だいすけ@こどもの理学療法士

こども達の「できた!」を増やすために、小児リハビリに関する情報をわかりやすく発信します…

だいすけ@こどもの理学療法士

こども達の「できた!」を増やすために、小児リハビリに関する情報をわかりやすく発信します。|療育センターで10年以上勤務・整形外科クリニックでの勤務経験有|認定理学療法士(発達障害)・認定スポーツトレーナー(NSCA-CSCS)・健康科学修士|一児のパパ・趣味は筋トレと野鳥観察

最近の記事

みんなで支える強度行動障害

 強度行動障害を持つお子さんを育てる親御さん、日々のケアに悩みや不安を抱えていませんか?自傷行為や他害行為、物の破壊行動など、どう対処すれば良いのか途方に暮れることもあるでしょう。  この記事では療育センターで10年以上勤務する理学療法士である私が、強度行動障害の理解と対策について詳しく解説します。  この記事を読むことで、強度行動障害とは何か、その原因と具体的な対策について深く理解できます。さらに、自宅での生活支援から日中の活動環境づくりまで、幅広い福祉サービスの活用方

    • 障害児者とその家族を支えるお金の支援

       障害を持つお子さんをを育てる親御さんへ。お子さんの成長や日常生活の支援には、多くの経済的な負担が伴い、その不安や悩みは計り知れません。そんなご家庭の負担を少しでも軽減するために、この記事では障害児の親が利用できる主な手当や助成制度について詳しく解説します。  私は小児理学療法士として療育センターで10年以上勤務する中で多くのご家庭と向き合ってきました。この経験を基に生活を支える上で有用で具体的な情報をお届けします。  この記事を読むことで、特別児童扶養手当や障害児福祉手

      • 子どもの介護ベッドをレンタルするには?福祉用具のレンタル・購入方法を解説

        「子どもの介護ベッドを使用したいけど高価で手が出せない」と悩んでいる親御さんはいませんか?特に子どもが身体障害者手帳を持っている場合、どのように公費の給付を受けるか迷っている方も多いでしょう。  10年以上理学療法士として療育センターで勤務する中で、同じような悩みの声を数多く伺いました。  本記事では、そんなお悩みを解決するために、身体障害者手帳を利用した日常生活用具給付制度や介護保険を活用した福祉用具のレンタル・購入方法について詳しく解説します。    これらの制度を理

        • 子どもの運動を支える感覚の力:感覚機能を高める遊び4選

          「感覚機能がどのように運動に活かされているかわからない。」 「感覚機能を高めたいけどどうすればいいのかな。」 そんな疑問を感じたことはありませんか? 小児理学療法士として働き始めた頃の私も同じような疑問を持っていました。その後、療育センターで10年以上勤務する中で多くの子どもたちと接し、一児の父としても日々子どもの成長に向き合う過程で、感覚機能への支援の重要性を実感してきました。 この記事では、感覚機能がどのように運動に役立つかを解説し、感覚機能を高めるための具体的な遊び

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          【完全解説】子どもの偏平足:家庭でできる3つの予防法

          お子さんの偏平足に悩んでいませんか?私も一児の父として同じ悩みを抱えていたため、その気持ちはすごくよくわかります。 このような悩みに対して、私は10年以上の療育センターで勤務する理学療法士として、子どもの偏平足の予防と改善の方法を模索してきました。 この記事では、子どもの偏平足の定義や特徴、原因について詳しく説明します。家庭で簡単にできるチェック方法や、効果的な予防・改善のための運動、そして医療機関での評価と治療方法も具体的に紹介します。 この記事を読むことで、偏平足に

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          運動の不器用さを克服するための3つのコツ:Neuromotor Task Training (NTT)の視点

          1. 運動の不器用さのデメリット 運動の不器用さは単なる一時的な問題ではなく、子どもの心理的、社会的、身体的健康に長期にわたる影響を及ぼす可能性があります。運動の不器用さがもたらすデメリットと、これに対する有効な介入方法について深く掘り下げます。 1.1 日常生活の困難(発達性協調運動障害)  運動の不器用さにより日常生活に支障をきたす子どもがいます。このような子どもたちの中には発達性協調運動障害を有する子どもが存在します。  発達性協調運動障害とは手と手や目と手、足と手

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          脳性麻痺児に対する臨床スキルを高める良書3選

           脳性麻痺児の治療法をより良いものにするために、知識のアップデートが不可欠です。厳選した3冊の専門書を通じて、クリニカルリーズニングと、姿勢ケア、運動スキルの発達促進の方法を深く理解し、あなたの臨床スキルを引き上げましょう。これらの知識を身につけることで、子ども一人ひとりにマッチした効果的な介入が可能になります。 1. 『脳性麻痺のクリニカルリーズニングアプローチ』(2011年)著者:Karen J. Dodd, Christine Imms, Nicholas F. Ta

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          デュシェンヌ型筋ジストロフィの理解と日常生活における配慮

           私たち支援者がデュシェンヌ型筋ジストロフィ(DMD)の理解を深めることで、この病気を持つ子どもたちの学校や放課後の活動がより快適で充実したものとなります。この記事を通して、DMDを持つ子どもたちが日常生活をより楽しめるように、具体的なサポートの方法を学びましょう。 1. デュシェンヌ型筋ジストロフィとは?1.1 筋力が低下する理由  デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)で筋力低下が生じる理由は、筋肉を丈夫に保つために重要な役割を持つ「ジストロフィン」というタンパク質

