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デザイン専門学校中退者が解説する、デザイン専門の実態とお勧めしない理由をより具体的に。



 ご閲覧ありがとうございます。
 私の名前はきまぐれんこ。デザインの専門学校を中退したものです。
 この記事は、進路に迷っており、デザインやイラスト、漫画といったものを扱う専門学校へ進学しようと考えている学生の方に特に見ていただきたい
内容となっています。もちろん、学生の方でなくても結構です。
 厳しいことも書きますが、未来の自分の首を絞めることにならないように
する
ためにも、どうかこの記事を見てください。
 そして、この記事が役に立った、又は私も同じような経験をした、という方がいらっしゃいましたら、是非ともスキ!やコメントなどをしていただけると嬉しいです。

○筆者の自己紹介

 
 まずは私の自己紹介をしましょう。
 前述の通り、私の名前はきまぐれんこ(もちろん本名じゃありません)。
 諸事情により名前は伏せますが、某三年制デザイン専門学校(以下、長いので[某三年デザイン専門]と記載します)に入学し、二年目の夏休みの
終わりとほぼ同時期に、学校を中退しました。
 幼い頃から絵を描くのが大好きで、出かけるときはいつも小型の
スケッチブックとペンをカバンに忍ばせ、何か描きたくなった時にすぐ
描けるようにしていたり、学校の授業で使っていたノートの端に
パラパラ漫画を作っていたり、可愛く描けたオリジナルキャラクターを
親や同級生に見せて褒めてもらったり褒めあったり……多分、絵を描くのが好きな人なら大体はやっているであろうことを私も同じようにやっていました。

○この記事を書くに至った経緯


 私がこの記事を書くに至った経緯は、こういう「イラストや漫画の
専門学校はヤバイ?詳しく解説します!」
みたいな、ネットで検索した時に出てくる記事やサイトの多くが、「上辺だけの情報ばかりで結局
どうなの?」
とか「まぁ大丈夫っしょ!」みたいな終わり方で、無責任な
ものが見受けられたので、「私が本当のところを教えたい、私みたいなのが増えないようにしたい」と、ナゾの使命感にかられたからです。

○私がデザイン専門に進学した理由


 次に、真面目な内容になります。
 私が某三年デザイン専門に進学した理由は、主にこの3つです。

  1. 通っていた高校の卒業者の進学先に、専門学校が多かった。

  2. 大学に行けるような金銭的余裕と頭がなかった。

  3. 絵を描くことが好きだったため、将来それにつながる職に就け、なおかつ大学より学費等が安い学校に行きたかった。

 一つずつ詳しく書いていきます。


□通っていた高校の卒業者の進学先に、専門学校が多かった。

 まず一つ目。
 これはその高校によりけりなので、あくまで「私の場合はこうだった」
としか言えません。
 高校生だった当時の私には自覚がありませんでしたが、恐らく自分に
自信がなく、そんな自分が恥ずかしくて「自分には自信がある!」と、
実際にはないのにそう思い込み、それでいて周囲に流されやすく、
「先輩がこんなに専門学校に行っているのだから私もきっと大丈夫」と、
専門学校に行くことの意味や目的をはっきりと理解したり決めたりせずに
進学を決めていました。
 私が進学した某三年デザイン専門は、「入学して一年目の間では、
はっきりと将来の自分を決めなくて大丈夫!最初のうちは、いろんな
ジャンルの授業をそれぞれ少しずつ受けてみて、自分に合ったと
感じたものを二年次で本格的に受けていってね!」
みたいな感じで、この「最初から将来の自分を決めなくて良い」というところに惹かれて
いました。なぜなら、私は高校三年生になっても具体的な進路や
将来の自分のやりたいことが分からず、ただ漠然と「絵を描くのが
好きだから、将来は絵に関する職に就けたら良いな」と思っていたから
です。この部分に関しては、デザインに限らず看護や音楽、美容などの
他の専門学校にも言えることですが、専門学校というのは「自分が将来
なりたいものが決まっていて、卒業後即戦力になる人」
を育てるところ
です。そして、二年(私のところは三年制でしたが)しかない在学期間の
中で、即戦力となる人材を育てるために学校側は大量の課題を出します。
そこでそれに耐えられなかった人たちが、途中でやめていったりします
(それ以外にも、同級生と性格が合わずに孤立しただとか、学費が払えなくなっただとか色々ありますが)。
 非常に忙しい学校生活の中では、在学中に「う~ん、自分は将来何に
なろうかなぁ」などと考えている暇はないのです。デザイン専門(イラストとか漫画専門もあるのかな?)なんかはポートフォリオ制作などがあるので
なおさらないです。
 私の通っていたところでは、前述した「最初から将来の自分を決めなくて良い」というのを謳っていることもあり、自分の将来について深く考えず、「今はまだよくない?」とか「ガチ勢おる!ヤバすぎw」などと言い、
すごく呑気な人たちが大勢いました(そうでない人もいましたが、そういう人は大体孤立していました)。そういう人たちに対して、学校側は特に何か注意することもありません。だってもう高校生じゃないし、義務教育でも
ありませんから、自分のことは自分で何とかしないといけないのです。


