【中編】『Z世代』の高校生・大学生の意識について
こんにちは。
前編に引き続き『Z世代』と呼ばれる高校生・大学生の意識について考察をしていきたいと思います。
前編では、Z世代の特徴の一つと言われている「社会貢献」に着目し、その意識について触れてきました。
そこでは「社会貢献意識が高い」一方で、「自分は社会を変えることはできない」といったクレバーな一面を持ち合わせていることが分かりました。
こちらの記事はその続きの【中編】になります。
まだ、前編を見られていない方は以下の記事をご覧になってから本編をお読みいただければと思います。どうぞよろしくお願いします。
さて、今回は前編で書ききれなかった『Z世代』の
進路意識調査から見えた「学歴に捉われずやりたいことをやる」と思っている実態とその背景について調べたいと思います。
参考にさせていただいた書籍もご紹介いたします。
では、早速探っていきましょう。
■進路領域に対する意識
リクルート進学総研が行った「高校生価値意識調査(2019)」によると高校生の進路意識は2014年と比べると以下のような変化が起きているようです。
<2014→2019経年変化 上昇幅トップ3>
1位「自分のやりたいことや夢があれば学歴は関係ない」
2位「これからの人生で取り組みたいことがいくつかある」
3位「今が楽しければそれが一番」
なりたい自分へ一直線「プロ突進タイプ」が増加
リクルートでは「プロ突進タイプ」について以下のように説明しています。
『なりたい自分が明確で夢実現のための努力をいとわず、将来の成功を切望し、ネットワークも広く、志望業界で働く先輩からリアルな情報を手に入れるなど、進路選びに対する情熱がある』
この背景にもSNS等によって人と繋がりやすくなり、情報が容易く手に入る世の中になったことが考えられます。
■将来へのイメージ調査
ソニー生命が高校生800名に行った「中高生が思い描く将来についての意識調査2019」では以下のような結果となっているようです。
〇自身の将来のイメージ「10年後は明るい」と回答した高校生は45%
〇日本の将来のイメージ「10年後は明るい」と回答した高校生は26%
これら2つの調査結果から見るに
〇『学歴に捉われず、やりたいこと・夢を大切に行動する』といった一方で
〇『日本と自身の将来が明るいと考えている高校生は少ない』ということが分かりました。
ここからも『情熱的にみえて、実はリアリスト』といったクレバーな面(達観性)が見えてきました。
私も進路相談で高校生と話をする機会もありますが「何でそんなに知ってるの😳」とビックリするほど、色々な情報を持っている子に会うこともしばしばあります。
スマホの普及による影響なのでしょうが、数年前の高校生とは全く違うことが感覚からでも分かります。しかし、中には情報過多に陥ってしまい過剰に悩んでしまう高校生や大学生も少なくありません。
これは情報を容易く取得できてしまうことで、インプットのし過ぎによる弊害とも考えられます。仮にそういったことによって、達観性が行き過ぎてしまうと
『自分の将来はどうせこうなるんでしょ?』
といったような、ネガティブな方へと自らの可能性を狭めてしまう可能性もあり得るので過剰なインプットには注意が必要かと思います。
一方で、同調査では以下のようなコメントもありました。
<コメント抜粋>
今の大人は「楽しそう」「明るい」「尊敬できる」とポジティブな印象を抱く高校生も増加傾向にあるようです。
これらのことから、私たち大人が思っている以上に子どもたちは『世間を見渡し、自分も客観視している』ことが分かってきたのではないでしょうか。
次回の【後編】では、こういった高校生たちが大学等の高等教育機関へ進学し勉学に励んでいる。といったことを理解した上で『Z世代へのアプローチはどうすべきか』について考察したいと思います。
■余談を少し
以前、何気なく見ていたテレビ番組でマツコ・デラックスさんが
『大人は若者がやっていることが理解できないから、理解しようと勝手に型とか枠におさめようとする』
と言ってました。確かにその通りだなぁ…と思いました。
正直いえば「Z世代」や「ミレニアル世代」といった〇〇世代ごとに型枠にはめようとするのは、その時々のトレンドや消費などを振り返った結果で
次はこうなるだろうと予測したいがために、我々大人がそうしたいんだろうな…と思うところがあります。
私も学生の頃は、大人を気にしてなかったですし、理解されようとも思っていませんでした。
むしろ理解されたらちょっとムカっときていました(はは…😅)完全なる反抗期というやつですね🤦♂️
少し前の記事ですが、若者の心をつかむために今は「カリスマ性」から「共感性」と言われているようです。
(すでにタピオカが懐かしい…)
確かに今のSNS(特にYouTube)をみても「スッピンからの化粧」や「一緒に勉強しよう」といった共有型の動画コンテンツが人気です。
一昔前は、カリスマと呼ばれるショップ定員や美容師さんなどがいましたが、今はお友達として”そこにいるかのような感覚”などでの「共感性」により「共創」も生まれトレンドが発信されるようです。
話が若干逸れましたが、
流行やトレンドといった類は若者が創りあげ、新しいカルチャーが発信されていきます。ですが、それは常に繰り返されてきましたし、これからもそうでしょう。
Z世代といわず若者のエネルギーはすごいです。学ぶべきところが無限にあります。
今回の記事はこのような事などを盛り込んだ結果、段階的に分けて更新させていただきます🙇♂️
次回【後編】の『Z世代へのアプローチ』も是非ご覧ください。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
Twitterもやっています。@tsubuman8
ご相談があればお気軽にDMを✉
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?