Tomoki Yamada

カメラと読書、それと美味しいものが好きです。 何気ない日々のことを綴っていくつもりです…

Tomoki Yamada

カメラと読書、それと美味しいものが好きです。 何気ない日々のことを綴っていくつもりです。 平成2年 秋田県大館市生まれ/東北大学経済学部卒/ リクルート住まいカンパニーで経営企画・事業推進/ 住まい歴:大館→仙台→高円寺→上野→難波→目黒

最近の記事

あってはならないもの

外出自粛要請下の東京。満開の桜、季節外れの雪。 日曜の夜に一服のために外に出た。 不気味なほどの静けさ。これはあってはならない静けさなのだ。 湖畔のさざ波のように、 目黒通りをまばらに通り過ぎる車両の音だけが時折聞こえる。 ふと、9年前に仙台の市街地で見た満点の星空を思い出した。 こんなことがあってはならない、不気味さとともにそう思ったのだった。 東日本大震災に襲われた夜のことだ。 あってはならない、それは我々の視点だ。 本当に、あってはならないのだろうか。怖くなって

    • 【映画録】グリーンブック (2018年 アメリカ)

      また帰ってきたくなるような場所。 最高の二人。 ガサツで腕っぷし自慢のイタリア系用心棒 トニー・リップが、 黒人の天才ピアニスト ドクター・シャーリーのドライバーに雇われる。 二人は黒人用旅行ガイド"グリーンブック"を携え、 アメリカ南部に長期間の演奏ツアーの旅に出る。 時は1962年アメリカ。黒人差別が色濃く残る南部。 トニーはクリスマスまでに愛する家族の待つニューヨークに、 無事に帰ることができるのか。 レインマンにシャーロックホームズ、 二人を魅せる作品は古くから多

      • 春、はやくきてほしい。

        • 【読書録】 極夜行 (角幡 唯介 著)

          「お前は太陽から来たのか。月から来たのか」 わずか200年前、文明世界に"発見"されたグリーンランド北西部のイヌイットは、英国海軍に向けてそう問いかけたという。 北緯77度。数ヶ月もの間、地平線から一切太陽が昇らないグリーンランド・シオラパルク。 探検家 角幡 唯介はこの世界の果てのような村から、愛犬ウヤミリックと、2つの橇を引いて、さらに深く暗黒に支配される極北部に深く侵入していく。 星に導かれ、月に惑わされながら、 角幡は氷河を渡り、ツンドラを越え、海氷の上を駆

        あってはならないもの

          書く目的について

          仕事をしているときを除いて、文章を書く機会がめっきり減ったな、、 天気の良い土曜日の朝、狭い湯船に浸かった僕は、ふとそう思ったのである。だからこの文章を書いている。 特別誰かに宛てるでもなく、自分の思いのままに筆をとるなんて何時ぶりのことだろうか。いや、バタフライキーボードを叩いている。そもそも我が家には筆すらもない。 大抵のまともな大人は、働いていると思う。そして大抵の場合、誰かと働いていると思う。そしてやはり大抵の場合、その誰かに何かを伝えるために文章を書くことはある

          書く目的について