ちゃりぶらりあん

【ちゃりぶらりあん】=①自転車(チャリ)を愛する図書館司書(ライブラリアン)の意。 ②…

ちゃりぶらりあん

【ちゃりぶらりあん】=①自転車(チャリ)を愛する図書館司書(ライブラリアン)の意。 ②世の中のあらゆるものごとについて、自転車か図書館と(むりやり)関連づけて考察し、解決の糸口を探る活動のこと。それ以外の話題も多少含まれる。

最近の記事

司書のへりくつ⑥仁義なき戦い

なんかこのシリーズ、自分のnoteでやたらアクセスが多いのが不思議でしょうがない。実際に読まれているかは別として。 みんなそんなに図書館の内幕が知りたいのだろうか? それはともかく、ここで何度か書いているように図書館は決して平穏な場所とは限らない。特に都市部の図書館では、図書館員vs利用者、あるいは利用者同士のゴタゴタが毎日のように日々繰り広げられている。 狭い近い人が多い自分がかつて働いていたのはある自治体の中心に位置する大きな図書館で、一日を通して利用者はかなり多く、

    • 司書のへりくつ⑤図書館のアレはなぜダメなのか

      図書館に行くと、人によってはあれもダメ、これもするなと注意されるケースは少なくない。そのたびに、めんどくさいな、ずいぶん窮屈なところだな、と感じた人もいるだろう。 だけど、そのほとんどは利用者からのクレームや利用者同士のトラブルを避けるためのものだ。そしてその中身や運用も場所によって違う。 ただし、日本全国どこの図書館でもほぼ共通して、館内で最低限守るよう求められる決まりはたったの3つ、あるいは4つだけである。 ①飲食 ②携帯電話での通話 ③図書館資料以外の私物のコピー

      • 学生三題噺

        ある日、電車に乗ってきた学生3人組についての三題噺。 スポーツ格差 ジャージ姿とラケットを持っている彼らはテニス部もしくはテニスサークルのようだ。彼らはしきりに、ナダルやフェデラーやジョコビッチのすごさについて持論を述べている。 自分のようにテニスをしたことなく、関心もない人間でも、その名前からテニスプレイヤーであることはわかる。 これがサイクルロードレースだとしたらどうか。 もし自分らがポガチャルやログリッチやファンアールトのすごさを熱く語っていたとして、周りにいる人が

        • 氷河期世代はサイクリストになることで自分を取り戻せる…と思う

          は? 何言ってんだこいつ? ってかそれお前の趣味だろ単に。 そんなツッコミが飛んできそうなタイトルだけど、まあまあそう言わずに、御用とお急ぎでない人はお付き合いください。 自分ももろにロスジェネの氷河期世代、しかも薄給の非正規で図書館司書をしている身としては、同様の境遇にいる人々が社会からほぼ確実に見捨てられるであろう事態を見過ごすことはできない。 早い人は50代に突入しているロスジェネ世代は、いくら頑張っても正社員として採用されることはない、というか正社員でも給料は

        司書のへりくつ⑥仁義なき戦い

          食い合わせの悪い2人

          これは昔、自分がある職人的な業界で働いていたときのはなし。 専門学校を出て就職したその会社には10人近い同期と共に入社したのだが、その中の一人に、ちょっと特徴的な女の子がいた。 その子は小太りで髪が短く、着ている服からも最初は男か女か判断がつかなかった。 とはいえ、とても陽気で社交的な子だったので、入社時研修で皆と打ち解けるのにさほど時間はかからなかった。ただ、男女別々の部屋で寝るとき、少し微妙な表情をしていたのを覚えている。 その子、仮に同期Sとしておく。同期Sは、N

          食い合わせの悪い2人

          氷河期世代へのアナキズムのすすめ

          突然だけど、ここしばらくアナキズムに傾倒している。 アナキズムというと、たいがいの人は「無政府主義」を連想するけど、それは正確ではない。アナキズムをもう少し掘り下げると すべての権力による抑圧を拒否し 自分たちのことは自分たちで決め、行動する 相互扶助をモットーに弱い者、困っている者は支える ようするに、「誰の言うとおりにもならない」「困ったときはお互い様」がアナキズムの基本的な考えである。 権力を拒否するのは、もちろん政府に対してもそうなんだけど、なんなら仲間うちでも

          氷河期世代へのアナキズムのすすめ

          フェミニストではないけれど

          つい先日目にした記事で、非常に肯けるものがあった。 そこに書かれてある内容を読むにつけ、この国で起こっている問題の根本原因って、すべてここで語られている「男社会」にあるんじゃなかろうかと考えた。 中でも特に気になったのが、 という定義づけ。 詳しくは本文を読んでもらいたいのだけど、前者の「男らしさ競争」とは 肉体的な強さ(筋トレ) 社会的地位(出世競争)や経済力(稼得能力) 性的強者(モテる、経験人数が多い) 逸脱行為(昔のヤンチャ自慢) などで優劣を決めることを重視する

          フェミニストではないけれど

          もはや水に流して済む話ではない

          先月から国論を二分している福島第一原発の汚染水問題。 いったいどうしたもんだろう。 自分の中ではいまだにどちらが正しいのか判断がつきかねている。 東京在住の宮城県人、しかも漁師町出身の身としては、今回の措置をとても苦々しい思いで見ていた。 とは言え、自分はもう地元に住んではいないし、漁業関係者でもない。 マスコミやネットでは相も変わらずの議論が続いている。 賛成派/反対派が互いの立場を理解せず罵りあい、それぞれ自分たちこそが科学的根拠に立っていると口角泡を飛ばす。 今回