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          ポジショニングで子どもの身体を守ろう。

           ポジショニングの基本と理学療法への応用について学び、担当する子どもたちの健康状態の改善に繋げましょう。本記事では、関節の拘縮や、褥瘡、呼吸障害を予防するための体位設定と、体位変換、体圧分散のテクニックを解説します。これらの介入方法をマスターすることで、子どもの生活の質を向上させることができます。一緒に子どもの身体を守る技術を学びましょう。 1. ポジショニングとは? ポジショニングとは、対象者が安全かつ快適に身体を保持できるように適切に体位を整えることです。  ポジショニ

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          補装具が作る生活機能の好循環

           若手理学療法士の皆さん、小児リハビリには、細やかな配慮と専門知識が求められます。補装具の活用は理学療法の効果を高める可能性を持ちますが、その適切な選定と調整は一筋縄ではいきません。本記事では、車椅子、座位保持装置、歩行器といった代表的な補装具の調整方法を紹介し、子どもたちの「できた!」を最大限に引き出すための具体的な手法を解説します。この知識を身につけることで、子どもたちの生活の質を格段に向上させることができます。小児理学療法の現場で、より良い成果を出すための一歩を踏み出し

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          ダウン症の理学療法

           ダウン症の子どもたちの充実した生活を支えるために必要なのはダウン症の病態を理解することと理学療法の実践方法を知ることです。この記事では低緊張や固有受容感覚障害といった運動機能についての情報と、運動発達の促進や感覚機能の改善、筋力及びバランス能力の向上を図るため運動療法の例を示します。子どもたちの「できた!」を増やし、良好な健康状態の維持と社会参加の促進を後押しするための知識を身に着けていきましょう。 1. ダウン症の運動機能と社会参加制約 ダウン症の子どもたちの運動機能に

          障害児の人生を見据えた支援:就園・就学・就労の全体像

           この記事では、障害のある子どもの保護者が、子どもの人生における重要な時期である就園、就学、就労において直面するであろう選択肢について、包括的に解説します。  障害児の成長に合わせた適切な支援は子どもの自立と社会参加を大きく左右します。人生の各段階で利用できる施設やサービスの特徴と役割を明確にし、保護者がより良い選択をするための指針を提供することを目的としています。 はじめに:障害児の人生を見据えた支援の重要性 障害を持つ子どもたちの自立と社会参加に向けて人生を通じて直面

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          脳性麻痺児のバランスの基礎:姿勢制御に関連する3つの制約

           この記事では若手の小児理学療法士を対象に、脳性麻痺児に対するバランストレーニングのヒントになるような姿勢制御の基礎知識を解説します。姿勢制御に影響を与える課題・環境・個体という3つの制約を理解し、脳性麻痺児の運動機能・感覚機能・認知機能を考慮することが効果的な介入に繋がります。小児理学療法士として、これからの治療に役立つ実践的な知識を手に入れましょう。 1. 姿勢制御とは 姿勢制御は、日常生活で体を安定させて保持するための重要な能力です。この能力により、立つ、座る、歩くな

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          脳性麻痺児の歩行練習:課題指向型トレーニングのその先へ

           脳性麻痺児の歩行能力向上は、子どもたちの自立と社会参加に直結します。あなたの専門知識と情熱を活かし、課題指向型トレーニングを通じて子どもたちの「歩く力」を引き出しませんか?この記事では、課題の特異性の詳細と効果的なトレーニング方法を分かりやすく解説。読むことで、子どもたちに最適な歩行練習を提供するための新たな知見が得られるでしょう。あなたの介入の質をさらに高めるための一歩として、ぜひご一読ください。 脳性麻痺児の歩行と課題指向型トレーニング 脳性麻痺児の歩行障害は、日常生

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          脳性麻痺の理解と支援: 理学療法士の役割

           日々向き合う脳性麻痺の子どもたちに、より質の高い理学療法を提供できるような情報を紹介します。脳性麻痺の病態を理解し、家庭や、学校、職場で実践できる介入を通じて、子どもたちの自立を促し、社会参加の道を広げる手助けをすることができます。この記事を読むことで、実生活に即した理学療法のスキルを高めることができます。 1. 脳性麻痺の概要 脳性麻痺とは、出生前後や出生時の発達途中の脳が何らかの原因で傷害を受けた結果、運動機能や姿勢のコントロールに長期的な影響が出る状態を指します。こ

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          子どもがリハビリに集中する3つの秘訣:子どもの注意機能とモチベーションの特性に合わせた環境設定

           「子どもがリハビリにしっかりと取り組んでくれない。」そんな悩みを持つあなたに希望の光をもたらす情報をご紹介します。本記事では、子どもたちの注意機能を考慮した環境設定とモチベーションを高めるための実践的な方法を解説し、リハビリの成果を最大限に引き出すコツを明かします。この記事を通じて、あなたのリハビリテーションがより充実し、子どもたちの生活の質の向上に直結するヒントを得られるでしょう。 1. 子どものリハビリテーションの意義 子どものリハビリテーションは、発達障害や運動障害

          子どもがリハビリに集中する3つの秘訣:子どもの注意機能とモチベーションの特性に合わせた環境設定