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相続部

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自筆証書遺言の検認手続きについて

自筆証書遺言の検認手続きについて

自筆証書遺言の検認手続きとは?

故人の残した自筆の遺言書が発見された時、どのような手続きが必要か、あなたはご存じですか? まず最初に行うべき手続きは、自筆証書遺言の検認手続きです。

自筆証書遺言の検認とは、遺言書を家庭裁判所に提出し、その内容や形式などを確認してもらうためのお手続きです。
故人が自宅等に残した自筆の遺言書に基づいて相続手続きを行おうとする場合には、事前に家庭裁判所に申立てをして

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海外在住の相続人がいる場合の相続手続

海外在住の相続人がいる場合の相続手続

【相談】【遺産分割協議書の作成】相続が発生した時には、相続人同士で遺産分けの話し合いを行い、その内容を遺産分割協議書という書面にまとめます。そして、遺産分割協議書に相続人全員の実印を捺印したうえで、印鑑登録証明書を添付する必要があります。この遺産分割協議書には、遺産を受け取らない相続人も含めた相続人全員の署名捺印が必要です。

しかし、海外に住む相続人は、印鑑登録証明書を取ることができません。なぜ

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━ 遺産の相続手続きの基本事項②━

━ 遺産の相続手続きの基本事項②━

【はじめに】 前回の「遺産の相続手続きの基本事項①」では、主に戸籍収集(相続人の確定)についてご説明しました。
よろしければ、こちらをご覧ください!

今回は続編として「遺産の相続手続きの基本事項②」と題し、戸籍収集に続いてする、相続財産の確認や遺産分けの話し合いなどについてご説明いたします。

【まずは相続財産を把握する】相続手続きを進めるにあたり、故人の財産(相続財産)を正確に把握する必要があ

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「該当者多数!相続トラブルの具体的事例」

「該当者多数!相続トラブルの具体的事例」

【はじめに】最高裁判所は、裁判所で争われている各相続紛争事案における遺産総額がどの程度であるかを公表しています。そしてその内訳は、遺産総額1,000万円以下の事例が約3割、同じく1,000万円を超えて5,000万円以下の事例が約4割であることから、これを受けて「遺産が少ないほど揉めやすい」と言われたりします。

しかし、遺産の大小もポイントではあるものの、大切なのは「争っている相続人間で、なぜその

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身元保証とは何か

身元保証とは何か

━ 身元保証とは何か 高齢者の身元保証の現状について考える ━

【はじめに】

数年ほど前のことです。
普段からお付き合いのある同業者の方から、このような問合せがありました。

「先生の事務所で見守り契約は取り扱っていますか?」
「今のところ取り扱ってませんが、ちなみにどのような内容ですか?」
「実は、とある相談を受けていまして。詳細は不明なんですが、ご自身の死後の納骨などについて誰かにお願いし

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