          もはや水に流して済む話ではない

          フェンシング部回想②

          高校時代のフェンシング部の日々を振り返るおはなしの続き。 夏の県総体までは地味な基礎体力づくりと基本姿勢に明け暮れていた1年生も、この時期からようやく剣とプロテクター、マスクを携えて技術レッスンへと入ることになる。 マンツーマンレッスン レッスンの指導方法は、上級生から下級生へのマンツーマン形式。 1年生は最初の技術レッスンに入る前に、特定の2年生とペアを組まされる。そしてその後1年間はペアを組んだ先輩から技を教えられて、主にその先輩と組んで練習をしていくのだ。 たまに他

          フェンシング部回想②

          フェンシング部回想①

          numberで読んだ記事。 高校野球や部活動をめぐる状況も年々変わっているし、こういう考え方をする指導者が出てくるのはすごくいいこと。 でも、こういう人がまだまだ特別な例として取り上げられるってことは、それだけ運動部と、体育会系のあり方が日本の社会に強く根付いてるってことでもあるんだよね。 そうこれ。しかも問題は高校野球だけじゃないでしょう。 中・高・大学と続く体育会系部活動、特に名門とか、強豪とか呼ばれてる所ほど、最近ものすごく問題が表面化してる。 指導者の暴言や体罰、部

          フェンシング部回想①

          Twitter今昔に思うこと(とThreadsについて少し)

          今日、自分のスマホとiPadのTwitterアプリも、ついにアイコンが「X」になってしまった。 ここ数年のTwitterの変容ぶり、さらにはイーロン・マスクがトップになってからの迷走にはただ呆れて見守るしかなかったわけで、このタイミングで自分自身とSNSとの関わり方を見直す時期に来ているんだと思う。 そんなわけで先日例の「Threads」に登録してみたけど、まあなんだか初期のTwitterの牧歌的な雰囲気が感じられた。 けど、個人的には「まあTwitterの代替にはならない

          Twitter今昔に思うこと(とThreadsについて少し)

          お笑いと意地悪な社会

          近頃は、弱い立場の人間を守ろうとか、政治に対して異を唱えることは、侮蔑や冷笑の対象になるらしい。 これは一部の特殊な人格の人々に限ったことではなく、多くの国民の潜在意識にも深く根付いているようだ。 そしてもっと悪いことに、本来国民の代表であるはずの政治家自体が、率先してこうした態度をとるようになって憚らなくなっている。 個人的には、攻撃される方のいわゆるリベラル系な人たちをSNSで多くフォローしているため、彼ら彼女らに向けられる非難や中傷がどれだけ人としての常識に欠け、筋

          お笑いと意地悪な社会

          人間の内面や信条、心の動きに関することでも、世間の論理のためには監視し管理し、公表して共有することが良しとされる社会なんて、最悪の世の中。

          人間の内面や信条、心の動きに関することでも、世間の論理のためには監視し管理し、公表して共有することが良しとされる社会なんて、最悪の世の中。

          どうしようもない人たちが目指す世界

          「教育は取捨選択だ」とか言い放ち、「古文漢文より金融教育だ」とか騒いでた国会議員がいたようだ。 まあこういうのが増えてくるようではこの国に未来はないし、そんな未来で育っていく子どもたちが可哀そうだよね。 そもそも取捨選択って、大人になる過程で個々人が「要る、要らない」を判断して最終的に決めるもの。 子どものうちは一見つまらない、役に立たない、面白くないと本人が思うものでも、とにかく何でも教えて触れさせておけばいいんじゃないか。 入り口の時点で、大人が勝手に選択肢と可能性を

          どうしようもない人たちが目指す世界

          子どもの頃親に図書館につれていってもらったことがないのか、自動貸出機の普及で昔ながらの図書館が減ったからか、 本をどうやって借りるのか、どこで返すのかが分からない学生が年々増えている印象。 GIGAスクールもいいけど、同時に基礎的な図書館リテラシーも義務教育で教えて欲しいよ実際。

          子どもの頃親に図書館につれていってもらったことがないのか、自動貸出機の普及で昔ながらの図書館が減ったからか、 本をどうやって借りるのか、どこで返すのかが分からない学生が年々増えている印象。 GIGAスクールもいいけど、同時に基礎的な図書館リテラシーも義務教育で教えて欲しいよ実際。

          【雑感】2023年6月7日

          電車の少し離れた席で、長時間すごい速さでスマホを打ち続けている若い女性。 ダボっとしたスウェット、なんの変哲もないカーゴパンツ、履き古したスニーカー。どこにでもいそうな普通の女子大生か専門学生、という感じ。 清潔感はあるものの、洒落っ気が全く感じられないその服装で、一点だけ際立っていたのが、爪だった。 正確には、スマホを抱える左手の爪に施されていた、長いネイル。 5センチはあるだろうか。 白をベースにした淡い色合いに、色とりどりの大小のジュエリーが施され、地味な服装と相まっ

          【雑感】2023年6月7日