□大学に行けるような金銭的余裕と頭がなかった。

 次に二つ目。
 私の家庭は極貧というわけではないですが、ものすごく裕福というわけ
でもなく、親に「大学に行くためのお金はない」と言われていました。
それに加え私は頭がそんなに良くなく、大学に行けるような学力も
ありませんでした。高校(偏差値40代)に入るために塾に通っていた
ぐらいです。
 興味のあることにしか勉強する気が起きず、勉強自体そもそも
嫌いでした。
 しかし、こういった人こそなおさら勉強して、一流どころでなくても
いいから大学に入り、卒業すべきなのです。なぜなら、高校三年生で選んだ進路は、そのまま自分の将来の姿に繋がっていくからです。就職先にも
よると思いますが、専門卒より大卒のほうが就職で有利です。
 高校三年次では、進学するか就職するかの二択を迫られます。私はここで専門学校に進学することを選んだわけですが……私は指定校推薦で
某三年デザイン専門に行きました。試験はなく、書類提出と簡単な面接を
やって合格し、入学することができました。

 「ああ、これでこの学校に通って、仲の良い友達を作って、出された課題をきっちりこなして、たまに息抜きで遊んだりして……そうして卒業すれば、憧れの絵の仕事に就ける……!」

 わけないんです。
 そもそも絵……つまりイラストの就職というのはほぼなく、あったとしてもゲームの会社、しかしその枠も、専門学校の上位互換である美大の生徒や
他の専門学校の生徒(ほぼ桑沢)にとられます。
 私の通った学校の同級生で、「私この学校に入ったの、目指せる職に
ゲーム関係の奴があったから入ったんだよね」と言っている人がいました。
 ハッキリ言って、無理だと思いました。なぜなら、合評会などで他の
生徒の作品を見る機会があり、そういっていた人の作品を見てみたら、
「今までラクガキ程度しかやってこなかった人間のソレ」だったからです。
 顔だけ微妙に上手く、体は今まで描いてこなかったのか、立体感がなく
ほぼ正面のものしかない(恐らく、バストアップしか描いてこなかった
のだと思われる)。キャラクターと物の配置も、「そこに描きたかったから描きました。特に意味はありません。」くらいのテキトーさ。しかも
その人は元いじめられっ子で、作品紹介時に聞かれてもいない暗い身の上話を語り続けました。絶望的に自分を客観視できていない。その人は二年次
から、不登校気味になりました。
 少し話がそれましたが、要するに入学時点で厳しい試験や作品提出が無いようなゆるい学校は、レベルがとても低い。その中でプロレベルに成長
したいと思ったら、学校の課題以上の努力が必要です。学校でやる授業や
課題の全てが無意味とは言いません。でも、それらだけでは2~3年の間でプロレベルに成長できません。だって、レベルが低いから。
じゃあなぜ、学校側はレベルを上げないのか?生徒が辞めてしまうから
です。
 学校側はビジネスです。お金を稼がなければなりません。そして意識が
低く、半ばお遊び・馴れ合い感覚で来た、私が言うのもなんですが頭の
良くない生徒。この生徒たちは、私がその立場だったことがあるから
分かりますが、本当に意識が低い。もちろん、そうでない人もいました。
しかし、そういう人はかなり稀です。ここで、私が見てきた意識低い系の人の例を挙げます。

  1. 授業中に寝る、又はずっとスマホをいじっている

  2. 「授業時間の半分を過ぎてからやっと登校」を週3で繰り返す(この人は自宅から学校が遠い&朝に弱い人だったらしい)

