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次男のヒミツ

最近次男ネタが続いている。

長男は小学3年生。まだまだあどけないとは言え、思考や行動が大人に近づきつつあるので、どうしても次男の発想や行動の方が、新鮮で、面白く思えてしまうようだ。兄弟どっちのエピソードも拾っていきたいとは思っているのだけれど‥

今日もそんな、小学1年生 次男のお話。

我が家は、と言うか多分どのご家庭でも、子どもが学校から帰ったら、まず「手洗って」「宿題して」「プリント出して」という流れになると思うのだが、
毎日毎日たったこれだけのことが、不思議なことに、なかなか習慣づかない。

長男が1年生の頃は、まだ徹底できていた。
おうちに帰ったらすることリストを作り、可愛いイラストまで描いて。
連絡帳出してね。連絡袋からお便りも出してね。給食ハンカチ(ナフキン)入れ替えよう⭐︎ と、毎日親切丁寧に指導していたのに。
一年経ち、二年経つと、親の方も緩みが出る。
習慣付いたはずのお兄ちゃんまで、え、あんたそのプリントいつのやつ?えー、昨日の算数プリントやってくの忘れた⁉︎あんなにダラダラしてたのに何でー!?みたいなことが起こるようになってくる。

次男も、言うやいわんや。
彼にしてみれば、入学してまだ一年経ってないのだから、一つ一つ、大人が確認しなければできなくて当たり前なのだが、
あ、2日間も連絡帳ハンコ押してないわ!
わ、それ昨日の給食ハンカチのまんまやんか!
‥担任の先生、すいません。

帰ってきたらまずダラーンとして、(「手洗って!」)
朝読みかけで置いていった漫画のところにスタンバイし、(「宿題先やで!」)
おやつを求めて台所へやって来る(「ハンカチ洗濯かごに出しといてよ!」)。

とは言え、学校にいる間何時間も集団行動で過ごし、そのうちの半分以上はきっと黙ったまんまで、座って先生のお話を聞いている子どもたち。
大人だって1日そんな風に過ごしたら、あ"ーづがれだ!ってなるに違いない。

なりませんかね?私は多分なります‥もう一度学生に戻れたらもっと勉強するのに!何て思うこともあるけど、きっと無理。きっと寝てしまう自信がある。特に5、6時間目とか。


それだけ頑張って過ごしてくる訳だから、帰ってすぐ、あれしてこれして、なんてきっとむりだよな‥とも思ってしまう。
仕方ないので、彼らがのーんびりおやつ食べて、やっとこさ宿題が始まったタイミングで、玄関にばら撒かれたランドセルの中身をかき集め、その日のお便りと連絡帳をもれなく回収する、と言うのが最近の我が家の流れとなっている。

ある日のこと。
お兄ちゃんの計算プリントと漢字ノートに、見ましたハンコを押していると、隣で算数ドリルをしていた次男が、さささーっと玄関へ向かっていった。
ん?筆箱ここにあるけど?
何やら、玄関に放り出していたランドセルの中を確認している。
プリントのようなものを見つけ、そのままダイニングへと持っていった。
珍しい。
いつもは言われても出さないのに。
しかも、ママここにいるのに。
いつも出せ出せ言われるから、わざわざ学校用ファイルのとこ持ってったんかな。
そしてそのまま忘れていた。
次男も宿題を終え、本読みもして、ちょうど誘いにきた友だちと、みんなで公園へ行ってしまった。

今のうちにお便り見ておこう。
学年便りなどは、行事のことや来月の持ち物購入のことなんかがさり気なく載ってるから、見落とすと困ることもあるのだ。

あれ?どこに置いた?
さっき確かにこっちにプリント持ってきたと思ったけど、ダイニングにも、隣の部屋にも何もない。玄関にもそれらしきものはない。
あれ?っと思って連絡帳を見るが、「て」(手紙。今日の配布物のこと)は0まいと書かれている。

ふと、思い当たることがあった。

ダイニングの、ゴミ箱の隣。
古新聞を入れるストッカーが置いてある。
上から見ていく。
チラシ、新聞、新聞、チラシ。
あった!


そこには、いくつかペケのついた次男の算数テストが、たたんでさしこまれていた。

今まで、テストの点数とか、お勉強とか、
点数や丸の数について、一度もお小言言ったことはないし、間違えること、分からないことは恥ずかしくなんかないと、伝えてきたつもりだったけど。

いつも算数得意なお兄ちゃんに「すごいね!」「こんな難しいの解けるの!?」って言いすぎていたのだろうか。隣で聞いているうちに、いつの間にか、解けなかった自分、100点じゃなかった自分は恥ずかしいって、刷り込ませてしまっていたのかなぁ‥。
確かに、宿題で間違いを発見したら、「お勉強は基本が大事だから!」と、鼻息荒く直させていたから、それがプレッシャーだったのかも知れないなぁ‥。

もしそれが原因でなかったとしても、できたと思ったテストが予想通りでなかったことに、悔しくて、蒸し返されたくなかったのかも知れない。

ぐちゃぐちゃに丸めてゴミ箱、ではなく、
折りたたんで古新聞の下、ってとこが、彼らしいかも。

次男だけでなく、今はのび太くんに笑っている長男だって、少しずつ高学年に近づいていく中で、もしかしたら「勉強困ったことない僕」のアイデンティティがガラガラ崩れていくこともあるかも知れない(もう既に漢字書く方は時々あやしい)。
もしこれから彼らが、勉強に限らずいろんなことに葛藤を抱く時がきたら、目くじら立てたり、そんなこと、と鼻であしらったりせず、大らかに柔軟に受け止められる親でいたい。

あちこちに赤ペンでスラッシュマークのようなペケが付いている算数のテストを、もう一度古新聞置き場に戻し、
その日の夜、こっそりと夫にだけ伝えて、
何かの弾みで飛んでったりしないよう、上からさらに新聞を重ねて。
古新聞たちは、先週の日曜の午後、無事に回収されて行った。


そんな次男の、他のエピソードはこちら。↓

‥現在も彼の朝活は継続中です。
好きなことのため、早起きの努力を惜しまない彼。

運動会、頑張った次男と長男と他のみんなの話。

次男の好きな、レトロなこの本、なんと令和に同じ本を持っている方がいた(コメント欄参照)!


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