次男の朝活
「ママ、明日6時に起きるわ!起こして!」
ええっ?
いいけど。どういう風の吹きまわし。
いつも、朝5時前後にアラームを設定していた私。ここ1週間ほどは、夜ふかしをしたり、朝冷え込んだせいでぬくぬく二度寝してしまったりで、予定通りの時刻には全く起きれていない。
そこへ冒頭の次男の発言。6時って、何なら前日私がやっとこさ起きてきて、ぼーっとお湯沸かして、さぁnote読みながら朝イチのコーヒーでも飲みましょか、という時間。
大変だ、朝のひとり時間がゼロになってしまう。
でも、小学生男子が自分から「平日早く起きたいから6時に起こして」って言うなんて、なかなかない気がする。オッケイオッケイ、そしたらママ声かけたげる。もし、その時起きられなかったら、いつもの時間まで寝かせといていいの?
ううん、ちゃんと起こして。
ほほぅ、了解。
そもそものきっかけは、先月あった遠足である。
久しぶりのお弁当。リクエストは、唐揚げ、たこさんウインナーにうずらの卵。卵焼きも欲しいそうだ。
後は野菜でも何でもいい。でも、デザートは入れなくていい(デザートによく入れていた種無しブドウの、甘いのが他のと混ざるのがイヤだから、だそうだ)。おやすい御用。
お弁当作るの、めっちゃ久しぶりだ。
おやつもレジャーシートもゴミ袋も、忘れないように、全部前日から入れたけど、朝ママがお弁当作るの忘れたらゴメンね!とふざけて言ったら、本気で心配された。
ママ、起きられる?ママ、忘れんといてな。ママ、目覚ましかけた?
ごめんごめん、心配しなくてもちゃんと作るから。ママ今までお弁当作るの、忘れたことある?‥幸い、幼稚園はずっと給食だったし、ここ数年は運動会や遠足さえ、短縮されたり見送られたりしてきて、お弁当作り自体、レアだった。毎朝ならともかく、たまにしかないイベントで、朝起きられず作れませんでした、は確かに切なすぎるよね。
大丈夫だから、安心して寝とき。
翌朝、彼は目覚ましもかけずに起きてきた。
その時刻、5時40分。
ママ、お弁当できた?
ええっ⁈ 早すぎじゃない?
おかずはあらかたできてたものの、(冷凍食品が多かったことは公然のヒミツ)まだお弁当箱に詰めれていない。
と言うか、早起きしておかずは作れても、この「お弁当箱に詰める」工程が地味に難しい。
何と何を隣にする?タコウインナー、隠れて見えない。卵焼き何切れ?4はダメ(ミスタみたい)。3キレは身切れだしなぁ‥でも2切れってちょっとすぎる‥もう少し冷ましてから、と
ママ、おにぎり作りたい!作っていい?
えっ。いいけど。
という訳で、彼はその日持っていくお弁当のおにぎりを、ラップで自分でにぎにぎして作った。
1個じゃお腹空くかも知れないから、2個にしたら?と言ったけど、2個やったらお腹いっぱいでおやつ食べられへんから、1個でいい。と言い張って、1個だけ持って行った。
危ない危ない。何でもかんでも、足りないよりは多めに、と沢山持たせようとする母の悪いクセを、私も受け継いでいた。
その日、長男よりも、パパよりも早起きして、のーんびり朝ごはんを食べ、皆がバタバタしているのを横目に、朝からたっぷり漫画を読んでいた次男。
7時半、あー、いっぱいダラダラできた!じゃぁ行ってきまーすと、ご機嫌でリュックを背負って行った、その時の優越が何とも心地よかったらしい。
お兄ちゃんのセットするアラームが鳴るのは、6時30分。それだとトイレも洗面所も漫画も、全部お兄ちゃんとかぶってしまう。
かぶったところで全く大したことないのだけれど、彼も朝から「ゆっくりひとり時間」を楽しみたいらしい‥。
ママ、明日から6時に起こして。
そこから彼は2日続けて早起きしている。
ママ、着替えどこ?オレ、もう朝ごはん食べるわ。目玉焼き、早く食べちゃいたいから別にいらーん。もうチーズ食べたし。よーし、歯磨きしてダラダラしーようっと!
明日は3日目。彼の朝活はしばらく続きそうである。
私の朝活は、短縮中。
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