見出し画像

あの太宰治も熱海に滞在...!熱海の歴史に関するご紹介(明治・大正・昭和編)

どうもみなさまこんばんは(^^♪
旅ライターのてっぴいです!

前回から新たにスタートした熱海に関する紹介記事✨
まずは皆さんと熱海の歴史について振り返りましょう~~~!という事で、前回は江戸時代の歴史をご紹介させていただきました😊

今回はその続きとなります明治・大正・昭和時代の熱海温泉の歩みについて引き続き書いていきたいと思います。
それでは、早速どうぞ!

【明治・大正時代】熱海の街に別荘ブームが到来!

P1000092(ロゴ入り)

徳川家康が全国にその名を轟かせた名湯・熱海温泉。
江戸時代より”将軍御用達”の温泉となった熱海は、明治の時代になると、早速皇太子ご静養の為の「熱海御用邸」が建設されました。

そして、熱海と小田原を結ぶ「豆相人車鉄道」が明治33年(1900年)に全通し、その後蒸気機関によって列車が運行されるようになると、財界の著名人や文学者たちがこぞって別荘を建てるようになり、熱海に別荘ブームが到来することとなりました。

上の写真で挙げた旅館「起雲閣」も、元はと言えば岩崎別荘・住友別荘などと並んで熱海の「三大別荘」と称されていた根津別荘を改築し、旅館として利用していたものになります。
(※現在は熱海市の指定有形文化財となり一般公開されています😊✨)

ちなみにこちらの起雲閣には、晩年の太宰治も執筆活動の為、滞在していたことがあるそうなんですよ!!😳

そうした文学者ら、いわゆる”知識階級”の人々が熱海に集まる一方、明治30年(1897年)から明治35年(1902年)の間に新聞で連載された『金色夜叉』(作:尾崎紅葉)の名シーンで熱海が登場すると、”熱海温泉”の名は大衆の間でも憧れの温泉地として知られることになったのです。

【昭和時代】団体旅行、ハネムーン...熱海の”大衆化”

P1200855(ロゴ入り)

(↑熱海駅旧駅舎。2014/6/9撮影。現在は駅舎が生まれ変わっています😊)

貫一とお宮の悲恋の物語によって、広く大衆の間にも名の知れ渡った熱海の温泉街でしたが、昭和初期まではまだまだ交通の便が良いとは言えず、憧れの旅行先でありながらも、気軽に行けるような場所ではありませんでした。

そんな流れを大きく変えたのが昭和9年(1934年)に開通した丹那トンネルの存在です。
こちらのトンネル、現在の東海道本線・函南駅~熱海駅間を繋ぐ総延長7km超のトンネルで、掘削技術も未発達な当時としては国内最長クラスを誇る、まさに国家の一大プロジェクトでした。

大正7年(1918年)着工、16年もの途方もない歳月をかけて丹那トンネルを開通させたことにより、現在の御殿場線のルートを走っていた東海道本線は熱海経由のルートに改められ、これにより熱海への交通のアクセスが格段に向上されたのです!🚋

これにより熱海の街は、従前と比べても飛躍的に発展が進んでいきました。
現在では、新婚旅行先とは…?と聞かれたらハワイを思い浮かべる方も多い(=これでも古いか笑)かと思いますが、1950年代当時の定番は断然熱海!

芸妓やモダンなカフェ、劇場に映画館などなど。
熱海の温泉街は急激な大衆化により、温泉街における歓楽街も大きく発展していきました。

昭和39年(1964年)に東海道新幹線の熱海駅が開業すると、高度経済成長に伴って、熱海の街はさらに成長。

今までの新婚旅行需要に加えて、団体旅行の需要までも取り込み、前回写真で上げた熱海城は東海道新幹線開通前の昭和34年(1959年)に。
また、今や国内に現存する唯一の珍スポットとなった「熱海秘宝館」が開館したのは1980年代のことでした🏯

熱海の宿泊者数のピークは昭和44年(1969年)の532万人
東海道新幹線が開通した頃は、同じ県内に開業した静岡駅に大差をつける程乗降客数を引き離し、東京、新大阪、名古屋、京都に次ぐ5位だったというのだから驚きです😳✨

バブル期にも年間450万人前後の宿泊者数を抱えた熱海の街は、激動の昭和の時代を大変に謳歌したのです。


………

というワケで、以上が熱海の歴史、明治・大正・昭和編でした~✨

次回は平成以降における、熱海の温泉街の光と闇についてお届けしていきたいと思いますので、またよろしくお願いします!

★熱海への行き方★
 電車:JR東京駅より東海道新幹線「ひかり号」乗車約35分
    JR東京駅より東海道新幹線「こだま号」乗車約45分
    JR東京駅より特急「踊り子号」乗車約1時間20分
    JR東京駅より東海道本線「快速アクティー号」乗車約1時間30分
 車:東名東京ICより小田原厚木道路/国道135号線経由約1時間30分

(※今回の記事が参考になりましたら、ぜひぜひみなさまの温かいサポートなどをお待ちしております(^^♪)

日本各地の美しい風景や素晴らしい観光スポットの数々を、まだまだたくさん紹介するつもりで頑張って書いていこうと思ってます(`・ω・´)その為に、みなさまの温かいご支援をいただけると幸いです!どうぞ、よろしくお願いいたします(*・ω・)*_ _)ペコリ