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4人の医者、3つの医院

今日、また新しいメンタルクリニックの初診を受けた。
これで4人目の主治医、3つの目の医院だ。
でも、ドクターショッピングをしたわけじゃない。


最初は地元のメンタルクリニックに通っていた。
以前のnoteで書いたように、EAPに探してもらい通い始めた医院だ。
今はすっかり体調がよくなっているとはいえ、さすがに発症当日は遠出するのもしんどい状態だったので、なるべく近場で探してもらったわけだ。

僕のことを“うつ病一歩手前”と診断し、「まずは6月末まで休職なさってください」とおっしゃった最初の医師。
このとき、「転職も考えてみてはいかがですか」とおっしゃっていた。
今思えば早めにそっちに舵を切ってもよかったかもしれない。
そういえばEAPにもいろいろと疑問を呈していたっけ。
「EAPの主張じゃなくて、会社の主張が知りたい」とおっしゃっていた(結局今でも会社の主張はよくわからないけど)。
この医師は僕を診てくださった2か月あまり後、家庭の事情で郷里に帰ることになった。
最初の「望まない医師の変更」である。

次の先生は2回しか会っていない。
結構強烈な医師で、「あーこれ、うつ病とか自律神経失調症とかじゃなくて、適応障害だわ」とあっさり、そしてはっきりおっしゃった。
診察室の冷房がガンガン効いていて、机には砂糖たっぷりの炭酸飲料。
まさに「医者の不養生」な体形の医師だったが、それでも患者である僕には優しかった。
「いつでも来てねー」と最後に言ってくださったのが印象深い。
なぜ2回しか会っていないかというと、「リワークが必要」と言われ、自分で見つけ出した医院に転院したからだ。

リワークプログラムを提供する医療機関でも、転院が必要かどうかは対応が分かれる。
実は2番目の医院は、厳密には転院必須ではなかった。
ただ、リワークを見学した際に「できれば転院していただくのが望ましい」と言われたこと、自分なりに「復職後に会社に行きながら通うには職場から近いほうがよいだろう」と考えたことなどを踏まえて、転院することにした。

ここでお会いしたのが3人目の医師。
この先生は比較的若く、そしてやはり優しかった。
「症状が落ち着いているのであれば、薬は徐々に減らしたほうがよい」と明確におっしゃってくださり、おかげさまで今は全く薬を飲んでいない。

3人目の医師との別れも早かった。
なぜ別れることになったのか。
前も少し書いたが、(会社ではなく)別の医院でのリワークをEAPから指示されたからである。

その別の医院に、今日の午前行ってきた。
どんどん居住地から遠くなっており、行くだけで最寄駅から1時間以上かかってしまった。
ここの医院の、通算4人目の医師も、やっぱり優しかった。
その道の権威で様々な本も書いており、どうなることか心配だったが、一部のネットの評判の通り、穏やかで優しい先生だった。
リワークプログラムの実施にあたって、こちらの保育園問題も鑑みてくださるようだ。


まだ4人目の医師・3つ目の医院に行ってから数時間しか経っていないが、ここまでの経験から言えることは「サービスを受けるときは、金の流れを考えなければ痛い目を見る」ということだ。
過去のnoteでも触れたかもしれないが、これまで何回も面談を行ったEAPは会社と契約をしている。
つまり、自分はEAPに対してびた一文払っていないのである。
そう考えると、EAPが金を払っていない存在には優しい対応をしないのは、考えてみれば当然なのである。
一方で、医療機関は3割負担や1割負担が適用されるとはいえ、こちらがお金を払っている。
だからこそ、ある程度こちらの心情や状況を考慮してくださっているのだと思う(世の中には例外があるかもだが)。


金の流れを考える。
これはこの休職期間に得た大事な教訓の1つかもしれない。

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