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宮内悠介さんの才能を理解できる「盤上の夜」

<SF(140歩目)>
後の活躍が、この作品からすでに見えています。

盤上の夜
宮内 悠介 (著)
東京創元社

「140歩目」は宮内悠介さんの才能が詰まった短篇集。デビューから私の心を突きました。

この作品は、SFから文学迄、何でもこなす宮内悠介さんの初期のSF短編集です。

盤上のゲームの世界をSFに昇華させた作品で、最初に読んだ時にゾクゾクしました。その後、宮内さんの作品は欠かさず読んでいます。毎回、色々なプロットでうならせてくれるのですが、この初期短編集は今も凄いと感じます。

どれも、勝負する様々なものにかかわるのですが、表題作の「盤上の夜」の囲碁の世界が秀逸です。

ゲームに傾倒して、狂気の世界まで。すごい筆力です。

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