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僕は吃音者

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僕は吃音者。6

僕は吃音者。6

いや~~。参った参った。

今日はとあるZOOMミーティングで文章を読む機会があり「穏やか」の「お」が言いずらかったな。「穏やか」を言う前に「・・・・・・お。」と数秒間の間が入り、その数秒間の間がとてつもなく長い時間を感じる。それに急な焦りと体の力みが同時に現れ、急に疲れる。。。やはり「ア行」が厳しいな・・・。最近は社会で活躍されている方が吃音だとカミングアウトしている人も出て来たな。僕も周りに吃

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僕は吃音者。7

僕は吃音者。7

僕自身、今は年齢40台だが大学を卒業後、数年間また他の分野を学び直し、そして、まったくその分野に関係のない分野での営業職に就職した。

主に電話での営業からの販売が中心で吃音の僕には最難関だったかもしれないがなんだかんだどもりながらも必死に営業をしつづけ会社でトップ営業になったこともあった。

初めての相手に電話で話す時の緊張感は今も変わらないが職業として何万回も電話営業していると次第に慣れていっ

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僕は吃音者。5

僕は吃音者。5

息子の吃音については幼稚園、小学校低学年まではほとんど気にしなかったが段々と高学年になるにつれ、特に最近は吃音が目立つようになった。

「な、な、なんで?」「お、お、お、はよう!」「き、き、きょうは何曜日?」などなど上げたらキリがない。それは僕もだ。

でも、学校のみんなから愛されているみたいだし一安心。吃音によるいじめもないみたいだ。

僕に関してはお茶の稽古の時は「おてまえ頂戴いたします。」が

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僕は吃音者。4

僕は吃音者。4

大きな地震が来ましたがみなさま大丈夫でしたでしょうか?我が家も結構揺れました。余震に気をつけましょう。

僕の父は数年前に他界したが父も吃音者だった。吃音が遺伝の影響もあるんだろうな。。。あまり意識はしなかったが父は僕に話をするときによくどもりながら話していた気がする。最初に話すとき口を震わせて言葉がなかなか出ずにいた。謡いをしているときはどもりはなかった。僕も歌うときは不思議とどもらない。父は僕

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僕は吃音者。3

僕は吃音者。3

小学生の話に戻るが小学4年生から地元で野球チームに加入する。野球となると声出しなど「さーこい!」とか「声出していこ~~!」とか、やたらと声を出さないといけない雰囲気だった。セカンドやショートを守り、吃音によるストレスはそれほどはなかった記憶があるがその野球は高校まで続け、その時のポジションがキャッチャーで守りの始まるときに「声出して~~~!しまっていこ~~~!」と声出してからその回が始まるがその「

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僕は吃音者。2

僕は吃音者。2

そう僕は吃音者。隠し切れない吃音者だ。本を読みながら僕の吃音者なんだという僕の一部がさらけ出していく感じになる。

思い出すのはたしか小学校2年生の時、吃音=どもりという感覚があれ?あれ?言葉が出ないと出始めたのは・・・保育園の時は言葉に対してのストレス的なものはなかったように思う。ある日、担任のS先生が産休休暇をとりかわりに男性のY先生にかわった。算数の授業の時に、黒板に書かれた問題の解答を僕が

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僕は吃音者。1

僕は吃音者。1

仕事で京都へ出張に行ったときにホテルにチェックインを済ませ、お腹が空いたので近くのおばんざい屋さんへ・・・

とても雰囲気のよいお店で食事も期待を持てる予感。定食を注文して席の隣にある本棚にふと目をやると「吃音」という本が飛び込んできた。吃音をもつ近藤雄生さんの書いた本だ。「吃音」という文字を見た瞬間に僕の心の奥の部分の何かがえぐられた衝撃を走り、「そう、そうだ僕はどもりがある人間だな。」と自己確

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