  3. 授業中に、授業内容に関係ないことばかりおしゃべりして課題をやらず、合評時に先生に公開説教を喰らう

  4. 合評で自分の作品の解説をするときに、作品の内容以上の聞かれてもいない妄想をダラダラとしゃべり続けて、先生に止められる

  5. 合評時に、作品を仕上げられなかったのに設定だけはやたら凝っている

  6. 合評時に、作品を仕上げられなかった理由が「(ヘラヘラ笑いながら)ラフの時点でどんな絵にしようか考える方が楽しかったので完成させられませんでした★」だった

  7. グループワークで、誰一人としてリーダーをやりたがらない(結局私がやった)

  8. グループワークで、グループごとにどんな作品を作るか自分で決めて良いという課題が出たとき、誰も案を出さない。挙句の果てには、授業に関係ない話(アニメやら漫画やらゲームやら)で盛り上がり、課題に真剣に向き合わない(課題内容について話し合ったりできない)。

  9. 至極まっとうな正論(この課題をクリアするには、苦手な○○もしなきゃいけないよね、みたいなの)を言う人を煙たがる(これは私の実体験。別にしつこく、嫌味ったらしく言ったわけではなく、あまりに消極的な人たちだったので思わず口走ってしまった)。

  10. 上記7、8、9、を踏まえて、グループワークで協調性に欠ける人が多数見られる。

  11. なんというか、こういう学校だけかどうかは分からないが、顔や口には出さないが物凄い競争意識と自己顕示欲を持っている人が多い。(「自分だけは周りとは違う。」「特別な人間だと見られたい。」てな感じの人。意識低い系ではない気がするが。)

 こんな感じでした(もちろんすべての人がこうだったわけでは
ありません)。そしてこういう人たちは、大体の場合ナマケモノで堪え性がなく、努力という言葉を知らない(私もそうでした。今ではものすごく
反省しています)。
 そういう人たちに高レベルな授業をしても、耐えられなくてすぐに
学校をやめてしまう。これでは金が入らない。じゃあレベルを低くして、
先生たちの生徒に対する評価も、厳しすぎてはこれもまた辞めてしまうから
ゲロ甘にしよう、となるのです。とある同級生の話では、授業が進むごとに課題提出が遅れる生徒に対し、日が経つにつれて段々仏のように優しく
なっていった先生がいるという話も聞きました。生徒に対する評価が
甘すぎる先生というのは、生徒のスキルアップにおいて大きな障害物
です。
 そして、その授業内容はというと、私がいた学校の場合、いろんな
ジャンル(漫画だけとかイラストだけとか、そういった一つのものに
絞らず、広く浅く受けられる感じ)の授業が受けられましたが、ネットで
調べれば出てくるレベルの情報を、雑談を交えてムダに引き延ばして前期が終わった
り、アクキーや缶バッジ製作などの、別に学校に通わなくても
今時個人でできるようなことをした
り(MYDOOとかpixivfactoryとかで
できる)、Live2Dの無料試用期間を使って授業をするも、先生自体が教え
上手ではなく、なんとなくの操作を教えた後は「詳しくは、公式の説明動画を見てください」でぶん投げ、その動画を見たら、授業で先生が言っていたことそのまんまで、「わざわざ先生が口頭で言う必要なかったじゃん…」
てなことがあったり
(教科書の内容そのまんま言ってるだけの教師みたい
だった)、好きなモチーフでイラストを描き、その合評時に、先生がある
一人の生徒に対して「まあ僕より上手いんでこれ以上言うことないです」
と言い、生徒より先生のほうがレベルが低い
ということがあったり
しました。
 最初はいろんな授業が受けられて良いなと思っていましたが、一つの物事に集中できず、多ジャンルが故に授業ごとにバラバラのテーマの課題が
出されるので、とても遊んでなどいられません。私は筆が遅い方だった
ので、授業内では課題が終わらず、土日祝日などの休日も返上して日々課題漬けの毎日でした。三時間睡眠とかもザラでした。


