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ひぐらしの鳴く頃に

 サイレントサイレンの八月の夜が耳から抜けない。世代でもないけれどなんとなく聴きたくなって、それから抜けない。模造品のきらきらがあっけなく砕け散るようなキュートな歌だ。夜というよりも、1週間、という感じのする歌だ。それから、わたしはカニよりエビが好きだ。

 「ひぐらしのなく頃に」を解まで見た。感想を書きたいけれど、そもそも過剰にグロかったりエロかったりが苦手なわたしとしては辛かった、グロさの意味で。それを飲み込んで一期をみた。解をみれば伏線回収されると信じていたけれど、結局はばらばらというか。登場人物の闇落ち回をただ順に見せられただけだったのかな?繋がりはなかったのかな?と思うとすこし落胆。救えないなあという終わり方をどこか期待していたけれど、結局は、友情努力勝利なまっすぐな終幕で、すんとした顔になった。ハッピーシュガーライフの方が好きだ。あれもよくわからないけれど。もちろん、終幕という意味でコードギアスに勝つことはないのだけれど。そもそも、そう言えるほどアニメに精通してはいないのだけれど。

 夏のアニメというと、幼い頃のテレビを思い出す。夏休みアニメ特集か何かで、アニメをずっとやっていた。いつもは1話でおわるアニメが連続放送されるのがうれしくて、るろうに剣心やナルトなんかをずっと見ていた。一階の部屋でひとりでテレビに釘付けだった。そもそもわたしの家にはリビングはなかった。食卓がそれだったのだろうか?わからない。だからわたしはリビングがよくわからない。

 夏の記憶って夢に近い。眩くて擦り切れている。ほかの季節よりも輝いてみえる。青い春は夏のようにみえる。それは、約束のようなとてもくすぐったいものだ。わたしはずっとだれかの夏の記憶でいたい。すこし、そう思う。


23.0817

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