失望されたくないのか、失望してほしいのか、わからない
幼稚園児のころ、日本地図や天体の名称を暗記したり、暗算ができたりすると褒められた。すぐ機嫌を悪くする親を確実に笑顔にできるのは、「あなたの子である私はこんなに賢いですよ」というアピールだけだった。頑張る姿とかではなく。思いやりのある態度を取ったときとかでもなく。あと親を喜ばせられたのは、カメラを向けられてかわいいポーズを取ったときくらいか。小学生くらいまでは、そういう日々が続いた。褒められるのは好きだったから、私も幸せだと感じていた。今思えば、あの親の態度は「私を愛していた