Tomoki Yamada

カメラと読書、それと美味しいものが好きです。 何気ない日々のことを綴っていくつもりです…

Tomoki Yamada

カメラと読書、それと美味しいものが好きです。 何気ない日々のことを綴っていくつもりです。 平成2年 秋田県大館市生まれ/東北大学経済学部卒/ リクルート住まいカンパニーで経営企画・事業推進/ 住まい歴:大館→仙台→高円寺→上野→難波→目黒

記事一覧

あってはならないもの

外出自粛要請下の東京。満開の桜、季節外れの雪。 日曜の夜に一服のために外に出た。 不気味なほどの静けさ。これはあってはならない静けさなのだ。 湖畔のさざ波のよう…

Tomoki Yamada
4年前
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【映画録】グリーンブック (2018年 アメリカ)

また帰ってきたくなるような場所。 最高の二人。 ガサツで腕っぷし自慢のイタリア系用心棒 トニー・リップが、 黒人の天才ピアニスト ドクター・シャーリーのドライバーに…

Tomoki Yamada
4年前
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春、はやくきてほしい。

Tomoki Yamada
4年前
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【読書録】 極夜行 (角幡 唯介 著)

「お前は太陽から来たのか。月から来たのか」 わずか200年前、文明世界に"発見"されたグリーンランド北西部のイヌイットは、英国海軍に向けてそう問いかけたという。 …

Tomoki Yamada
4年前
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書く目的について

仕事をしているときを除いて、文章を書く機会がめっきり減ったな、、 天気の良い土曜日の朝、狭い湯船に浸かった僕は、ふとそう思ったのである。だからこの文章を書いてい…

Tomoki Yamada
4年前
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あってはならないもの

あってはならないもの

外出自粛要請下の東京。満開の桜、季節外れの雪。

日曜の夜に一服のために外に出た。
不気味なほどの静けさ。これはあってはならない静けさなのだ。

湖畔のさざ波のように、
目黒通りをまばらに通り過ぎる車両の音だけが時折聞こえる。

ふと、9年前に仙台の市街地で見た満点の星空を思い出した。
こんなことがあってはならない、不気味さとともにそう思ったのだった。
東日本大震災に襲われた夜のことだ。

あって

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【映画録】グリーンブック (2018年 アメリカ)

【映画録】グリーンブック (2018年 アメリカ)

また帰ってきたくなるような場所。

最高の二人。
ガサツで腕っぷし自慢のイタリア系用心棒 トニー・リップが、
黒人の天才ピアニスト ドクター・シャーリーのドライバーに雇われる。
二人は黒人用旅行ガイド"グリーンブック"を携え、
アメリカ南部に長期間の演奏ツアーの旅に出る。
時は1962年アメリカ。黒人差別が色濃く残る南部。
トニーはクリスマスまでに愛する家族の待つニューヨークに、
無事に帰ることが

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【読書録】 極夜行 (角幡 唯介 著)

【読書録】 極夜行 (角幡 唯介 著)

「お前は太陽から来たのか。月から来たのか」

わずか200年前、文明世界に"発見"されたグリーンランド北西部のイヌイットは、英国海軍に向けてそう問いかけたという。

北緯77度。数ヶ月もの間、地平線から一切太陽が昇らないグリーンランド・シオラパルク。
探検家 角幡 唯介はこの世界の果てのような村から、愛犬ウヤミリックと、2つの橇を引いて、さらに深く暗黒に支配される極北部に深く侵入していく。

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書く目的について

書く目的について

仕事をしているときを除いて、文章を書く機会がめっきり減ったな、、
天気の良い土曜日の朝、狭い湯船に浸かった僕は、ふとそう思ったのである。だからこの文章を書いている。

特別誰かに宛てるでもなく、自分の思いのままに筆をとるなんて何時ぶりのことだろうか。いや、バタフライキーボードを叩いている。そもそも我が家には筆すらもない。

大抵のまともな大人は、働いていると思う。そして大抵の場合、誰かと働いている

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