□絵を描くことが好きだったため、将来それにつながる職に就け、なおかつ大学より学費等が安い学校に行きたかった。

 最後に三つ目。
 私は、絵を描くことが好きでこの学校に入りました。しかし、通っていて
気が付きました。私は「他人に依頼されて描くより、自分が好きな絵を
描いていく方が好き」
な人間だったのです。
 「イラストレーター」とか「漫画家」とか、すごくキラキラしていて
楽しそうな職です。ですが、それらの職の上辺のキラキラした面だけ見て、現実を知らないまま目指そうとするのはあまりにも無謀です。
 自分が描きたい絵だけ描いてこの先食っていく、そんなことは
できません。できるとしたらアーティストなどですが、今まで何の努力も
してこなかった素人に、アートなどできるはずがありません。
やったとしても、ただの自惚れ屋の素人の自己満足にしかならない
でしょう。そんなものに価値は付きません。

 「絵で食っていけない?じゃあデザインにする!こっちのほうが職としても成立しているし、食っていけるよね!大好きな絵も活用できるよね!
イラストもデザインもどっちも絵なんだから、似たようなもんだよね!」


 デザインとイラストは全然違います。
 そもそもデザインは絵を描きませんし、クライアント(お客さんのこと)の指示通りにデザインするのが仕事です。自分の好き勝手にはできません。
 「自分の描きたい、又は描けるイラストだけで食べていける」そんなことは余程の天才でもない限り無理です。少なくとも、今この記事を開いて
見ているあなたには不可能でしょう。だってそんな天才は、あなたがどんなイラストや漫画の専門学校に入ろうかなぁと悩んだり調べたりしている間に、どこにも頼らず、日々こつこつと努力してスキルアップしているのです。

 ノートやチラシの裏にラクガキたのしー★
 体?えー難しくて描けなーい★
 すぐ飽きちゃって、ちゃんと着彩までした一枚絵完成させたことなーい★
 自分だけじゃどうにもならないから、どこかに頼って努力しないで甘い蜜だけ吸って、いつのまにやら大出世!★


 そんな旨い話ありません。現実を見てください。


○入って後悔はしていない


 厳しいことを長々と書きました。本当は高3の時点で気付くべきことを、私は某三年デザイン専門に入学して二年目の時点で気付いたのです。
 しかし私は、この学校に入って後悔はしていません。私の言った学科にはデッサンが必修であり、それが画力アップに繋がった(今までの画力よりはマシ、程度だが)し、先生も優しかった(判定ゲロ甘だったが)し、話せる仲間もいた(クラスの八割オタクだが)し、すべてが無駄ではありませんでした。しかし、高い学費に見合った授業はあまり無いように思いました。


○中退するに至った理由


 私が中退を決断するに至った理由を、もう少し具体的に書きます。
 記事のはじめの方でも書きましたが、私の家は裕福ではなく、
「教育ローン」「奨学金」というものを借りないと入学できません
でした。
 教育ローンとは、学生のご両親が借りられるもので、私の場合は学費に
充てていました。
 奨学金とは、学生本人が借りられるもので、私は交通費や教材費に
充てていました。
 教育ローンは、「親が借り、親が返済」します。
 奨学金は、「学生本人が借り、学生本人が返済」します。
 何が言いたいのか分かりますか。
 教育ローンも奨学金も、そう呼ぶと聞こえは良いですが、要は借金
なのです。
 私がやりたいと願ったことを受け入れてくれた両親が借りた、教育ローンという名の借金。
 確実に安定した将来が約束されていないのに、月ウン万(学生本人の頑張り次第で借りられる額が変わるため、こう記述)でできた、奨学金という
名の借金。
 このまま学校に通い続けていたら、何者にもなれずに借金だけがドンドン積み重なっていく。「金銭的な問題」が発生するのです。
 その他、上記の事実を在学中に知って、学習意欲が低下したことも理由の一つです(自分で選んだ学校なのに…全て無知で馬鹿な自分の自己責任
です。親の期待を裏切った罪悪感で、中退を考えた当初の私は、自宅にいながら生きた心地がしませんでした)。
 借金を返せる目途がない、学習意欲もない、これでは学校にいる意味が
ない。
そうして私は中退を決断しました。
 もちろん、そう簡単に中退できたわけではありません。学校の先生とも、両親ともちゃんと話し合った上での決断です。
 そして私は、某三年デザイン専門を中退しました。

○それでもなお、行きたいというならば気にしてほしい、8つのこと


 それでもなお、この記事を見ているあなたが、どうしても行きたいというのならば。もう私は止めません。全て自己責任で、どうぞお好きに
してください。
 しかし、学校選びにおいて気にした方が良い……というより絶対確認
すべき
ところは知っておいたほうが良いです。何せ大金をはたいてまで通うところが大多数ですからね。以下に記載します。

