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#オーケストラ

『アホ』だらけのオーケストラの世界

『アホ』だらけのオーケストラの世界

あなたの友人の中に、「奇人」「変人」「アホ」な、愉快な人が、1人くらいはきっといるだろう。

アホには、良い「アホ」と、悪い「アホ」の2種類が存在する。
それらは平衡しているために、そこまで顕在化されないが、それにより、さまざまなグループや組織は、諸々を維持(表現や技術、組織としての素質など)することについて、苦心を伴うのだろうと思う。それは、オーケストラという団体にも当てはまる内容だ。

クラシ

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「標題」に覆い隠されたマーラーの交響曲の終わりなき豊かさについて

「標題」に覆い隠されたマーラーの交響曲の終わりなき豊かさについて

マーラーはブルックナーと同様、交響曲が異常なまでに長く、よほどのクラシック通でもない限り、敬遠されがちである。とある本には、余りにも長大な交響曲のため「足を組んで」聞き流す程度に耳を傾けて聴くのがよいと書かれていた本があった。マーラーのような作曲家は、チャイコフスキーのような他作曲家とは異なり、数多くの流麗なメロディが、流れる滝のごとく、脳裏に降り注ぐことは少なかったという。とっておきの一節を、最

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ウィーンフィルを聴いていたのに、いつの間にか水族館にいた話

ウィーンフィルを聴いていたのに、いつの間にか水族館にいた話

ウィーンフィルの演奏が終わった後。

「魚…たくさんの魚。生きのいい魚。
 キラキラしてて、ずっと眺めていたい…。」

ホールはもはや、水族館のようだった。

2回目の緊急事態宣言が出る、ちょっと前の2020年11月の話。半年前から心待ちにしていたイベントがありました。

それは、ウィーンフィルの来日公演。

アイドルとか、今人気の歌い手のライブドームツアーってワクワクしますよね。もちろん歌を聴き

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一期一会の音に出会うための「大学オーケストラ」の苦悩と歓喜

一期一会の音に出会うための「大学オーケストラ」の苦悩と歓喜

大学に所属するオーケストラ(管弦楽部)は、全国に多数存在している。同じオーケストラではあるけれど、その大学によって色が異なる。音楽に馴染みのない人でも、おおきい楽器を背負い込んだ学生を一度は目にしたことがあるかもしれない。

大学オーケストラ(以下、大学オケ)はもちろん、プロのように流暢に演奏ができる訳ではない。そのため、学業やその他バイトなどの時間以外は練習に費やす人がほとんど。週3日の練習、年

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インスピレーションを与える不変の法則「エフォートレス・マスタリー」

インスピレーションを与える不変の法則「エフォートレス・マスタリー」

「緊張」する時、人の体では何が起こっているのだろうか?
科学的に説明することも出来れば、それはその人の性質だ、ということも出来るかもしれない。
緊張すれば、体のありとあらゆる穴から汗が噴き出て、その汗が自身に対してさらなる緊張感を誘う。悪循環に陥り、結局上手くいかない。
「自分はあがり症だ」「仕方がない」など思い、片づけてしまうこともあるしれない。
その様に思い信じることが、果たして真実なのだろう

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