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バイオもの、そして表題通り母子もの「マザーコード」

<SF(87歩目)>
パンデミックを経験した今だから理解できるバイオ兵器の致命的な問題点を考えさせられます。

マザーコード
キャロル・スタイヴァース (著), 金子 浩 (翻訳)
早川書房

「87歩目」は、キャロル・スタイヴァースさん。
この作品で初めて読みました。

この作品はコロナ禍の時に読み進みました。「アフガニスタン」「バイオ兵器」という設定は、日本の作品でも多い。

その中で、終末を迎える人類に希望は子どもたちというのもかなり多い。そして子どもたちをAIが教育するというものも。

でも、細かなところで「母子」の愛を感じさせられる作品でした。

「72歩目」の「超新星紀元 劉慈欣」さんと原因は異なるけど、子どもたちしか生き残れない世界はディストピアだと思います。そして、「超新星紀元」は短期に親世代は全て死滅する。それには例外が無いから「子どもたち」にそのまま移行するけど、こちらは途中経過に「オトナ」も多数入ってくる。

兵士とエンジニア、兵士が残りそうなのは理解できるが、エンジニアは!?というツッコミはいれずに、読み込むと最後の「オトナ」は「目的」に極めて忠実な「オトナ」であり、それ故に「兵士」なのでしょうが、ここがイタイところが多い。

でも、現実の災厄の際にはこんな感じになりそうでよりリアルでした。

最後がアメリカらしく、後味がよくていい作品になっています。

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