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咖喱なる休日を添えて

 だいぶ季節も移ろい、だんだん春の季節も中盤に差し掛かってきた。それでも未だにカーテンを開けると、時鳥ホトトギスさえずりが聞こえてくる。私にもその美しい音色を分けてほしい。

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 2年前インドへ旅をしてからというもの、私は本当にわかりやすい形でカレーの魅力にハマってしまった。それまでどちらかというとイギリスがアレンジを加えた欧風カレーしか存在を知らなかった。改めてインドでカレーを食べてみるとその違いに愕然とする。欧風カレーとはカロリーが高いものとして一度は諦念の極みに至ったが、インドカレーはむしろカロリー控えめらしい。

 インドカレーをきっかけにして、世界が変わったように思う。スパイスはカレーに限らず和洋中の様々な料理に使われている。料理は突き詰めていくと、まるで小さな宇宙であるかの如く深淵なるものだと知ったのはここ最近のことだ。

 気がつけば、週に2回くらいはカレーを作るというまるでインド人のような生活をしている。先日我が家へ遊びにきた友人からは「すっかりインド人やなー!」と言われる始末。果たして褒め言葉として受け取って良いものかどうか微妙なところである。

 他の料理であれば大体クラシル先生に師事しているが、カレーだけは別格。1年ほどは教科書を読んで独学で勉強し、晴れて免許皆伝となった(誰からや)。

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 さて前置きが長くなりましたが、ここ最近作ったカレーを紹介しておきます(ちょっと備忘録に近いです)。もしご自宅にスパイスがある方はぜひチャレンジしてみてください。いつも400gのトマト缶を使うため、私は1度に2種類のカレーを作ることが多いです。 注:材料の表記は全て4人前です。

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★共通の材料
ニンニク 1かけら
生姜 1かけら
玉ねぎ 1個
トマト缶 200g

【レシピ①:豚肉と鯖カレー(辛口)】

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<材料>
サラダオイル or ごま油 小さじ2
青唐辛子 3本
ねぎ 1本
豚肉 250g
鯖缶 1缶
水 300ml
味噌 小さじ2
月桂樹の葉 1枚
●始めのスパイス
 クミンシード 小さじ1
●中間のスパイス
 塩 小さじ1
 チリペッパー 小さじ1(辛いのが苦手な人は調整)
 ターメリック 小さじ1
 コリアンダー 大さじ1
 ディル 小さじ0.5(なくてもOK)
 フェンネル 小さじ0.5(なくてもOK)
<作り方>
①玉ねぎはみじん切り、ねぎは斜め薄切りにしておく。
②フライパンの上にオイルを敷き、青唐辛子と●始まりのスパイスを入れる
③少し煮たったら、ニンニクと生姜を入れる
④中火で玉ねぎを入れて飴色になるまで炒めたら、トマトを投入
⑤水分がなくなってきたら弱火にし、●中間のスパイスを入れて30秒混ぜる
⑥豚肉、鯖、水、味噌、月桂樹を入れる
⑦中火で15分ほど煮込んだら完成!(好みでネギの青い部分をかける)

【レシピ②:シーフードカレー(甘口)】

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<材料>
オリーブオイル 小さじ2
シーフードミックス 200g
カシューナッツ 50g
水150ml
牛乳 200ml
●始めのスパイス
 カルダモン(ホール)4粒
 クローブ(ホール)4粒
 シナモン 3cm
●中間のスパイス
 塩 小さじ1
 パプリカ 小さじ1(辛くしたい時はチリペッパー)
 ターメリック 小さじ1
 コリアンダー 大さじ1
<作り方>
①玉ねぎはみじん切りにしておく。
②ミキサーで牛乳とカシューナッツを撹拌しておく
③フライパンの上にオイルを敷き、●始まりのスパイスを入れる
④カルダモンがぷくっと大きくなったら、ニンニクと生姜を入れる
⑤中火で玉ねぎを入れて飴色になるまで炒めたら、トマトを投入
⑥水分がなくなってきたら弱火にし、●中間のスパイスを入れて30秒混ぜる
⑦シーフードミックスと水を入れる
⑧中火で10分ほど煮込んだあと、最後火を止めて②を入れて完成!
※熱々の中に入れると、場合によっては牛乳が分離します。。。

 久しぶりに小休止的な感じで料理のレシピを書いた気がします。また需要があればちょこちょこ乗せていければと思っています。スパイスカレーは意外と作る工程が短いのでベースさえ覚えれば、割と簡単に作れます。またスパイス自体は最初集めてしまえば、あとはアレンジが簡単なのでストックしておくと何かと便利です(他の料理にも結構応用が効きます)。

 毎日のようにカレーを作り続けると、場合によっては友人からインド人の匂いがすると言われかねないため、適度に作ることをお勧めしますが。

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