  1. 授業料

  2. 就職率

  3. 広告・宣伝の多さ

  4. カリキュラムの質

  5. 設備や教材

  6. 教員・講師の質

  7. 認可校・無認可校

  8. 卒業生

 一つずつ見ていきましょう。

□授業料

 いわゆる学費のことです。一年間で100万以上はするかと思います。私が
いた学校はそうでした。それプラス、画材やら教材やらのこまごました雑費もかかってくるかと思うので、学費だけを見て入学するか判断するのは、
当たり前ですが非常に危険です。せっかく入ったのに、こんなに諸々お金がかかるのを知らなくて、学費が払えなくて中退……なんてことに
なりかねません。

□就職率

 勘違いする人が出ると思われるので、細心の注意を払ってください。
例えば「イラストの専門学校で、就職率98パーセント!」というものが
あったとします。これは「イラストという分野で就職できたのが
98パーセント」という意味ではない
です。
 この就職率というものは、悪魔で「就職を希望した人」だけが母数に
入っており、
その人たちの就職先も、必ずしもその学校で学んだことが
生かせる職ではありません。フリーター希望の人や、就職を望まなかった人は、就職率に含まれない
のです。つまり、学校に所属する生徒もれなく
全員が、就職率の母数に入っているわけではない
ということです。
 学校の運営サイドも、自分に不利になるようなことはしたくないので、
サイトの就職率のページに「就職希望者による」という記載を
しなかったり、
ひどいところだと家事手伝いも就職率にカウントしている
ところもあるようです。真偽は定かではありませんが。
 それに、就職といってもいろんな待遇があります。アルバイト、正社員、契約社員……とにかく、学校に直接行くなり電話するなりで確認して
下さい。

□広告・宣伝の多さ

 CMやネット広告でやたら見るとか、一回資料請求したらその後何度も資料が送られてくるとか、学校の公式サイトがやたら派手だとか、大げさで
抽象的な謳い文句ばっか
だとか、そういうところです。私は資料が何度も
送られてくるのは経験したことがあります。一年間で5回はきましたかね。まあ裏紙にもならないのですぐ捨てましたが。

□カリキュラムの質

 これ本当に要る?という授業もある可能性があります。この部分は学校によって本当に様々なので、オープンキャンパスに行くとか説明会に行くとか資料請求するとかしないと分かりません。どんな授業が自分にとって必要
かも、人によって違いますしね。

□設備や教材

 古いところだとこれ何世代前のPC?!とか、うわッ虫出た!とか階段
多すぎ……てなことがあります。私がいた学校は、狭い敷地に階層の多い
建物が乱立してる感じだったので階段が多く、便所に蚊取り線香が置いて
ありました。これもまた自分の目で確かめないと分かりません。
 サイトもパンフレットも、加工して良い感じに見せてますから。

□教員・講師の質

 これは体験入学をすれば分かるやもしれません。ただここも学校によって様々です。私がいた学校は、美大出身の先生や現在現役で活躍している先生もいたりしてかなり当たりでした。選ぶなら、そういった先生がいるところが良いかと思います。
 ……ただ、これは悪魔で私の実体験で、一概には言えないと思うん
ですが、最終出身校がそのままあなたが選ぼうとしている学校だったり
すると危険かも
しれません。

 「このA校っていうの良いなー!どんな先生がいるんだろう?あ!この
先生はこのA校出身の先生なんだ!頼りになりそう!」

 これはあまり良くない気がするのです。なぜなら馴れ合いになる可能性があるからです。
 馴れ合いがなぜダメか?
 別に先生と仲良くなるのは悪いことではありません。しかし、先生が生徒と仲良しすぎると、先生と仲が良いわけではない生徒たちが困るのです。
 私には覚えがあります。ある日の休み時間中、質問をしたいのに、先生が一部の生徒と今期のアニメやら漫画やらゲームやらで話が盛り上がって
しまい、話しかけづらくなったということが。そこで話し終わるのを
待っていたら、休み時間が終わってしまったということも。生徒と先生の
年代が近かったのも、話が合った理由の一つだと思いました。
 繰り返しますが、これは悪魔で私の実体験で、一概には言えません。

