また、 Q. スペインのセビリア大聖堂とドミニカ共和国のサンタ・マリア・ラ

          自作問題解説 その2