新時代だ
無事、子どもたちの運動会が終わった。
日付を忘れることもなく、時間を間違えることもなく。
真夏日かと思うような日差しの暑さだったけれど、滞在時間は、子どもたちの所属する低学年の部・中学年の部のみ2時間弱ほど。出番のない時は日陰にひっこみ、ダンスの時はあらかじめ聞いていた場所にスタンバイ。顔見知りのお母さんたちと「こんな踊りの途中で移動するって聞いてなかったよねー」「ほんとほんと!」なんて言いつつ、しっかりわが子を発見、見届けることができた。
コロナ禍での運動会はもう3回目、
暑さ対策と量と見映えに頭悩ますお弁当の持参もなく、
朝6時7時頃からずーっと校門前に並んで、開門と同時に福男ばりにダッシュし座席取りをしてもらう必要もなく。
出番がずーっと離れてポツポツとしかないのに、半日以上炎天下で座って待ち続ける義父や義母に、熱中症の心配をすることもない。
学年ブロック別での入れ替え立ち見スタイルは、いろんな意見はあるだろうけど、慣れてしまうと、もう以前のやり方には戻しにくいだろうな‥というのが正直な感想。
孫ラブで、校内に入れないと分かっていても絶対近所まで駆けつける義母に、「ほらあそこ三列目です!」「次走ります!あの赤い帽子の!」とか言って、近くで一緒に見てもらえないのは、ちょっと申し訳なくはあるけれど。
前夜、リハーサルとばかりにまた動画を観ながら踊り、
そのまま興奮のスイッチが入った兄弟は、9時を過ぎても目がキラキラ、9時半過ぎてもメラメラしていて、早く寝ようの声も全く耳に入らなかった様子。
9時40分、何故か急に「トランプしよう」と言い出した次男、さすがに呆れて時計を指すと「何でもっと早く時間おしえてくれへんかったん!?」と逆ギレして泣き出した。
いやいや、ずっと言ってたよ。
どうやら彼は、時計を1時間間違って読んでたらしい。
すったもんだで布団に入った後は、お休み3秒で寝た次男だが、今度は長男。
「フー(ため息)」
「あーなんか寝られへんわ」
「あー暑過ぎて寝られへん」
それから2度ほどトイレに行き、扇風機を自分に固定した後は、速攻で寝た。
翌朝。アラームで起きられなかった長男は、昨日の夜ふかし(と言っても10時頃)を気にしてか、
「何か熱い気がする‥」
「熱いかも知れへん」
「今度は脇で計ってみる」
と5回くらい熱を計っていた。
同じく、昨夜の興奮が尾を引いてなかなか起きられなかった次男、こちらは平気な顔して布団から食卓に直行してくる。朝ごはんにはチーズトーストをご所望。
5回とも平熱だった長男、やっとホッとして朝ごはん。7時40分、友だちと合流して登校。行ってらっしゃーい。
1時間後私たちも小学校に向かい、ちょうど校舎から運動場へと出てきた次男に手を振り、近所の友だちも見つけて手を振り、その後兄弟合わせて2時間ほどのプログラムを観覧した。
気合い入りすぎて、笑顔と言うより若干こわいくらいの顔で、手や足もめちゃめちゃ大きく動かして踊り、最後のところ皆にマネされるから変えようかなとギリギリまで悩んでいたポーズを、あえて周りがしてなさそうな攻めの姿勢でキメた次男。
何度も家で練習したのが自信になったのか、照れながらもずーっと笑顔のままで入場してきて演技、スタンバイしていた私たちを見つけ、ここ最近でいちばんかわいい表情で終始踊っていた長男。
隣の子と競り合ってギリギリ1位でフィニッシュした次男のかけっこも、
半分くらい走った後でフライングと分かりまたやり直して既にちょっと疲れてしまい結果5位だったけど最後までがんばって走り切った長男も、
ようかい体操をキレッキレで踊っていた全然知らない2年生の男子も、
かけっこを終え、観覧している保護者全員に手を振りながら、係の高学年のお姉さんに連れられて去っていった子の笑顔も、
周りの保護者や下の学年の子どもたちのお喋りが静まらない中、音楽が始まるのを待って、ジリジリした日差しに照りつけられながら最初のポーズのままじっと静止していた4年生の背中も、
重いフラッグを振って声を出さず応援してた6年生も、
ダラダラの汗を拭う間もなく児童を誘導していた先生も、
みんなに拍手!!
帰宅した兄弟が、4年生の団体演技(ダンス)で耳に残った歌を歌いながら、また夜まで踊っていた。
これからはきみたちの時代だね。
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