□認可校・無認可校

 詳しいことは調べてもらうとして、認可校とは、要は「国がちゃんと学校として認めている学校」ということです。こういった学校は、諸々の保護
などがあって安全なのですが無認可校はそれがありません。そのほか、

          認可校         無認可校

奨学金   :   借りられる       借りられない
学割    :   きく          きかない
通学定期  :   買える         買えない
学歴として :   残せる         残せない
(※スマホ等で閲覧している方は、表示がズレているかもしれません。
お手数をおかけしますが、サイトを「PCモードで閲覧」にし、画面横方向で閲覧すると見やすくなるかと思われます。)


 見辛かったら申し訳ありませんが、大体こんな違いがあります。
 一番気にすべきなのは「学歴として」のところです。認可校で卒業すれば専門士の資格が与えられて、「二年制短大卒」と同じ扱いになるのに対し、無認可校では学んだことが学歴として認められないため、就職時の履歴書に「学歴」として記載できず、扱いは「高卒」になるのです。
 なぜこんなに気にすべきと筆者が推すのか。
 無認可校で学んだことは学歴にならない。学歴にならないことは履歴書に書けない。その状態で面接に挑みます。

 「君、この高校卒業してここに来るまでの間何してたの?」

 ほぼ確実に聞かれるでしょう。それに答えられますか?という話です。
 ただ、認可校だからすべて安心、無認可校は全部ダメ、ということでは
ありません。

 世の中には学校がたくさんあって、一概には言えないのです。ですから
きちんと自分で調べる必要があるのです。
 私は経験上、認可校のほうを推しておきます。

□卒業生

 あんまり言及してるサイトが無いように見受けられたので、記載して
おきます。
 あなたが選ぼうとしている学校の卒業生に、現在進行形で有名になって
いる・知名度がある人
はいますか?それも、若い人で。
 なまじ歴史のある学校では、何十年も前に卒業して有名になっている
人を、過去の栄光に縋りつくかのようにサイトの卒業生の欄に載せている
ことがあります。
 見知らぬ人しかいない、名前も聞いたことがない人、有名だけど凄い
過去の人(何十年も前に卒業した人、ということです)
……これはあまり
よろしくないと思います。なぜなら、

見知らぬ人、名前も聞いたことがない人 ・・・ そもそも誰よ?で怪しい
有名だけど凄い過去の人        ・・・ 現在進行形で活躍してる
                       人じゃないと、その学校  
                       の現在の評価とは
                       言えない
(※スマホ等で閲覧している方は、表示がズレているかもしれません。
お手数をおかけしますが、サイトを「PCモードで閲覧」にし、画面横方向で閲覧すると見やすくなるかと思われます。)


 ということがあるからです。それに、現在進行形で有名になっている・
知名度がある人がいたとしても、その人がその学校に行っただけで有名に
なったわけではないということを頭にいれておくべきです。理由は、
ここまで記事を全部読んできたあなたならもうお分かりですよね。

○最後に


 ここまで読んで頂きありがとうございます。長かったでしょう。
 以上が、私が実際に通って経験し、感じたことの全てです。
 私はデザイン専門にいましたが、学科としてはデザインよりイラスト方面の学科にいたので、デザイン専門にいながらイラスト専門みたいなことを言いました。ですからデザイン専門というよりはイラスト専門をお勧めしない感じの内容になったかと思います。
 勘違いしないでほしいのが、私は何もあなたの将来の夢を全否定したい
わけではない
ということです。しかし、デザインやCGならまだしも、
イラストや漫画の世界は、有名どころをめざすならかなりイバラの道……
いや、それだけでは生ぬるい、イバラの道に足つぼマットが敷かれていて、ミッションインポッシブル並みのレーザートラップが張り巡らされており、その道の先にある宝箱の中身が米粒程度の砂金か、ウン千万のダイヤモンドかも分からない、そんな道です(ちょっと大袈裟すぎたかも)。
 あなたはそんな道を完全装備で挑みますか?全裸で進みますか?それともリタイアしますか?

 その選択は、あなた次第です。

○あとがき


 より詳しくその道の実態を知りたい方は、以下のサイトも見てください。
 私よりも断然詳しいです。
 漫画家を目指す人へと書かれていますが、イラストについても書かれています。できれば見た方がいいです……いや、絶対見るべきです。この方の
書いた記事全てを。




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