3 自信の拠り所

 勉強以外の取り柄が一切ないことの危うさをひしひしと感じている。勉強さえ出来ていれば自信が満たされるが、それはつまり勉強ができなくなったが最後自分に一切の価値を見いだせなくなるということでもある。勉強が徐々にできなくなっていった私は必死になって「勉強ができる自分」にしがみつこうとしてつけるだけの嘘をついただろうし、今も嘘つきの真っ最中だろう。何か他に自信の拠り所を作らない限り、私はずっとこのドツボにはまったままだ。

 目下の課題は勉強以外にも自信の拠り所を作ること。こんな単純なことにも気付けないほど脳みそがやられているという事実が地味にショックではあるが、死ぬ前に気付けただけ運がいいと思おう。

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